【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の規制の緩和によって社会経済活動は持ち直しに向かっている一方、海外経済の減速に伴う国内景気の下振れリスクや、原材料価格の高騰が及ぼす経済への影響等、先行きは不安定な状況が続いております。
ホームセンター業界におきましては、業態を超えた販売競争が更に激化している中、原材料価格の高騰に起因する販売価格の上昇が個人消費の停滞に大きく影響しております。加えて物流費、光熱費、人件費等の店舗運営コストの上昇が企業収益を圧迫しており、依然として厳しい経営環境にあります。
このような状況の中で当社グループは、「共に学び 共に成長する 繋がる全ての人に幸せを創造する企業」を目指し、中期経営計画スローガンとして「3つの進化(伸化、深化、新化)で企業価値を高める」を掲げ、地域に根差した品揃えの最適化や専門店事業推進による「収益力向上」、事業間連携体制の強化や買物環境の向上による「集客力強化」、電子化やWEB化等によって業務効率化や労働環境の改善を図る「働き方改革」の取り組みを推し進めております。
店舗につきましては、既存店の大型ホームセンター「ホームアシスト」の品揃え強化を目的とした全面改装を実施した他、当年度内に予定している専門店事業の出店への準備を開始しております。なお、当第2四半期連結会計期間末現在における店舗数は、前連結会計年度末現在と同数の57店舗(ホームセンター23店、ハードストック11店、ダイソー2店、ズースクエア3店、casa2店、SWEN16店)であります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は17,487百万円(前年同期比95.4%)となりました。利益につきましては、営業利益15百万円(同9.1%)、経常損失45百万円(前年同四半期は経常利益68百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失43百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失198百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ホームセンター事業)
前期に引き続いてペット用品が好調に推移しましたが、外出の増加や節約志向による買い控え等、消費者行動の多様化が大きく影響した他、天候不順の影響もあり、木材、建築金物、電動工具等のDIY用品や、日用消耗品、アウトドア用品等が減少する等、厳しい状況で推移しました。以上の結果、ホームセンター事業の売上高は12,796百万円(同96.1%)、セグメント損失(営業損失)は94百万円(前年同期は23百万円のセグメント損失)となりました。
(専門店事業)
ハードウェアショップは住設資材、塗料、建築金物等を中心として好調に推移しましたが、アウトドアショップはアウトドアブームが落ち着きを見せていることによってキャンプ用品等が減少する等、苦戦することとなりました。以上の結果、専門店事業の売上高は4,168百万円(同94.0%)、セグメント損失(営業損失)は、67百万円(前年同期は51百万円のセグメント利益)となりました。
②財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ240百万円減少し、36,486百万円となりました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ200百万円減少し、13,855百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加292百万円、受取手形及び売掛金の減少65百万円、商品の減少278百万円、流動資産のその他の減少169百万円によるものであります。固定資産は前連結会計年度末に比べ39百万円減少し、22,630百万円となりました。これは主に建物及び構築物の減少166百万円、有形固定資産のその他(純額)の増加43百万円、投資有価証券の増加141百万円、長期貸付金の減少45百万円によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ267百万円減少し、27,038百万円となりました。
流動負債は前連結会計年度末に比べ908百万円増加し、18,635百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少269百万円、短期借入金の増加837百万円、流動負債のその他の増加337百万円によるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ1,176百万円減少し、8,403百万円となりました。これは主に長期借入金の減少1,117百万円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ27百万円増加し、9,447百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少77百万円、その他有価証券評価差額金の増加106百万円によるものであります。この結果、自己資本比率は、25.9%(前連結会計年度末は25.6%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による収入900百万円、投資活動による支出108百万円、財務活動による支出502百万円の結果、前連結会計年度末に比べ292百万円増加し、2,122百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、900百万円(前年同期比482百万円の収入増)となりました。この主な要因は、税金等調整前四半期純損失45百万円、減価償却費334百万円、棚卸資産の減少額257百万円、仕入債務の減少額278百万円、営業活動のその他の収入405百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、108百万円(前年同期比65百万円の支出増)となりました。この主な要因は有形固定資産の取得による支出149百万円、投資活動のその他の収入43百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、502百万円(前年同期比140百万円の支出増)となりました。この主な要因は長短借入金の減少額289百万円、リース債務の返済による支出155百万円、配当金の支払額34百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。