【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、ウィズコロナの下で緩やかに回復に向かいましたが、ウクライナ情勢の長期化や円安の進行等を背景とした原燃料価格の高騰が続いております。
このような状況におきまして、当社グループは、きめ細やかな営業・技術サービスの提供を継続いたしました。この結果、売上高は7,751百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は651百万円(前年同期比39.3%増)、経常利益は883百万円(前年同期比33.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は617百万円(前年同期比58.6%増)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
①フェルト事業
紙・パルプ用フェルトの売上高につきまして、国内は引き続き高シェアを維持できたことなどにより4,749百万円(前年同期比0.8%増)となりました。国外につきましては、主に中国で新型コロナウイルス感染症の影響による営業活動の制限がありましたが、韓国や東南アジアの一部で増収となりました。さらに円安の影響もあり1,401百万円(前年同期比20.6%増)となりました。工業用その他の売上高は、高付加価値フィルターの販売が好調であったことなどにより1,156百万円(前年同期比13.5%増)となりました。この結果、売上高は7,307百万円(前年同期比6.0%増)、セグメント利益は900百万円(前年同期比21.1%増)となりました。
②不動産賃貸事業
本社ビルのテナントにつきましては、一部で入退去があり、売上高は444百万円(前年同期比0.2%減)となりました。引き続き高い入居率で推移しております。セグメント利益につきましては、249百万円(前年同期比9.8%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ550百万円増加しております。
これは、受取手形及び売掛金が530百万円、仕掛品が105百万円、原材料及び貯蔵品が79百万円、有形固定資産が99百万円、投資有価証券が131百万円増加した一方、現金及び預金が331百万円、リース投資資産が38百万円、無形固定資産が38百万円減少したことなどによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べ81百万円減少しております。
これは、支払手形及び買掛金が37百万円、未払法人税等が91百万円、退職給付に係る負債が45百万円減少した一方、繰延税金負債が99百万円、受入保証金が12百万円増加したことなどによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ632百万円増加しております。
これは、利益剰余金が370百万円、その他有価証券評価差額金が106百万円、為替換算調整勘定が88百万円、非支配株主持分が52百万円増加したことなどによるものです。また、譲渡制限付株式報酬として18百万円の自己株式を処分しております。
なお、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は75.4%となり、前連結会計年度末に比べ0.7ポイント上昇いたしました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、79百万円であります。 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。