【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の分析当第2四半期連結累計期間における国内外の経済環境は、社会経済活動も緩やかに回復しつつあるものの、一方では、世界的な金利上昇、急速な円安、資源・エネルギー価格の高止まり及び長期化する地政学リスクの顕在化など、当社事業を取巻く国内外の経済は、依然として先行きが不透明な状況にあります。こうした経済状況のなか、本年6月に、当社は債権者各位の同意により、事業再生ADR債務を完済し、事業再生計画期間を終了するとともに、継続して財務内容の健全化を図り、経営基盤の安定化に努めてまいりました。この様な状況のなか、当第2四半期連結累計期間における売上高は7,350百万円(前年同四半期比4.8%減)と減収となり、営業利益は39百万円(前年同四半期比72.4%減)、経常損失は64百万円(前年同四半期は経常利益97百万円)、税金等調整前四半期純損失は64百万円(前年同四半期は税金等調整前四半期純利益97百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は190百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失33百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。 ① モビリティ事業当事業の国内自動車部門におきましては、乗用車向けで大型部品の生産移管により増加、建機部門においては生産の正常化、トラック部門におきましてもモデルの打ち切りはあったものの回復傾向となりました。海外自動車部門におきましては、市況の回復が遅れてはいるものの生産が持ち直したことにより、タイのECHO AUTOPARTS(THAILAND) CO.,LTD.では、前連結会計年度と比べ売上高は微増いたしました。この結果、売上高は4,771百万円(前年同四半期比2.1%増)、セグメント利益は95百万円(前年同四半期比36.5%減)となりました。 ② リビングスペース事業当事業の国内住宅設備部門におきましては、得意先において市場への価格是正が行われたこと等により、住宅向け需要が全般的に低調となりました。その影響により、洗面化粧台を中心に販売が減少しました。また、オフィス用空調部品、DIY等も販売減となりました。海外冷機部品部門におきましては、タイのTHAI KODAMA CO.,LTD.、ベトナムのTHAI KODAMA (VIETNAM)CO.,LTD.でともに、冷蔵庫部品市場の需要が低調に推移したこと等により売上高は減少しました。この結果、売上高は2,278百万円(前年同四半期比13.3%減)、セグメント利益は221百万円(前年同四半期比12.1%増)となりました。 ③ アドバンスド&エッセンシャル事業当事業におきましては、ゲームソフト用パッケージ事業の需要減等により全体では前年を下回りました。昨年新規受注しましたエネルギー関連インフラ設備向けで、新規製品が発売延期になり販売減となった一方で、新複合材製品事業では新規の受注がありました。利益については、利益率10%以上を確保しております。この結果、売上高は299百万円(前年同四半期比29%減)、セグメント利益は55百万円(前年同四半期比1.8%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は13,711百万円となり、前連結会計年度末に比べ355百万円の増加となりました。資産では、現金及び預金が材料費の支払等により147百万円減少し、固定資産が有形固定資産の設備投資等により582百万円増加いたしました。負債では、流動負債は短期借入金の返済等により1,990百万円減少し、固定負債は長期借入金の増加等により2,278百万円増加いたしました。純資産では、非支配株主持分の増加等により67百万円増加いたしました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ171百万円減少し、1,146百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は619百万円(前年同四半期は354百万円の資金の増加)となりました。これは主に、減価償却費及び前受金の増加によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は927百万円(前年同四半期は191百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得に伴う支出等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増加は86百万円(前年同四半期は746百万円の資金の減少)となりました。これは主に、長短借入金の純増及びセール・アンド・リースバックによる収入によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は22百万円であります。
(5) 従業員数当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7) 主要な設備当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。