【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進み、緩やかに持ち直しました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安の進行等を背景とした原燃料価格の高騰や物流の混乱などが続いております。
このような状況におきまして、当社グループは、きめ細やかな営業・技術サービスの提供および品質・生産性の向上に努めてまいりました。この結果、売上高は5,155百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は421百万円(前年同期比37.2%増)、経常利益は556百万円(前年同期比34.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は385百万円(前年同期比70.8%増)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
①フェルト事業
紙・パルプ用フェルトの売上高につきまして、国内は引き続き高シェアを維持できたことなどにより、3,215百万円(前年同期比1.6%増)となりました。国外は中国上海のロックダウンの影響で営業活動が一部制限されましたが、円安の影響により877百万円(前年同期比13.5%増)となりました。工業用その他の売上高は、高付加価値フィルターの販売が好調であったことなどにより771百万円(前年同期比10.9%増)となりました。
この結果、売上高は4,864百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益は594百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
②不動産賃貸事業
テナント事業につきましては、コロナ禍で広まる働き方の見直しにより、オフィス需要減退の動きが見られる中、高い入居率で推移しました。
この結果、売上高は290百万円(前年同期比1.5%減)、セグメント利益は161百万円(前年同期比17.2%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ134百万円増加しております。
これは、受取手形及び売掛金が204百万円、仕掛品が48百万円、原材料及び貯蔵品が73百万円、有形固定資産が137百万円、繰延税金資産が81百万円増加した一方、現金及び預金が33百万円、商品及び製品が24百万円、無形固定資産が25百万円、投資有価証券が329百万円減少したことなどによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べ53百万円減少しております。
これは、役員賞与引当金が15百万円、流動負債その他が10百万円、繰延税金負債が37百万円、退職給付に係る負債が15百万円減少した一方、未払法人税等が18百万円、受入保証金が12百万円増加したことなどによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ188百万円増加しております。
これは、利益剰余金が250百万円、為替換算調整勘定が94百万円、非支配株主持分が40百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金が214百万円減少したことなどによるものです。また、譲渡制限付株式報酬として18百万円の自己株式を処分しております。
なお、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は74.9%となり、前連結会計年度末に比べ0.2ポイント上昇いたしました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ169百万円減少し、4,589百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、404百万円(前年同期は587百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が556百万円、減価償却費が259百万円となった一方、売上債権の増加が183百万円、法人税等の支払が147百万円あったことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、472百万円の支出(前年同期は245百万円の支出)となりました。これは、定期預金の預入による支出が126百万円、有形固定資産の取得による支出が342百万円あったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、143百万円の支出(前年同期は242百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払が130百万円あったことなどによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、56百万円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。