【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間(2022年4月1日から2022年9月30日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和等により経済社会活動の正常化が進む中で持ち直しの動きがみられたものの、ウクライナ情勢に起因する原材料価格の高騰や円安の進行に伴う物価上昇等が家計や企業に与える影響も懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社が属する出版業界におきましては、2022年上半期(1月から6月まで)の紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、前年同期比でマイナスとなりました。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2022年上半期の紙と電子出版を合算した推定販売金額は前年同期比3.5%減の8,334億円となり、その内訳は、紙の出版物については同7.5%減の5,961億円、電子出版については同8.5%増の2,373億円と、紙の市場が前年同期を下回った一方で、電子出版市場は堅調に拡大を続けております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。
当第2四半期累計期間における書籍のジャンル別の概況は以下の通りであります。
① ライトノベル
当第2四半期累計期間の刊行点数は前年同期を大きく上回る123点(前年同期比25点増)となりました。各書籍の売れ行きにつきましては、TVアニメ第2期制作中の『月が導く異世界道中』や当社投稿サイト発の『異世界ゆるり紀行』等の大型人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移いたしました。また、電子書籍につきましては、親和性の高い女性向け小説を中心に好調な売れ行きを示し、当ジャンルの売上を牽引いたしました。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は想定通りに進捗しましたが、前年同期における『月が導く異世界道中』のアニメ放送に伴う原作小説売上の大幅伸長の反動減から前年同期を下回る金額で着地いたしました。
② 漫画
当第2四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る71点(前年同期比2点増)となりました。各書籍の売れ行きにつきましては、『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』や『Re:Monster』等のライトノベルヒット作をコミカライズした人気シリーズの続刊が堅調に推移いたしました。また、当ジャンルと親和性が非常に高い電子書籍販売につきましても、電子書籍販売の体制強化や各電子ストアにおける拡販施策の推進等により、引き続き好調に推移いたしました。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は想定通りに進捗しましたが、前年同期における『月が導く異世界道中』のアニメ放送に伴う原作漫画売上の大幅伸長の反動減から前年同期を下回る金額で着地いたしました。
③ 文庫
当第2四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る78点(前年同期比7点増)となりました。キャラ文芸ジャンルから『後宮の棘』や『あやかし鬼嫁婚姻譚』の第2巻等、複数作品を刊行し、同ジャンルの強化に努めてまいりました。また、近年厳しい状況にある紙の書籍市場の中でも堅調な成長を続けている児童書市場に本格的に参入するため、2022年8月に児童文庫レーベルとなる「アルファポリスきずな文庫」を創刊し、第1弾として3作品を同時に刊行する等、新たな市場の開拓を図ってまいりました。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地いたしました。
④ その他
当第2四半期累計期間の刊行点数は3点(前年同期比2点減)となりました。シリーズ累計130万部を突破した大型人気シリーズ『居酒屋ぼったくり』の番外編第3巻を刊行し、同タイトルが売上を大きく牽引いたしました。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地いたしました。
以上の活動の結果、当第2四半期累計期間の売上高は4,389,243千円(前年同期比2.4%減)となりました。
利益面におきましては、主に前期7月から9月に実施したテレビCM放映をはじめとした当社サービスの認知度向上に向けた大型成長投資により一時的に増加した販売費及び一般管理費が減少したことから、当第2四半期累計期間の営業利益は1,117,969千円(前年同期比17.2%増)、経常利益は1,122,546千円(同17.2%増)、四半期純利益は690,138千円(同16.3%増)となりました。
(注)シリーズ累計部数:同作品の続編に加え、同作品の漫画及び文庫を含み、部数は電子書籍販売数を含む。
(2)財政状態の分析
① 資産
当第2四半期会計期間末の流動資産は、前事業年度末に比べ796,093千円増加し、10,936,473千円となりました。これは主に、現金及び預金が増加(前事業年度末比697,221千円増)したこと並びに仕掛品が増加(同56,435千円増)したことによるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ18,321千円減少し、342,892千円となりました。これは主に、投資その他の資産が減少(同8,986千円減)したこと及び無形固定資産が減少(同6,363千円減)したことによるものであります。
② 負債
当第2四半期会計期間末の流動負債は、前事業年度末に比べ98,297千円増加し、1,799,584千円となりました。これは主に、未払法人税等の増加(前事業年度末比84,212千円増)によるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ10,663千円減少し、10,195千円となりました。これは主に、長期借入金の減少(同10,004千円減)によるものであります。
③ 純資産
当第2四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べ690,138千円増加し、9,469,586千円となりました。これは全て、利益剰余金の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における、現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ697,221千円増加し、7,799,816千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは713,104千円の収入(前年同期は271,580千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前四半期純利益の計上によるものであります。また、主な減少要因は、法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは5,190千円の支出(前年同期は41,847千円の支出)となりました。減少要因は、有形固定資産の取得及び出資金の払込によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは10,693千円の支出(前年同期は10,809千円の支出)となりました。主な減少要因は、長期借入金の返済によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
#C9467JP #アルファポリス #情報通信業セクター
