【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループの関連する市場につきましては、エンターテインメント業界では、個人判断によるマスク着用を基本とする等、新型コロナウイルス感染症対策のための制限にも生活レベルで変化がありました。コンサート市場規模もコロナ禍前の2019年レベルまで回復すると予想されています。メディア業界では多チャンネルサービスの加入世帯減少、韓国コンテンツの人気沸騰による版権獲得競争の激化が続いているだけでなく、中華圏作品の版権ビジネス競争も増しており市場環境は厳しい状況にあります。
このような経営環境の中、2023年12月期は黒字化を予定しており、当社グループの当第1四半期連結累計期間におきましては順調に推移しております。
エンターテインメント事業では、2016年に韓国デビューし世界的に人気を博しているNCT DREAMが、2月17日から19日までデビュー初となるドーム公演を京セラドーム大阪にて3公演開催しました。本公演は約12万人を動員した他、TV放送を始め全国映画館でのライブビューイングや映像配信プラットフォームBeyond LIVEを通し全世界へ配信を行いました。また、3月18日と19日には約3年ぶりとなるSuper Juniorのツアーシリーズ「SUPER SHOW」をベルーナドームにて2公演開催し、約6万人を動員しました。キャッシュカウであるコンサート事業は、当第1四半期連結累計期間においてドーム公演を含む計29公演のオフランコンサートを実施し、約32万人を動員しました。
ライツ&メディア事業では、KPIに掲げているK-POPプレミアムコンテンツ放送は、大型オンラインコンサート「SMTOWN LIVE 2023 : SMCU PALACE@KWANGYA」を含む計2作品を放送しました。第2四半期では4作品のK-POPプレミアムコンテンツ放送を予定し、新規加入の促進を図ってまいります。また、KNTVの配信サービスKNTV+を、サービスの質は維持しつつも運用に係るコストを大幅に見直し第3四半期にリニューアルを予定、利便性向上による新規加入並びに解約防止に引き続き努めてまいります。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,747百万円(前年同期比134.0%増)、営業利益は188百万円(前年同期は124百万円の営業損失)、経常利益は188百万円(前年同期は118百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は172百万円(前年同期は99百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(エンターテインメント事業)
コンサート事業では、オフラインコンサートが本格化し予定どおりの開催数を実施することができました。物価高に伴う原価上昇が生じていますが、チケット価格やMD価格等の一部見直し、放送権販売により収益を確保しています。結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンサート事業の業績につきましては、予定を上回り好調に推移しております。2月11日より東方神起が約3年半ぶりとなるコンサートツアーを開始しました。本ツアーは計20公演を予定しており、6月には京セラドーム大阪と東京ドームでの追加公演も決定しています。2022年に92万人の応募が殺到するショーケースを開催したaespaは3月15日より計12公演のコンサートツアーを開始しました。第2四半期では4月15日と16日にEXOが約5年ぶりとなるファンクラブイベントをベルーナドーム、NCTの派生グループWayVによる初の日本単独イベント開催を5月6日と7日に予定しています。東方神起の京セラドーム大阪、東京ドーム公演も6月17日から4公演控えている他、8月5日と6日にはaespaが海外アーティストデビュー最速となる初の東京ドーム公演も予定しています。
MD事業では、各アーティストのオフラインコンサートが本格化したことにより、コンサートグッズの販売に注力しました。オフラインコンサート数に比例して、コンサートグッズの制作数も増加し、売上に寄与しました。また、aespa(2都市3か所)とSHINee(2都市2か所)による期間限定のポップアップカフェの展開、NCTとSANRIO CHARACTERSがコラボしたアミューズメント専用景品を全国展開する等、アーティストIPを活用したオリジナルグッズの展開を行ってまいりました。
音楽事業では、2タイトルの音源を発売しました。2月1日にリリースした東方神起のNewシングル「PARALLEL PARALLEL」は、オリコン週間ランキング上位を獲得しました。また2月8日にNCT DREAMが日本初となるNewシングル「Best Friend Ever」をリリースし、オリコン週間ランキング1位を獲得しました。
音楽以外の活動におきましては、ABEMAにてNCT DREAMの日本デビューを記念した特別番組を3月24日と31日にわたり放送した他、NCT127に所属する日本人メンバー YUTAが、4月14日より放送するテレビ東京系ドラマ25「クールドジ男子」にて主演を務めることが決定しました。本ドラマのエンディングテーマにはNCT127「Sunny Road」が採用されています。その他、各種地上波番組出演や雑誌掲載等、音楽以外におきましても精力的に国内の活動を展開しております。
この結果、売上高は2,001百万円(前年同期比622.1%増)、セグメント利益は235百万円(前年同期は55百万円のセグメント損失)となりました。
(ライツ&メディア事業)
ライツ事業では、版権獲得数は前年同期比5%増と昨年並みとなりました。しかしながら先述したとおり、版権獲得競争の激化に加え為替も不安定な状況のため価格高騰が生じており、今後のコンテンツ調達に影響が出る可能性があります。一方、オリジナル作品が地上波TVにてリメイク放送され話題になっている「夫婦の世界」は、2020年に韓国版をライツ事業で獲得し、KNTVにて日本初放送を行いました。当第1四半期連結累計期間において卸先OTTサービスでの視聴数が好調であり、事業実績に貢献しています。
放送事業では、2023年1月1日に開催されたSMエンタテインメント所属の全てのアーティストが一世に集う大型オンラインコンサート「SMTOWN LIVE 2023 : SMCU PALACE@KWANGYA」の世界同時公開に合わせ、KNTVで同時放送しました。また、本年度は積極的にBeyond LIVEコンテンツを取り扱っていく方針のもと、SHINeeによる「Beyond LIVE the Movie SHINee : SHINee WORLD」もTV初放送しました。加えて出演アーティストの関連番組を編成する等、加入及び解約へのさらなる対応を実施しましたが、生中継番組等と比較すると効果は限定的でした。第2四半期では、日本で人気を誇る俳優チャン・グンソクが約5年ぶりに主演を務めるドラマ「餌<ミッキ>(原題)」を獲得し、6月に日本初放送を行います。
近年OTTサービスでは日本初作品が増加しており、放送サービス関連企業にとっては依然として厳しい状況ではありますが、引き続き良質な作品の獲得を目指し、新規加入及び解約防止に注力してまいります。
この結果、売上高は746百万円(前年同期比16.4%減)、セグメント利益は115百万円(前年同期比72.7%増)となりました。
(その他事業)
その他事業では、売上高は0百万円(前年同期比95.9%減)、セグメント損失は9百万円(前年同期は9百万円のセグメント損失)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は13,030百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,962百万円増加いたしました。流動資産は10,088百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,964百万円増加いたしました。その主な要因は、売掛金が1,430百万円増加、コンテンツ事業権が292百万円増加したことによるものであります。また、固定資産は2,941百万円となり、前連結会計年度末に比べ998百万円増加いたしました。その主な要因は、投資有価証券が999百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債は5,515百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,141百万円増加いたしました。流動負債は4,634百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,795百万円増加いたしました。その主な要因は、買掛金が1,554百万円増加、その他が464百万円増加したことによるものであります。また、固定負債は881百万円となり、前連結会計年度末に比べ345百万円増加いたしました。その主な要因は、繰延税金負債が345百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産は7,514百万円となり、前連結会計年度末に比べ821百万円増加いたしました。その主な要因は、その他有価証券評価差額金が389百万円増加及び非支配株主持分が260百万円増加、親会社株主に帰属する四半期純利益172百万円により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変
更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える新たな要因等は発生しておりません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資金需要
当社グループの事業活動における資金需要は、営業活動については、放送事業での番組、版権事業でのコンテンツ事業権等の棚卸資産の購入及び製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資活動については、事業伸長、生産性向上等への設備投資への取得等であります。
② 財務政策
当社グループは、事業活動の維持拡大に必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。営業活動及び投資活動とも内部資金を財源として行うことを基本としておりますが、財務状況により機動的な資金の調達先として銀行借入を選択する場合もあります。
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