【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の行動制限が海外や日本でも大幅に緩和され経済活動が回復へ向かう一方、欧州における地政学リスクの長期化や欧米のインフレに対する金融引き締め、急激な為替変動など不安定な状況が続きました。ステンレス特殊鋼業界におきましては、ステンレス一般材は各業界の生産調整が継続する中でマーケットの荷動きが低迷し、市中在庫の余剰による調整局面が継続しました。当社グループの戦略分野である高機能材につきましては、環境・エネルギー関連需要については堅調に推移しておりますが、世界的なインフレ影響も受け耐久消費財関連需要が弱含んだ状況となりました。当社グループではこのような外部環境のもと、今年度よりスタートしました「中期経営計画2023」で掲げた施策によりロールマージンの確保及び徹底したコストダウンを実施した結果、当連結累計期間の販売数量につきましては前年同期比24.9%減(高機能材14.9%減、一般材27.6%減)となりましたが、売上高は48,524百万円(前年同期比1,619百万円増)となりました。また、利益面につきましては、営業利益6,727百万円(前年同期比2,375百万円増)、経常利益7,054百万円(前年同期比3,032百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,672百万円(前年同期比2,136百万円増)となりました。当第1四半期連結会計期間末における総資産の額は220,895百万円となり、前連結会計年度末対比1,399百万円減少しております。これは主として商品及び製品の減少(1,623百万円)によるものであります。当第1四半期連結会計期間末における負債の額は140,159百万円となり、前連結会計年度末対比2,516百万円減少しております。これは主として未払法人税等の減少(6,493百万円)によるものであります。当第1四半期連結会計期間末における純資産の額は80,736百万円となり、前連結会計年度末対比1,117百万円増加しております。これにより自己資本比率は36.5%となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、252百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。