【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況(経営成績の概況)当第1四半期における国内経済及び当社が事業を営むインドネシア経済は、ともに緩やかながら回復いたしましたが、当社グループの経営環境につきましては、前期に引き続き建設需要が低迷し、コスト面でも鉄スクラップ価格や電力価格が高止まりしていることから、厳しい経営環境が継続いたしました。このような環境の下、販売価格の維持・改善に努めるとともに、大阪製鐵グループ中期経営計画の諸施策を推進した結果、前年同期に対し増収増益となりました。当第1四半期連結累計期間の当社グループにおける鋼材売上数量は26万2千トン(前年同期実績23万7千トン)、売上高は308億8千7百万円(前年同期実績280億1千8百万円)、経常利益は28億8千8百万円(前年同期実績24億7千万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億1千4百万円(前年同期実績8億1千万円)となりました。
(財政状態の概況)① 資産流動資産は、前連結会計年度末に比べ0.4%増加し、1,334億6千6百万円となりました。これは、主として未収入金が15億6千4百万円、現金及び預金が9億9千6百万円増加し、預け金が20億8千2百万円減少したことによるものです。固定資産は、前連結会計年度末に比べ0.4%減少し、799億1千2百万円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ0.1%増加し、2,133億7千9百万円となりました。② 負債流動負債は、前連結会計年度末に比べ0.2%減少し、557億2百万円となりました。これは、主として短期借入金が13億6千6百万円増加し、支払手形及び買掛金が12億5千1百万円減少したことによるものです。固定負債は、前連結会計年度末に比べ2.2%減少し、42億4千8百万円となりました。これは、主として繰延税金負債が1億6千7百万円増加し、事業構造改善引当金が2億5千9百万円減少したことによるものです。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ0.3%減少し、599億5千万円となりました。③ 純資産純資産合計は、前連結会計年度末に比べ0.2%増加し、1,534億2千8百万円となりました。
(2) 研究開発活動当社グループは新商品開発、製造プロセス改善、圧延生産性向上、ビレット及び製品品質向上をテーマに上げ、技術開発・操業改善に取り組んでおります。なお、当第1四半期連結累計期間においては、当社グループが計上した研究開発費はありません。