【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、令和5年5月に新型コロナウイルス感染症(以下、「COVID-19」)の感染症法上の位置付けが第5類に移行し、感染予防のための行動制限が緩和される等社会経済活動の正常化に向けた動きが進みました。一方で、ウクライナ情勢等の地政学的リスクや急激な為替変動が及ぼすエネルギー・原材料等の価格上昇を受け、消費の停滞等、景況感への懸念が広がる不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く経営環境は、COVID-19関連検査の受託数が第8波以降大幅に減少している状況にあります。また、感染を懸念した患者の医療機関への受診控えは解消に向かいつつあるものの、受診頻度の減少等によりCOVID-19関連検査以外の受託検体検査数および調剤薬局の処方箋枚数は弱含みで推移しております。
このような事業環境のもと、当社グループは、イノベーションを通して、人々の健康を支え、幸せでいい人生を送っていただける土台となることを目指し、新たな収益の柱の確立、ICTを活用し環境に配慮した事業構造への変革、人財育成、地域社会への貢献等、サステナビリティ経営に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間においては、COVID-19関連検査の大幅な減少及び薬価改定の影響により、売上高は21,325百万円(前年同期比11.7%減)、営業利益は851百万円(同51.1%減)、経常利益は931百万円(同50.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は629百万円(同44.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、ICT事業については、令和4年7月に株式会社メディサージュを立ち上げ、診療所向けクラウド型レセプト総合サービス「レセスタ」(※)及びクラウド型電子カルテ「HAYATE/NEO」の販売及び普及が進展し、当社グループの新たな収益の柱として重要度が増したことから、従来の臨床検査事業からセグメントを分離しております。これに伴い第1四半期連結会計期間から報告セグメントの区分を変更し、以下の前年同期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメントに組み替えた数値で比較分析をしております。
(※)レセプト情報を基にした適正な診療・医事業務支援サービス。
① 臨床検査事業
臨床検査事業においては、COVID-19関連検査の売上は受託検査数が大幅に減少したことにより前年同期を著しく下回りました。一方、関連検査以外の検査につきましては、引き続き大都市圏を重点地域とした新規顧客の獲得に努めましたが、受託検査数は感染拡大前の水準には至りませんでした。
体外診断用医薬品「MSI検査キット(FALCO)」につきましては、リンチ症候群診断補助における対象がん種の拡大が承認され、堅調に販売が推移しました。
また、引き続き臨床検査の依頼・集配及び検査、報告の各過程をICT化すること等による抜本的な事業構造の改革を進め、顧客サービスの向上、環境負荷の低減に努めてまいりました。
その結果、臨床検査事業の売上高は12,971百万円(前年同期比18.7%減)、営業利益は689百万円(同60.2%減)となりました。
② 調剤薬局事業
調剤薬局事業においては、COVID-19による受診控えは緩和され、処方箋応需枚数は微増となりましたが、薬価改定の影響により処方箋単価は低下しました。調剤薬局店舗数は当第2四半期連結累計期間に2店舗閉局したことにより、当第2四半期連結会計期間末において当社グループが運営する調剤薬局等店舗総数は109店舗(フランチャイズ店7店舗含む)となっております。当社グループでは、かかりつけ薬剤師・薬局として求められる役割・機能を果たすとともに、高齢者施設及び在宅を中心とした地域医療との連携を進め、堅実な店舗の運営、既存店舗の処方箋応需の拡大に取り組んでまいりました。
その結果、売上高は7,905百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は385百万円(同20.3%増)となりました。
③ ICT事業
ICT事業については、診療所向けクラウド型レセプト総合サービス「レセスタ」は引き続き契約数を伸ばし、クラウド型電子カルテ「HAYATE/NEO」は新規導入及び保守料が増えました。
その結果、ICT事業の売上高は449百万円(前年同期比53.3%増)、営業利益は46百万円(前年同期は営業損失99百万円)となり、黒字化を達成しました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産は、主に現金及び預金、売上債権が減少したこ
とにより、前連結会計年度末に比べ2,146百万円減少し、36,746百万円となりました。
負債は、主に長期借入金の返済により、前連結会計年度末に比べ1,586百万円減少し、10,714百万円となりました。
また、純資産は、主に自己株式の取得により、前連結会計年度末に比べ559百万円減少し、26,032百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,428百万円減少し、9,174百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,660百万円(前年同期は1,451百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,050百万円、減価償却費476百万円、売上債権の減少額566百万円及び法人税等の還付額362百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,851百万円(前年同期は249百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出1,457百万円及び有形固定資産の取得による支出688百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3,237百万円(前年同期は937百万円)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出2,340百万円、短期借入金の純増加額500百万円及び配当金の支払額761百万円によるものでありま
す。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当社グループは、臨床検査事業においてゲノム医療に関する研究開発に取り組んでおります。
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