【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の分析
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)の当社グループ(当社及び連結子会社)の主要市場でありますトラック市場におきましては、世界的な半導体不足による車両生産の遅れにより、国内向け車両の販売は前年よりも減少しました。一方で海外向け車両につきましては、東南アジア向けを中心に堅調に推移しております。
また、産業・建設機械市場におきましては、北米や東南アジア向けを中心に需要は旺盛で、販売は前年よりも増加しました。
このような状況のもと、当社グループにおきましては、中国の売上が、ロックダウンの影響等、顧客の生産減少により減少しましたが、日本市場の堅調な需要とタイ・インドネシアでの売上回復を背景に前年同四半期に比べ増加しました。この結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期に比べ20億9百万円(15.4%)増加し150億37百万円となりました。
利益面におきましては、継続的に原価低減・合理化活動を実施してきた一方で、光熱費の高騰やアルミ・鋼材市況及び物流費の高止まり、部品供給不足を理由とした生産調整の広がりによる生産効率の悪化に伴うコスト上昇により、営業損益は、前年同四半期に比べ94百万円悪化し69百万円の損失、経常利益は、前年同四半期に比べ87百万円(63.0%)悪化し51百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は、前年同四半期に比べ75百万円悪化し2億32百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a.日本
・売上高(セグメント間の内部売上高を含む)
113億91百万円
(前年同四半期比 15.0%増)
・セグメント損失
5億31百万円
(前年同四半期はセグメント損失3億61百万円)
b.中国
・売上高(セグメント間の内部売上高を含む)
35億28百万円
(前年同四半期比 7.4%増)
・セグメント利益
2億67百万円
(前年同四半期比 20.2%減)
c.アジア
・売上高(セグメント間の内部売上高を含む)
17億84百万円
(前年同四半期 53.2%増)
・セグメント利益
1億51百万円
(前年同四半期 208.3%増)
② 財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、331億31百万円と前連結会計年度末に比べ14億90百万円の増加となりました。
流動資産は219億38百万円と前連結会計年度末に比べ12億52百万円の増加となり、固定資産は111億92百万円と前連結会計年度末に比べ2億37百万円の増加となりました。
流動資産増加は主として、現金及び預金が99百万円減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が8億10百万円、原材料及び貯蔵品が3億97百万円、仕掛品が1億34百万円増加したこと等によるものです。
固定資産増加は主として、有形固定資産が2億18百万円増加したこと等によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、88億76百万円と前連結会計年度末に比べ5億85百万円の増加となりました。
流動負債は77億83百万円と前連結会計年度末に比べ4億57百万円の増加となり、固定負債は10億92百万円と前連結会計年度末に比べ1億28百万円の増加となりました。
流動負債増加は主として、設備関係未払金が3億75百万円減少したものの、電子記録債務が6億60百万円、未払費用が96百万円増加したこと等によるものです。
固定負債増加は主として、その他の固定負債が68百万円、繰延税金負債が56百万円増加したこと等によるものです
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、242億55百万円と前連結会計年度末に比べ9億5百万円の増加となりました。
これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が2億32百万円減少したものの、為替換算調整勘定が10億17百万円、非支配株主持分が1億58百万円増加したこと等によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前第2四半期連結会計期間末に比べ5億35百万円減少し、65億69百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、2億2百万円(前年同四半期比34.4%減)となりました。
これは主に売上債権の増加5億87百万円、棚卸資産の増加2億75百万円に対し、減価償却費6億28百万円、仕入債務の増加4億66百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、3億75百万円(前年同四半期比58.4%減)となりました。
これは主に定期預金の払戻による収入3億79百万円に対し、有形固定資産の取得による支出7億16百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1億30百万円(前年同四半期比71.0%減)となりました。
これは主に非支配株主への配当金の支払1億13百万円等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億18百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。
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