【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)の世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和したものの、ウクライナ危機の長期化や中国で断続的に発生したロックダウンが原材料価格の上昇やサプライチェーンの混乱に拍車をかけた他、米国での政策金利の引き上げ等、下振れ懸念が強まりました。わが国経済も持ち直しの動きが続いたものの、海外景気の下振れ懸念、供給面での制約や急激な円安の進行等に注視が必要な状況で推移しました。また、当社が属するエレクトロニクス業界は、半導体や電子部品の供給制約に伴う生産活動への影響が続いた他、需要には濃淡が見られる等、先行き不透明感が高まりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。
① 財政状態当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて147億83百万円増加し、2,053億32百万円となりました。また、純資産は、前連結会計年度末に比べ65億47百万円増加して1,012億71百万円となり、自己資本比率は49.3%となりました。
② 経営成績当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は自動車の生産調整等の影響を受けたものの、前広の商材確保で市場ニーズを取り込み、幅広い分野で販売が伸長したことに加え、円安の寄与等もあり、1,677億31百万円(前年同期比35.0%増)となりました。営業利益は増収効果と販売管理費の抑制運用の結果、90億7百万円(前年同期比119.8%増)、経常利益は外貨建負債等の評価替えによる為替差損計上等があったものの、65億87百万円(前年同期比62.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は44億75百万円(前年同期比53.8%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
イ デバイス事業産業機器向け等の製品を中心に販売が増加したこと等により、売上高は1,462億71百万円(前年同期比33.4%増)、営業利益は82億78百万円(前年同期比139.0%増)となりました。
ロ ソリューション事業情報通信向け大型案件が寄与したこと等により、売上高は214億60百万円(前年同期比46.7%増)、営業利益は11億67百万円(前年同期比76.2%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて18億43百万円増加し、138億60百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益が65億88百万円あったことに加え、棚卸資産が43億57百万円、未収入金が32億7百万円それぞれ減少したため、売上債権が127億87百万円増加したものの、全体で20億11百万円の資金の増加となりました。なお前年同四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは51億34百万円の資金の減少でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得による支出等により、全体で1億54百万円の資金の減少となりました。なお前年同四半期の投資活動によるキャッシュ・フローは1億72百万円の資金の減少でした。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、コマーシャル・ペーパーが19億99百万円減少したことに加え、配当金の支払が16億34百万円あったため、短期借入金が34億62百万円増加したものの、全体で2億59百万円の資金の減少となりました。なお前年同四半期の財務活動によるキャッシュ・フローは11億21百万円の資金の増加でした。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費は3億28百万円であります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。