【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の分析当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の大幅な緩和及び政府の経済対策など景気回復の兆しも見られましたが、新たな変異株の出現による感染症再拡大に加え、長期化するロシア・ウクライナ情勢に端を発した原油価格や原材料価格高騰の影響、サプライチェーンの回復遅れなど、当社事業を取り巻く環境は依然として非常に厳しい状況が続いております。こうした経済状況のなか、財務内容を健全化させ経営基盤を安定化させると同時に、安定操業の確保、コンプライアンスの遵守およびリスク管理の強化などに継続的に取り組んでまいりました。この様な状況のなか、当第3四半期連結累計期間における売上高は11,653百万円(前年同四半期比5.9%増)と増収となり、営業利益は271百万円(前年同四半期比51.8%減)、経常利益は262百万円(前年同四半期比47.2%減)、税金等調整前四半期純利益は262百万円(前年同四半期比47.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は57万円(前年同四半期比84.7%減)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 ① モビリティ事業当事業の国内自動車部門におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響および半導体等部品供給不足の影響は小さく、建機農機の落ち込みが見られましたが、最も大きな影響は大型・中型トラック向けの販売減によるものです。海外自動車部門におきましては、ピックアックトラック向けの販売が回復し増収となりました。それにより、タイのECHO AUTOPARTS(THAILAND) CO.,LTD.では、前連結会計年度と比べ売上高は増加いたしました。この結果、売上高は6,991百万円(前年同四半期比12.9%増)、セグメント利益は230百万円(前年同四半期比34.6%減)となりました。 ② リビングスペース事業当事業の国内住宅設備部門におきましては、業界全般的なサプライチェーンは徐々に回復傾向に向かっておりますが、高級タイプの住宅リフォーム需要は減少傾向が続き、DIY等の巣篭り需要が大きく落ち込みました。一方、新規化粧鏡の受注や普及タイプの化粧鏡の需要は好調に推移しました。また、業務用空調部品は需要が引き続き堅調でありましたが、売上高は減少いたしました。海外冷機部品部門におきましては、タイのTHAI KODAMA CO.,LTD.では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり売上高は微減となりました。ベトナムのTHAI KODAMA (VIETNAM)CO.,LTD.では、引き続き業務用冷蔵庫部品が好調に推移し、売上高は増加いたしました。この結果、売上高は3,974百万円(前年同四半期比1.9%増)、セグメント利益は352百万円(前年同四半期比19.0%減)となりました。 ③ アドバンスド&エッセンシャル事業当事業におきましては、ゲームソフト用パッケージ事業は需要増により引き続き前年を上回り、また、エネルギー関連インフラ設備向けでは新規部品受注により販売増となりました。前年度まで当事業に含んでおりました自動車向け関連製品を当年度においてはモビリティ事業に移管したことにより、売上高は減少いたしました。利益については、売上減少分が減益となりましたが、利益率では10%以上を確保しております。この結果、売上高は686百万円(前年同四半期比24.2%減)、セグメント利益は121百万円(前年同四半期比18.8%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は13,162百万円となり、前連結会計年度末に比べ276百万円の増加となりました。資産では、流動資産は現金及び預金が借入金の返済等により143百万円減少し、固定資産が有形固定資産の機械装置及び運搬具の増加等により419百万円増加いたしました。負債では、流動負債は設備投資による未払額の増加等により289万円増加し、固定負債は長期借入金等の減少等により407百万円減少いたしました。純資産では、非支配株主持分の増加等により394百万円増加いたしました。これらの結果、自己資本比率は29.0%(前連結会計年度末は28.3%)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は31百万円であります。
(4) 従業員数当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績当第3四半期連結累計期間において、受注及び販売実績の著しい増減はありません。
(6) 主要な設備当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。