【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、「かけがえのない生命のために」の創業精神の下、「医療を必要とする人と支える人の架け橋となり、健康でより豊かな生活に貢献することですべての人々を笑顔にする」ことを目指して、経営の品質と企業価値の向上に努めております。事業活動としましては、輸液・栄養領域、透析領域、外科治療領域、血液・細胞領域の4つの領域を中心に事業を展開し、製品の開発、生産、販売を進めております。 当第3四半期連結累計期間は、日本国内においては、急性血液浄化事業に係る販売が増加したほか、薬剤調製・投与クローズドシステムや人工心肺用回路などの販売が堅調に推移しました。海外においては、国・地域ごとに状況は異なるものの、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の影響からの回復が見られ、AVF針(血液透析用針)や成分献血用回路の販売が増加したほか、血液バッグの販売も好調に推移しました。 以上の結果、売上高は、円安による円貨換算額の増加も加わり、前年同四半期に比べ31億48百万円増加の469億18百万円(前年同四半期比7.2%増)となりました。 利益につきましては、増収効果はあるものの、原材料費や電力費、海上運賃の高騰による影響を受けたことに加え、労務費の増加や、段階的な販売活動の再開に伴い販売費が増加したことにより、営業利益は4億71百万円(前年同四半期比61.3%減)となりました。また、持分法による投資損失の計上などにより、経常利益は4億20百万円(前年同四半期比65.9%減)となりました。これに投資有価証券売却益や法人税等を加減した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億31百万円(前年同四半期比85.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(日本) 半導体等の調達難により一部製品の生産調整が継続するも、急性血液浄化事業に係る販売が中国向けを含めて増加したほか、薬剤調製・投与クローズドシステムや人工心肺用回路の販売も堅調に推移したことにより、売上高は329億23百万円(前年同四半期比2.8%増)となりました。セグメント利益については、原材料費や電力費、海上運賃の高騰影響を受けたことに加え、円安による外貨建て仕入取引の円貨換算額や販売活動費の段階的な増加により、1億37百万円(前年同四半期比84.9%減)となりました。
(シンガポール) 成分献血用回路の販売が北米において回復を見せたことに加え、アジア向け血液バッグの販売が増加したことにより、売上高は168億10百万円(前年同四半期比29.1%増)となりました。また、セグメント利益については、原材料費の高騰や労務費の増加を増収効果で吸収したほか、為替差益の計上により、2億22百万円(前年同四半期比441.4%増)となりました。
(中国) AVF針や人工腎臓用血液回路、急性血液浄化回路の販売が堅調に推移したことにより、売上高は29億53百万円(前年同四半期比16.1%増)となりました。また、セグメント利益については、原材料費の高騰に加え、労務費などの増加もあり、94百万円(前年同四半期比13.2%減)となりました。
(フィリピン) 欧州向けAVF針の販売が減少したものの、アジア向け血液バッグや日本向け輸液セットの増加により、売上高は27億18百万円(前年同四半期比11.9%増)となりました。また、セグメント利益については、原材料費や電力費の高騰に加え、労務費の増加もあり、32百万円(前年同四半期比85.3%減)となりました。
(ドイツ) 透析用チェアや透析キットの販売が好調に推移したことにより、売上高は28億17百万円(前年同四半期比6.6%増)となりました。また、セグメント利益については、海上運賃の増加を増収効果で吸収し、1億36百万円(前年同四半期比5.1%増)となりました。
(その他) 北米向けAVF針の増加などにより、売上高は40億12百万円(前年同四半期比33.3%増)となり、セグメント利益については、42百万円(前年同四半期比161.4%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ24億49百万円増加の744億20百万円となりました。資産、負債及び純資産の内容は次のとおりであります。(資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ21億65百万円増加の422億8百万円となりました。この主な要因は、受取手形及び売掛金が増加したためであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ2億83百万円増加の322億11百万円となりました。この主な要因は、有形固定資産が増加したためであります。(負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ8億64百万円減少の219億83百万円となりました。この主な要因は、短期借入金が減少したためであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ18億74百万円増加の139億4百万円となりました。この主な要因は、長期借入金が増加したためであります。(純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ14億39百万円増加の385億32百万円となりました。この主な要因は、為替換算調整勘定の変動によるものであります。 なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.1ポイント上昇の51.5%となりました。
(2) 研究開発活動 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9億64百万円であります。 なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
