【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限が一部緩和された一方で、原材料・エネルギー価格の高騰による物価の上昇や半導体不足及び急激な円安が継続し、海外においてはウクライナ問題の長期化や、中国・上海のロックダウンにより部品調達が困難となるなど、経済情勢は引き続き非常に不安定かつ留意を必要とする状況で推移しました。
このような状況下、当社グループでは2030年度を見据えた長期経営ビジョン ~Kyokuto Kaihatsu 2030~の実現に向けた第1ステップである新中期経営計画(3カ年計画)2022-24 ~Creating The Future As One~(2022年4月1日~2025年3月31日)の初年度として、生産性向上による利益体質の強化や、持続的成長と変革を支える強固な事業基盤の構築など各施策の実行に努めました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は前年同期と比較して(以下、前年同期比)売上高は前年同期比5,784百万円(10.1%)減少し51,709百万円となりました。営業利益は前年同期比3,696百万円(90.7%)減少し381百万円、経常利益は前年同期比3,342百万円(79.0%)減少し888百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比2,033百万円(73.6%)減少し728百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
① 特装車事業
堅調な国内需要の底支えにより受注が好調に推移しましたが、半導体不足等による国内トラックシャシ供給の大幅な制限に伴う生産の停滞及び原材料価格の高騰等の要因が収益面に大きな影響を及ぼしました。当社グループでは工場における生産の効率化に努めたほか、2022年7月に、計量装置付ごみ収集車「スケールパッカー®」の新たなラインナップとして、新型ロードセル(計量装置)を搭載した「シャフト式 スケールパッカー®」を発売し、製品ラインナップを強化しました。
また海外においてはインドのSATRAC社が堅調に推移したほか、その他地域においても受注の確保を図り、売上及び利益の向上に努めました。
当セグメントの売上高は前年同期比4,717百万円(9.5%)減少し44,785百万円となりました。営業損益は前年同期比3,391百万円減少し155百万円の損失となりました。
② 環境事業
プラント建設では受注済物件の建設工事と新規物件の受注活動を進め、2022年6月に北海道北広島市様より、一般廃棄物広域処理の拡大によりニーズが高まっている可燃ごみ中継施設の建設工事を受注しました。
また、メンテナンス・運転受託等のストックビジネスにも注力しました。
当セグメントの売上高は前年同期比832百万円(17.3%)減少し3,972百万円となりました。営業利益は前年同期比125百万円(21.0%)減少し474百万円となりました。
③ パーキング等事業
立体駐車装置はリニューアル及びメンテナンス等のストックビジネスに継続して注力したほか、新規物件の受注活動も併せて進めました。
コインパーキングは新型コロナウイルス感染症の影響から回復し稼働率が向上したことから、売上・利益の確保を図りました。
当セグメントの売上高は前年同期比220百万円(6.4%)減少し3,240百万円となりました。営業利益は前年同期比169百万円(31.9%)減少し361百万円となりました。
(※2022年4月1日付で不動産賃貸等事業のセグメント名称をパーキング等事業に変更いたしました。)
(2)財政状態に関する分析
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末と比較して(以下、前期末比)、総資産は前期末比3,593百万円(2.3%)減少して150,756百万円となりました。
流動資産につきましては、受取手形、売掛金及び契約資産の減少等により前期末比3,573百万円(3.7%)減少して92,703百万円となりました。
固定資産につきましては、投資有価証券の売却等により前期末比20百万円(0.0%)減少して58,052百万円となりました。
負債につきましては、流動負債は未払法人税等の減少等により前期末比2,527百万円(7.5%)減少して31,159百万円、固定負債は繰延税金負債の減少等により前期末比450百万円(5.9%)減少して7,201百万円となりました。
純資産につきましては、配当金の支払い等により前期末比615百万円(0.5%)減少して112,395百万円となりました。
なお、当第2四半期連結会計期間末現在の自己資本比率は74.3%(前連結会計年度末73.0%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて83百万円増加して、37,331百万円となりました。
その主な内訳は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金収支は3,756百万円(前年同四半期比△1,580百万円)となりました。これは売上債権が減少したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金収支は、△2,617百万円(前年同四半期比△818百万円)となりました。これは固定資産の取得等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金収支は、△1,099百万円(前年同四半期比△196百万円)となりました。これは配当金の支払いを行ったこと等によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
また、当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基
本方針について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は786百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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