【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症による活動制限の解除により、経済活動の正常化が進み、緩やかな回復基調となりましたものの、ウクライナ情勢の長期化や円安などによる原燃料価格の高止まりにより、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような情勢のもとで、当社グループは、3カ年の第6次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)に基づき、コスト削減で収益性の向上に努めるとともに成長戦略の実現と経営資源の効率化を進めるなど、企業価値の向上に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、一部製品の出荷が減少したことなどにより、前年同期を下回る3,546百万円(前年同期比9.0%減)となりました。
損益面につきましては、売上高の減少に加え、生産数量の減少及び主要原燃料価格の高止まりなどにより、営業損失は277百万円(前年同期は営業利益216百万円)、経常損失は277百万円(前年同期は経常利益184百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は192百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益159百万円)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
(酸化チタン関連事業)
酸化チタン関連事業につきましては、需要の低迷により、トナー外添剤向け製品の出荷が減少いたしました。また、半導体不足などの影響により、リチウムイオン二次電池向け製品の出荷が減少いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は2,264百万円(前年同期比12.8%減)となり、売上高の減少に加え、生産数量の減少及び主要原燃料価格の高止まりなどにより、営業損失は170百万円(前年同期は営業利益177百万円)となりました。
(酸化鉄関連事業)
酸化鉄関連事業につきましては、需要の低迷により、トナー向け新製品の出荷が減少いたしましたものの、新型コロナウイルス感染症による活動制限の解除により、経済活動の正常化が進んだことで、化粧品向け製品の出荷が好調に推移いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は1,281百万円(前年同期比1.2%増)となりましたものの、生産数量の減少及び主要原燃料価格の高止まりなどにより、営業損失は113百万円(前年同期は営業利益16百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は16,444百万円となり、前連結会計年度末に比べ311百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が167百万円、仕掛品が147百万円それぞれ増加したものの、受取手形及び売掛金が105百万円、電子記録債権が218百万円、商品及び製品が104百万円、原材料及び貯蔵品が110百万円、有形固定資産が296百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は9,473百万円となり、前連結会計年度末に比べ183百万円減少いたしました。これは主に短期借入金が150百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が170百万円、長期借入金が314百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は6,971百万円となり、前連結会計年度末に比べ128百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金が253百万円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ167百万円増加し、549百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、402百万円(前年同期は△102百万円)となりました。これは主に税金等調整前四半期純損失(△279百万円)、仕入債務の減少(△157百万円)などの資金減があったものの、減価償却費(399百万円)、売上債権の減少(324百万円)などの資金増によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、△38百万円(前年同期は△114百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出(△42百万円)の資金減によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、△196百万円(前年同期は311百万円)となりました。これは主に短期借入れによる収入(150百万円)などの資金増があったものの、長期借入金の返済による支出(△287百万円)などの資金減によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の金額は121百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。