【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間におきましては、国内経済は雇用・所得環境の改善などにより緩やかな回復が続くことが期待されますが、エネルギーコストや原材料価格の高騰、世界的な金融引き締めによる景気への影響、中国経済の先行き懸念、地政学リスクの高まりなどにより先行きが不透明な状況にあります。
このような状況のもと、当社グループの当第2四半期連結累計期間における経営成績は、主にデジタルエンタテインメント事業において主力コンテンツの利益率が回復したことや、アミューズメント事業、ゲーミング&システム事業及びスポーツ事業がそれぞれ堅調に推移したことなどにより売上高、及び全ての利益区分で前年を上回りました。また、第2四半期の売上高は、第1四半期に引き続き過去最高を更新いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,538億5千1百万円(前年同期比3.7%増)、事業利益は354億1千4百万円(前年同期比38.3%増)、営業利益は354億4千3百万円(前年同期比39.6%増)、税引前四半期利益は370億8百万円(前年同期比34.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は268億3千4百万円(前年同期比35.2%増)となりました。
② 事業別セグメントの業績
(デジタルエンタテインメント事業)
エンタテインメント市場におきましては、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などの各種デバイスの高性能化、次世代通信システムの普及により、ゲームコンテンツの今後の展開が期待されております。また、ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツやゲームプレー動画などが着目されファン層を拡大するなど、コンテンツの楽しみ方が多様化しています。
このような状況のもと、当事業の新しい取り組みとしては、家庭用、PC、モバイルで配信中の「eFootball™ 2023」において大型アップデートを実施し、「eFootball™ 2024」の配信を開始いたしました。より直感的にプレーできるように進化した操作性がご好評をいただいております。また、「パワフルプロ野球」シリーズの人気No.1モードである「栄冠ナイン」に新たな要素やモードなどを加えた新作「パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード」の配信を開始し、好調な出足となりました。本作はマルチプラットフォームでの展開を予定しており、モバイル版を先行配信しております。さらに、「ボンバーマン」シリーズの最新作「スーパーボンバーマン R 2」を家庭用ゲームとして発売いたしました。加えて、「魂斗羅」シリーズの最新作「魂斗羅 オペレーション ガルガ」を発表しております。その他、「東京ゲームショウ2023」においては、ブロックチェーン技術を活用したサービスをあらゆるお客様に提供するためのNFTマーケットプレイス「リセラ(Resella)」、ブロックチェーン技術を活用してお客様がファンタジー世界を創出することができるweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON(プロジェクト・ジルコン)」を同時に発表し、メディアの注目を集めました。
継続した取り組みとしては、「World Baseball Classic™」に出場した「侍ジャパン」の選手が再び登場する「再臨!JAPANセレクション」などの施策を展開した「プロ野球スピリッツA(エース)」や、5,730(コナミ)万ダウンロード記念施策を実施した「遊戯王 マスターデュエル」などが引き続き多くのお客様にご好評をいただき、盛り上がりを見せております。さらに、カードゲームでは、遊戯王カードゲーム25周年記念プロジェクトを引き続き展開しており、2024年2月に東京ドームで開催されるスペシャルイベント「遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説 QUATER CENTURY(ザ レジェンド オブ デュエリスト クォーターセンチュリー)」を発表し、大きな反響をいただきました。
eスポーツでは、新型コロナウイルスの感染状況などを鑑みて開催を見送ってきた世界トップデュエリストを決めるeスポーツ世界選手権「Yu-Gi-Oh! World Championship 2023」を東京ビッグサイトで4年ぶりに開催いたしました。「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ(海外名:Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME)」、モバイル、PCゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」、及び今年から追加されたデジタルカードゲーム「遊戯王 マスターデュエル」の各部門で優勝者・優勝チームが決定いたしました。さらに、「eFootball™ Championship Open 2023 World Finals」の準決勝・決勝がコナミクリエイティブセンター銀座のesports 銀座 studioにおいて開催され、オンライン予選を勝ち抜いた選手たちが熱い戦いを繰り広げました。
以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は1,021億2百万円(前年同期比0.6%減)となり、事業利益は310億3千2百万円(前年同期比32.0%増)となりました。
(アミューズメント事業)
国内外のアミューズメント市場は緩やかに回復しています。また、規制緩和により新たな成長機会が生まれています。
このような状況のもと、当事業のメダルゲームにおいては、前期に発売したメダルプッシャーゲーム「桃太郎電鉄 ~メダルゲームも定番!~」が引き続きご好評をいただいております。アミューズメント施設向けビデオゲームでは、稼働開始から20周年を迎えた「クイズマジックアカデミー」シリーズにおいて、20周年を記念したキャラクターのビジュアル変更に加え、RPG要素が加わった一人用モードを新たに搭載した「クイズマジックアカデミー黄金の道標(おうごんのみちしるべ)」が稼働を開始いたしました。また、音楽に合わせて光るパネルをタッチする音楽ゲーム「jubeat(ユビート)」シリーズでは、新楽曲を多数搭載した最新作「jubeat beyond the Ave.(ユビート ビヨンド ジ アベニュー)」が稼働を開始いたしました。さらに、「麻雀格闘倶楽部 Extreme(マージャンファイトクラブ エクストリーム)」では、プロ麻雀リーグ「Mリーグ2023-24シーズン」の開幕に合わせた施策や人気イベント「日本プロ麻雀連盟 投票選抜戦2023」を実施し、ユーザー層の拡大に努めました。プライズゲームにおいては、オンラインクレーンゲーム「コナプラ KONAMI ONLINE PRIZE GAME」をより多くのお客様に楽しんでいただくため、プレー座席数の増設や運営時間、獲得できる景品数の拡大を行いました。
ぱちんこ・パチスロにおいては、コナミとして初めての「スマスロ」タイトルとなる「防空少女ラブキューレ2~極限の共鳴~(ぼうくうしょうじょラブキューレツー きょくげんのきょうめい)」、「麻雀格闘倶楽部 覚醒」、「戦国コレクション5超極楽LOOP」が稼働を開始いたしました。
eスポーツでは、音楽とeスポーツを融合させたプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3-」において、「beatmania IIDX」のレギュラーステージが開幕し、10月のファイナルに向けて熱戦が繰り広げられました。
以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は100億2百万円(前年同期比39.3%増)となり、事業利益は11億9千3百万円(前年同期比13.6%増)となりました。
(ゲーミング&システム事業)
ゲーミング市場におきましては、北米市場及び豪州市場が引き続き堅調に推移しております。その他の地域においても、アジア市場を中心に市場全体として回復に向かっております。
このような状況のもと、当事業のスロットマシンでは、北米市場、豪州市場において、複数の賞を受賞している「DIMENSION(ディメンション)」シリーズの展開を進めております。スロットマシン販売においては、「DIMENSION 27™(ディメンション トゥエンティーセブン)」、「DIMENSION 49™(ディメンション フォーティーナイン)」を中心に販売いたしました。また、パーティシペーション(レベニューシェア)では、75インチの湾曲したモニターが特徴の「DIMENSION 75C™(ディメンション セブンティーファイブ シー)」を継続して展開しております。ゲーミングコンテンツでは、「All Aboard™(オール アボード)」が引き続き業界トップクラスの稼働を記録しております。また、色とりどりのドラゴンによる演出を楽しむことができる「Dragon’s Law™(ドラゴンズロー)」や、市場で長期間人気を博している「Ocean Spin™(オーシャン スピン)」の特徴をより進化させ、複数筐体で演出がシームレスに流れる「Stuffed Coins™(スタッフド コインズ)」などのタイトルも市場から高評価をいただいております。
カジノマネジメントシステムでは、キャッシュレスカジノを実現する「Money Klip™(マネークリップ)」など、多彩な機能を充実させることにより、お客様からご好評をいただいております。
以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は191億2百万円(前年同期比11.6%増)となり、事業利益は31億1千7百万円(前年同期比55.7%増)となりました。
(スポーツ事業)
スポーツ市場におきましては、エネルギー価格の高騰による経営環境への影響が続いておりますが、国内の社会経済活動の正常化が進み、スポーツや健康増進の需要が高まっております。
このような状況のもと、スポーツクラブ運営におきましては、引き続き、施設利用とオンラインレッスンの両方のサービスを充実させることで、より多くのお客様へ運動機会を提供いたしました。また、ご好評の声に応えて施設内で運動前や運動後にいつでも手軽にプロテインなどの飲料を摂取できるサプリメントサーバーの設置施設を拡大いたしました。さらに、人気スタジオプログラムを活用した大規模イベント「REVIVAL」を日本全国の会場で開催するなど、コロナ禍の行動制限により直営施設では実施を見送っていた取り組みを再開し、大変な盛り上がりとなりました。引き続き、会員の皆様への健康づくりのサポートを向上させる取り組みを推進してまいります。こども向け運動スクール「運動塾」におきましては、スポーツを通して体の成長を促すべく、スイミング、体操、ダンスなどお子様に合った様々な種目を展開しており、スイミングスクールでは4月に開講した5施設に加え、9月からは新たに北浜、心斎橋(大阪府大阪市)、北大路(京都府京都市)、神戸、三宮(兵庫県神戸市)、福岡天神(福岡県福岡市)の6施設で開講いたしました。また、映像とAIを活用して練習効果を向上させる「運動塾デジタルノート」を大人向けのプログラムにカスタマイズした「デジタルノート成人水泳教室」を全国のコナミスポーツクラブ36施設でスタートいたしました。
天井にミラーを設置したピラティススタジオ「Pilates Mirror(ピラティスミラー)」は、第2四半期において「Pilates Mirror 武蔵小山」(東京都品川区)、「Pilates Mirror 大岡山」(東京都大田区)、「Pilates Mirror 三軒茶屋」、「Pilates Mirror 千歳船橋」(東京都世田谷区)、「Pilates Mirror 元住吉」(神奈川県川崎市)の5店舗をオープンし、合計14店舗となりました。「Pilates Mirror」は入会待ちになる施設があるなど、引き続き、多くのお客様からご好評の声をいただいております。
資産を持たない形でネットワークを拡大するビジネス形態である受託事業におきましては、これまで培った運営・指導のノウハウや実績を活かして事業を推進しており、新たに青森県つがる市、埼玉県さいたま市、千葉県旭市、東京都豊島区、岐阜県岐阜市のスポーツ施設の業務受託運営を開始いたしました。
学校水泳授業の受託におきましては、学校側のニーズがますます高まっており、日本全国で多くの小中学校に水泳指導業務を提供し、ご好評をいただいております。
以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は237億9千9百万円(前年同期比6.0%増)となり、事業利益は16億円(前年同期比219.4%増)となりました。
③ 財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して228億6千2百万円増加し、5,700億8千5百万円となりました。これは主として、現金及び現金同等物やのれん及び無形資産が増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して33億1千1百万円減少し、1,676億3千3百万円となりました。これは主として、営業債務及びその他の債務が減少したこと等によるものであります。
(資本)
当第2四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比較して261億7千3百万円増加し、4,024億5千2百万円となりました。これは主として、配当金の支払いがあった一方で、四半期利益の計上や為替変動の影響により親会社の所有者に帰属する持分合計が増加したこと等によるものであります。
なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比較して1.8ポイント増加し、70.6%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して168億4千2百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には2,361億5百万円となりました。
また、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、431億2千万円(前年同期比237.4%増)となりました。これは主として、営業債権及びその他の債権の減少や法人所得税の支払額が減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、181億8千4百万円(前年同期比25.6%減)となりました。これは主として、設備投資等の資本的支出が減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、121億2千万円(前年同期比21.7%減)となりました。これは主として、配当金の支払額が減少したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費総額は、264億2千万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(注)上記金額は資産計上要件を満たす研究開発費及び資産計上要件を満たさず、発生時に費用認識した研究開発費等、開発・制作部門で発生した支出の総額です。
#C9766JP #コナミグループ #情報通信業セクター
