【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第3四半期連結累計期間における300 ㎜半導体用シリコンウェーハ市場は、データセンター向け需要の拡大や、車載向け需要の伸びにより、ロジック・メモリー向けともに供給能力を上回る強い需要が継続しました。また200 ㎜ウェーハ市場につきましても、車載・産業向け需要が強く、フル生産が継続しました。一方、150
㎜以下の小口径ウェーハ市場につきましては、足許では民生向けを中心に調整局面に入り、需要に供給が追い付かない状況は緩和されました。このような環境のもと、当社グループでは、「SUMCOビジョン」の実現に向け、顧客の高精度化要求や製品の差別化に対応した技術開発により、先端製品の高シェアを維持するとともに、AIを活用して生産性向上を図り、コスト競争力を強化することで、損益改善にも努めてまいりました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高323,658百万円(前年同四半期比32.4%増)、営業利益79,931百万円(前年同四半期比118.8%増)、経常利益83,412百万円(前年同四半期比137.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益51,794百万円(前年同四半期比92.0%増)となりました。なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、資産合計は874,801百万円(前連結会計年度末比109,980百万円増)、負債合計は295,700百万円(前連結会計年度末比53,722百万円増)、純資産合計は579,100百万円(前連結会計年度末比56,257百万円増)となりました。資産の増加は、現金及び預金が50,545百万円増加したこと、及び有形固定資産が42,265百万円増加したことが主な要因であります。負債の増加は、その他流動負債が31,358百万円増加したこと、及び未払法人税等が9,034百万円増加したことが主な要因であります。純資産の増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益等により利益剰余金が30,783百万円増加したこと、為替換算調整勘定が13,570百万円増加したこと、及び非支配株主持分が11,839百万円増加したことが主な要因であります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、4,902百万円であり、連結売上高の1.5%であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末から主要な設備の新設等について重要な変更はありません。