【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症「第7波」により、感染者が急激に増加しましたが、社会経済活動への規制が緩和された事もあり、景気回復の兆しがみられました。しかしながら、世界経済の悪化による原材料・燃料価格の高騰や円安などが要因による景気の停滞から、業績に与える影響については依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループでは、中期経営計画で掲げた方針「環境共生時代にふさわしいものづくり」のもと、「収益基盤の構築」「環境と健康に配慮した製品の普及・拡大」「環境を意識したサプライチェーン」「働き方改革の加速」を推進するため、みんなのために三現主義で環境に配慮した製品、及び完成した塗膜の提供に取り組んでまいりました。当第2四半期連結累計期間においては、建物や構造物の長寿命化の一翼を担う活動として、建築用仕上塗材市場及び下地調整材・塗材の需要が多い改修市場を中心に、高耐候・遮熱・断熱など、市場のニーズにマッチした高付加価値製品の普及・提案活動に努めました。また、人体へ影響を及ぼす物質に対処する製品を訴求することで、環境への配慮や社会的な課題解決に向け取り組みました。工事においては、戸建住宅の改修工事、非住宅の防耐火やアスベスト含有塗膜の除去などの特殊工事のご依頼に対し、継続して安全・品質・コンプライアンスの充実に努め、更に強固な施工管理体制の充実化に取り組みました。その結果、当第2四半期連結累計期間における連結業績として、連結売上高は110億6百万円と前年同四半期と比べ3億36百万円の増収となりました。利益面におきましては、連結営業利益は2億57百万円と前年同四半期と比べ33百万円の増益、連結経常利益は3億28百万円と前年同四半期と比べ47百万円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億88百万円と前年同四半期と比べ、17百万円の増益となりました。
なお、当社グループは、製品販売・工事の単一セグメントのため、セグメント別の記載は省略しております。
(資産)当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は167億56百万円(前連結会計年度末比2億46百万円増)となりました。これは、主として現金及び預金が2億46百万円、仕掛品が58百万円増加、受取手形、売掛金及び契約資産が96百万円減少したことによるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は75億32百万円(前連結会計年度末比1億16百万円増)となりました。これは、主として支払手形及び買掛金が1億26百万円、未払費用が1億97百万円増加、社債が98百万円、完成工事補償引当金が76百万円減少したことによるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は92億24百万円(前連結会計年度末比1億30百万円増)となりました。これは、主として利益剰余金が72百万円、その他有価証券評価差額金が25百万円増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、43億3百万円(前年同四半期は35億81百万円)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは6億64百万円の資金の増加(前年同四半期は5億13百万円)となりました。これは主として税金等調整前四半期純利益、減価償却費、売上債権の増減額、未払費用の増減額による増加、棚卸資産の増減額、完成工事補償引当金の増減額によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは1億32百万円の資金の減少(前年同四半期は53百万円の資金の増加)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは3億4百万円の資金の減少(前年同四半期は2億71百万円)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出、社債の償還による支出、配当金の支払額によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億60百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C7953JP #菊水化学工業 #その他製品セクター