【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。(1)経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限解除以降、観光業や飲食業の人流や消費の増加を受けた緩やかな景気回復が続く状況となりました。 二輪車業界においては、行動制限解除以降の余暇時間の使い方や消費行動の変化が、ユーザーの用品店への来店客数の減少等に表れ、流通各社では在庫調整の動きが継続する状況となりました。当社グループにおいても、ユーザーの消費行動の変化、流通各社の在庫調整の影響等により、事業の主体である国内拠点卸売事業及び小売事業が前年同四半期を下回る販売状況となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の連結売上高は67億45百万円(前年同四半期比3.2%減)、営業利益は8億92百万円(前年同四半期比7.8%減)、経常利益は8億68百万円(前年同四半期比13.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億82百万円(前年同四半期比15.2%減)となりました。
[国内拠点卸売事業]国内拠点卸売事業では、ヘルメットやオリジナルのウェア等の販売は前年を上回り好調でしたが、第1四半期の後半から流通各社の在庫調整による販売減少や利益改善のために価格改定を行った一部商品の販売数に減少が見られるなど、主体である部品、用品関連の販売が減少した結果、売上高は49億83百万円(前年同四半期比7.2%減)、セグメント利益は6億45百万円(前年同四半期比18.0%減)となりました。
[アジア拠点卸売事業]アジア拠点卸売事業では、インドネシアにおける販売網の整備による商品供給の増大とともに、ブランドの認知が進み、現地のスクータータイプのオートバイ用商品の販売が好調に推移し売上高、利益ともに順調に伸長しております。この結果、売上高は4億86百万円(前年同四半期比102.7%増)、セグメント利益は1億30百万円(前年同四半期比160.5%増)となりました。
[小売事業]小売事業では、ユーザーの消費行動の変化により来店客数の減少、高額カスタムニーズの減少などにより前年同四半期を下回る状況となりました。この結果、売上高は11億61百万円(前年同四半期比8.9%減)、セグメント利益は73百万円(前年同四半期比26.5%減)となりました。
[その他]その他事業の太陽光発電事業では、パワーコンディショナーの交換工事による停止期間があり、売電売上高は前年をやや下回る状況となり、減価償却費も増加したため、利益面でも前年を下回る結果となりました。リユースWEB事業では、第1四半期に続き中古部品販売売上高が伸長しました。この結果、その他事業での売上高は1億78百万円(前年同四半期比1.4%増)、セグメント利益は20百万円(前年同四半期比19.5%減)となりました。
(2)財政状態の分析(流動資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ10.5%増加し、77億99百万円となりました。これは、棚卸資産が6億75百万円増加したことなどによります。
(固定資産)固定資産は、前連結会計年度末に比べ2.8%減少し、25億8百万円となりました。これは、無形固定資産が22百万円、投資その他の資産が39百万円減少したことなどによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ6億65百万円増加し、103億7百万円となりました。
(流動負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ14.6%増加し、27億20百万円となりました。これは、買掛金が2億73百万円、短期借入金が1億99百万円増加したことなどによります。
(固定負債)固定負債は、前連結会計年度末に比べ2.3%減少し、5億18百万円となりました。これは、長期借入金が28百万円減少したことなどによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億34百万円増加し、32億38百万円となりました。
(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4.9%増加し、70億68百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ25百万円減少の9億6百万円となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)棚卸資産の増加による支出が6億61百万円、法人税等の支払額による支出が3億33百万円となりましたが、税金等調整前四半期純利益が8億58百万円の計上、仕入債務の増加が2億63百万円となったことにより、当第2四半期連結累計期間における営業活動により得られた資金は1億63百万円(前年同四半期連結累計期間に使用された資金は5億83百万円)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)有形固定資産の取得による支出が59百万円となったことにより、当第2四半期連結累計期間における投資活動により使用された資金は75百万円(前年同四半期連結累計期間に使用された資金は2億24百万円)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 短期借入金の増加が1億97百万円、長期借入れによる収入が1億20百万円となりましたが、長期借入金の返済による支出が1億45百万円、配当金の支払額が2億89百万円となったことにより、当第2四半期連結累計期間における財務活動により使用された資金は1億19百万円(前年同四半期連結累計期間に得られた資金は4億75百万円)となりました。
(4)重要な会計上の見積り当第2四半期連結累計期間において、当該会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載については重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7)研究開発活動当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は23,877千円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C7228JP #デイトナ #輸送用機器セクター