【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ情勢の緊迫化が長期にわたっていることに加え、世界的な資源価格の値上がり、物流コストの高騰や円安が物価上昇を招くなど先行きが不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、自社いちご品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)を中心に、いちご果実及びその他青果物の販売に注力してまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高373,918千円(前年同期比15.7%減少)、営業損失21,617千円(前年同期は営業利益10,868円)、経常損失21,367千円(前年同期は経常利益11,142千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失21,663千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益7,104千円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(いちご果実・青果事業)
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。当期間におけるいちご果実販売は、主に自社品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)、「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)と国産他品種、輸入いちごを併用しております。
自社品種につきましては、「夏瑞/なつみずき」の販売が好調に推移した一方で、生産者の高齢化等による栽培面積の減少に加え、7月から8月にかけての長期にわたる異常な猛暑、その後の9月の残暑により8月中旬以降の出荷数量が大幅に減少いたしました。他品種も同様に猛暑の影響を受け、国産いちごが極端に品薄となり、販売数量が減少いたしました。輸入いちごを併用し、いちご果実の販売数量の確保に努めてまいりましたが、当第1四半期連結累計期間のいちご果実の売上高、利益ともに前年同期を下回ることとなりました。
その他の青果物におきましては、既存大手取引先を中心に取扱数量が減少したことで、売上高、利益ともに前年同期を若干下回る結果となりました。
この結果、いちご果実・青果事業の売上高は313,342円(前年同期比19.1%減少)、営業利益は14,630千円(前年同期比72.1%減少)となりました。
(種苗事業)
種苗事業は、自社品種の「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)と「ペチカエバー」(商品名「コア」)の種苗を生産販売しております。栽培方法には、秋に苗を定植し翌年春から秋にかけて果実を生産する秋定植と、春に苗を定植し夏から秋にかけて果実を生産する春定植の、概ね2体系の作型があります。
当第1四半期連結累計期間におきましては、秋定植用苗を販売しております。生産者の栽培規模縮小により種苗の販売本数が若干減少したことで売上高は減少いたしましたが、経費削減に努めた結果、利益は増加いたしました。また、いちご新品種の共同開発業務に関わる収益が引き続き発生しております。
この結果、種苗事業の売上高は13,938千円(前年同期比1.9%減少)、営業利益は11,154千円(前年同期比9.4%増加)となりました。
(馬鈴薯事業)
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなります。主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当第1四半期連結累計期間におきましては、主に秋作種馬鈴薯の販売を行っております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、一部産地において種馬鈴薯の供給不足があったことで販売数量が減少いたしましたが、経費の削減に努めた結果、利益は前年同期に比べ改善させることができました。
この結果、馬鈴薯事業の売上高は10,318千円(前年同期比12.7%減少)、営業損失は1,993千円(前年同期は営業損失2,595千円)となりました。
(運送事業)
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。関東圏を中心とした事業展開で、当社の商品配送を中核として、一般荷主からの配送業務受託も行っております。当第1四半期連結累計期間におきましては、一般荷主からの配送業務受託を進めたことで売上が増加しました。また、自社配送を増加させるとともに、効率的な運行を進めたことで利益も前期を上回りました。
この結果、運送事業の売上高は36,320千円(前年同期比21.6%増加)営業利益189千円(前年同期は営業損失3,833千円)となりました。
(2)財政状態の状況
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して66,572千円減少し、当第1四半期連結会計期間末で895,258千円となりました。これは現金及び預金が増加したものの、売掛金が減少したことが主因であります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して8,409千円増加し、当第1四半期連結会計期間末で154,618千円となりました。これは機械装置及び運搬具が増加したことが主因であります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して2,443千円増加し、当第1四半期連結会計期間末で176,862千円となりました。これは未払法人税等が減少したものの、買掛金、賞与引当金が増加したことが主因であります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して859千円減少し、当第1四半期連結会計期間末で145,044千円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して59,747千円減少し、727,969千円となりました。なお、自己資本比率は前連結会計年度末の71.1%から69.3%となっております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は8,483千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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