【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限等が撤廃され、社会情勢の正常化が進みました。反面、ウクライナ情勢やインフレ抑制のための諸外国中央銀行による利上げの影響による円安等、世界情勢は不安定な状況が続き、原材料や原油等の価格高騰、物流価格の高騰等極めて厳しい状況にあり、先行きに対する不透明感が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、取引先に対し受注獲得の取り組みを強化し、安定した製品の供給を維持できるよう、顧客との対面でのリレーション強化及び生産の効率化を実施し、市場への安定供給及び原価低減に努めました。
この結果、ゴルフ事業のゴルフ分野において引き続き市場が好調に推移していること及び航空機分野において新型コロナウイルス感染症により停滞していた市場が回復したこと、鍛造事業において自動車市場の半導体不足の影響は残るものの市場は堅調に推移していること等もあり、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は78億70百万円(前年同期比12.2%増)となりました。一方、利益面につきましては、効率化及びコスト低減に努めたものの、原材料及び燃料費の高騰の影響等があり、営業利益5億96百万円(同47.6%減)、経常利益7億4百万円(同37.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億73百万円(同50.9%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①ゴルフ事業
ゴルフ事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行後も引き続き市場が好調に推移しました。当社は、昨期より継続して新モデルを安定供給することができたこと及び新分野である航空機分野での製品供給が実施できたこと等により、売上高39億38百万円(前年同期比17.8%増)となりました。一方、円安及び原材料、燃料費の高騰、新分野での先行投資等の影響があり営業利益7億55百万円(同21.6%減)となりました。
②メタルスリーブ事業
メタルスリーブ事業につきましては、新しい用途での受注獲得があったもののペーパーレスの進展及びOA機器分野でメーカーの生産調整等の影響もあり、売上高3億49百万円(前年同期比39.5%減)となりました。利益面に関しましても、原価の低減に努めたものの受注数の減少及び原材料、燃料費の高騰等の影響もあり営業損失42百万円(前年同期は83百万円の営業利益)となりました。
③鍛造事業
鍛造事業につきましては、2023年のタイ自動車市場は生産台数が前年を上回る見込みであり、上半期累計で昨年を上回る結果でありました。当社は、製品の安定供給及び品質の維持を実施し、取引先との関係強化に努め、売上高35億82百万円(前年同期比15.7%増)となりました。利益面につきましては、原材料及び燃料費の高騰、主要設備の修繕等の影響もあり営業利益1億51百万円(同57.7%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
①資産の部
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、240億19百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億50百万円増加いたしました。
流動資産は、154億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億5百万円増加いたしました。この主な要因は、現金及び預金、電子記録債権、原材料及び貯蔵品が増加したこと等によるものであります。固定資産は、85億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億45百万円増加いたしました。この主な要因は、建物及び構築物、土地、工具、器具及び備品が増加したこと等によるものであります。
②負債の部
負債合計は、45億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億90百万円増加いたしました。
流動負債は、30億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億29百万円増加いたしました。この主な要因は、支払手形及び買掛金、賞与引当金、未払金及び未払費用が増加したこと等によるものであります。固定負債は、15億円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円増加いたしました。この主な要因は、繰延税金負債及び退職給付に係る負債が増加したこと等によるものであります。
③純資産の部
純資産合計は、194億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億59百万円増加いたしました。この主な要因は、為替換算調整勘定及び利益剰余金が増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、16億85百万円の収入となりました。これは主に、仕入債務の増加額8億68百万円、税金等調整前四半期純利益7億4百万円、減価償却費5億26百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、4億19百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4億98百万円、無形固定資産の取得による支出23百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億25百万円の支出となりました。これは主に、配当金の支払額1億58百万円、長期借入金の返済による支出50百万円等によるものであります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は85億16百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億55百万円増加いたしました。
(4) 事業上及び財務上の対応すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1億63百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数について著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績について著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。
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