【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当該連結会計年度における当社グループの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、本項記載の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営成績の分析当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が残る中、緩やかな持ち直しの動きがみられました。しかしながら、半導体不足や資源価格の高騰に加え、欧州における地政学的リスクの長期化や各国の金融引き締めを背景とした景気の後退が懸念される等、先行きが不透明な状況で推移しました。国内外の自動車市場においても半導体不足や中国でのロックダウンにより部品の調達が停滞し、生産調整の影響を受け受注が変動しました。このような経営環境ではありましたが、当社グループの売上高は、自動車部門・建設機械部門共に国内外経済の回復基調に後押しされ、増加しました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は321億7百万円(前年同四半期比27.6%増)となりました。部門別では、自動車部品は254億2千8百万円(前年同四半期比28.7%増)、建設機械部品は54億9百万円(前年同四半期比23.2%増)、農業機械部品は6億7千8百万円(前年同四半期比14.2%増)、その他部品は5億9千1百万円(前年同四半期比40.0%増)となりました。 損益面におきましては、急激な円安の進行による影響や資源価格高騰の影響を受けたものの、グループを挙げての原価低減、価格上昇前の材料事前確保による費用抑制に加え、エネルギー等資源価格高騰分を一部の製品へ価格転嫁できた結果、営業利益は26億1千2百万円(前年同四半期比11.4%増)となり、経常利益は26億4千4百万円(前年同四半期比9.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益17億6千1百万円(前年同四半期比10.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産は、前連結会計年度末に比べ12億8千5百万円増加し、399億2千1百万円となりました。 資産の部では、流動資産は、売掛金が6億5千2百万円増加、原材料及び貯蔵品が2億9千9百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ11億7千8百万円増加し、241億9千4百万円となり、また固定資産は有形固定資産が1億円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ1億7百万円増加し、157億2千5百万円となりました。負債の部では、流動負債は、資材価格の高騰による買掛金が5億7百万円増加、電子記録債務が14億9百万円増加、その他に含まれる設備電子記録債務が15億5千6百万円減少、未払法人税等が5億7千1百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1億2千5百万円減少し、180億4千9百万円となり、固定負債は、前連結会計年度末に比べ2千3百万円減少し、8億4千7百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益17億6千1百万円の計上による増加、剰余金の配当による2億2千3百万円の減少、為替換算調整勘定が8千3百万円の減少等により、前連結会計年度末に比べ14億3千4百万円増加し、210億2千3百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は1億9千5百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はありません。