【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期を4,996億円(25%)上回る2兆4,675億円となりました。利益につきましては、原材料の値上がり、人件費の増加、物流費を含む諸経費の増加などがありましたものの、売上の増加、為替変動による影響、グループあげての原価改善活動の推進などにより、営業利益は前年同期を24億円(2%)上回る1,386億円となりました。税引前四半期利益は前年同期を105億円(5%)上回る2,300億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を65億円(4%)上回る1,692億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
自動車におきましては、売上高は前年同期を1,235億円(22%)上回る6,946億円となりました。営業利益は前年同期を31億円(13%)下回る213億円となりました。 このうち車両につきましては、トヨタ「RAV4」が国内、海外向けともに減少したことにより、売上高は前年同期を47億円(7%)下回る587億円となりました。エンジンにつきましては、主にガソリンエンジンが増加したことにより、売上高は前年同期を498億円(26%)上回る2,378億円となりました。カーエアコン用コンプレッサーにつきましては、北米や欧州で増加したことにより、売上高は前年同期を577億円(22%)上回る3,155億円となりました。電子機器ほかにつきましては、主にDC-DCコンバーターが増加したことにより、売上高は前年同期を206億円(33%)上回る824億円となりました。
産業車両におきましては、主力のフォークリフトトラックが主に北米で増加したことにより、売上高は前年同期を3,654億円(28%)上回る1兆6,723億円となりました。営業利益は前年同期を48億円(5%)上回る1,070億円となりました。
繊維機械におきましては、紡機や繊維品質検査機器などが増加したことにより、売上高は前年同期を120億円(24%)上回る624億円となりました。営業利益は前年同期を23億円(58%)上回る63億円となりました。
資産につきましては、主に投資有価証券の評価額が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ1,574億円減少し、7兆4,697億円となりました。負債につきましては、主に社債及び借入金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ982億円増加し、3兆7,033億円となりました。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ2,556億円減少し、3兆7,663億円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前四半期利益を2,300億円計上したことにより、1,115億円の資金の増加となりました。前年同期の2,544億円の増加に比べ、1,429億円の減少となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入が6,606億円あったものの、定期預金の預入により5,874億円を支出したことや、有形固定資産の取得により2,140億円を支出したことで、1,852億円の資金の減少となりました。前年同期の2,075億円の減少に比べ、223億円の支出の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入れによる収入が2,300億円あったことにより、1,656億円の資金の増加(前年同期は769億円の資金の減少)となりました。これらの増減に加え、換算差額、期首残高を合わせますと、当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は3,418億円となり、前連結会計年度末に比べ948億円(38%)の増加となりました。 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、826億円(資産計上分含む)であります。なお、この中には受託研究等の費用47億円が含まれております。
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