【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況①経営成績の状況当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更に伴う行動制限の緩和や、訪日外国人旅行者数が感染拡大前の水準まで回復したことから、人流が回復するなど社会経済活動の正常化が進み、個人消費に持ち直しの動きが見られました。一方で、物価上昇による消費マインドの低下が懸念されることや、国内外の金利差拡大による円安の進行など、依然として先行き不透明な状況が続いております。海外経済につきましては、欧米を中心とした金融引き締めによる景気の下振れリスクや、ロシア・ウクライナ情勢をはじめとする地政学リスクの顕在化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社といたしましては、変化、多様化する消費者ニーズや顧客ニーズを的確に把握し、それらのニーズに合致した高付加価値製品の開発を実現すべく、新技術開発や新製法の確立に挑戦していくとともに、高止まりする原材料コストなどの動向を注視しながら事業活動を継続してまいりました。このような状況のもと、当社の当第2四半期累計期間における売上実績は、茶エキスを中心に緩やかな回復基調で推移いたしました。茶エキスにつきましては、ほうじ茶エキスが減少したものの、緑茶エキス・紅茶エキス等が増加したため、売上高は 1,297百万円(対前年同四半期比 15.0%増)となりました。粉末天然調味料につきましては、粉末ソース等が増加したものの、粉末鰹節・粉末魚介等が減少したため、売上高は 849百万円(同 4.6%減)となりました。植物エキスにつきましては、野菜エキスが減少したものの、果実エキス等が増加したため、売上高は 392百万円(同 6.7%増)となりました。液体天然調味料につきましては、鰹節エキス等が増加したものの、椎茸エキス等が減少したため、売上高は 337百万円(同 1.6%減)となりました。粉末酒につきましては、清酒タイプ等が増加したものの、ワインタイプ・ラムタイプ等が減少したため、売上高は 53百万円(同 2.0%減)となりました。以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は 2,934百万円(同 5.2%増)となり、前年同四半期に比べ 145百万円増加しました。利益面につきましては、売上高の増加により営業利益は 260百万円(同 0.8%増)、経常利益は 331百万円(同 3.8%増)となりました。また、法人税等 73百万円(同 23.8%増)を計上したため、四半期純利益は 261百万円(同 23.4%増)となりました。なお、当社は食品加工事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。
②財政状態当第2四半期会計期間末における資産合計は 21,373百万円となり、前事業年度末に比べ 882百万円増加しました。流動資産については 12,409百万円となり、前事業年度末に比べ 641百万円増加しました。主に、売上債権が 306百万円、現金及び預金が 271百万円、それぞれ増加したことによります。固定資産については 8,964百万円となり、前事業年度末に比べ 240百万円増加しました。主に、繰延税金資産が 81百万円減少したものの、投資有価証券が 389百万円増加したことによります。負債合計は 1,879百万円となり、前事業年度末に比べ 428百万円増加しました。流動負債については 1,700百万円となり、前事業年度末に比べ 320百万円増加しました。主に、仕入債務が 145百万円、未払法人税等が 73百万円、それぞれ増加したことによります。固定負債については 179百万円となり、前事業年度末に比べ 108百万円増加しました。主に、従業員株式給付引当金として 77百万円計上したことによります。純資産合計は 19,494百万円となり、前事業年度末に比べ 453百万円増加しました。主に、配当金の支出により 84百万円減少したものの、四半期純利益 261百万円を計上し、その他有価証券評価差額金が 270百万円増加したことによります。 (2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ 271百万円増加し、9,277百万円となりました。なお、当第2四半期累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業活動による資金の増加は、414百万円(前年同四半期は 397百万円の増加)となりました。これは主に、税引前四半期純利益 334百万円及び、仕入債務の増減額 145百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動による資金の減少は、58百万円(前年同四半期は 186百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出 39百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動による資金の減少は、84百万円(前年同四半期は 84百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額 84百万円によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は 104百万円であります。 なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。