【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。当社は、2023年3月22日付で連結子会社であった株式会社シカタの全株式を譲渡いたしました。これにより当第3四半期累計期間より非連結決算に移行したことから、従来連結で行っておりました開示を個別開示に変更いたしました。なお、当第3四半期累計期間は単独決算初年度にあたるため、前年同四半期の数値及びこれに係る増減率等の比較分析は行っておりません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況2023年6月期第3四半期累計期間(2022年7月1日~2023年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染者数の落ち着き、移動制限の緩和等により、経済活動は個人消費を中心に緩やかに上向きに転じています。一方、仕入価格の高止まりや、急激な円安の進行等により、国内外における経済の先行きは依然として不透明な状態が続いております。このような状況のなか、当事業年度における売上高につきましては、年末商戦においては福袋が完売するなど好調でしたが、ライフスタイル商品ブランド『BRUNO』は、国内販売において、1月以降、外出機会の増加から、水筒・ボトル等アウトドア関連商品は売上を伸ばしました。キッチン家電商品においては、「スチーム&ベイクトースター」が前年を上回る台数を販売、また今年になって発売した焼肉やグリル料理で気になる油はねや煙・ニオイの悩みを解決した新しいホットプレート「コンパクトグリルホットプレート」も売上に貢献いたしました。しかしながら、家中需要が落ち着きを見せたことから、他のキッチン家電商品は売上を伸ばすことはできませんでした。海外販売におきましては、「グリルサンドメーカー」が中国・台湾で好評を得ました。しかしながら、国内の物価高やアジア圏における巣ごもり需要が落ち着いたこともあり、『BRUNO』の売上高は前年同期比88%にとどまりました。トラベル商品ブランド『MILESTO』は、旅行需要の回復や出張機会の増加等により、「キャリー」や「トラベルバッグ」など各種トラベル関連商品の売上が伸び、『MILESTO』の売上高は前年同期比121%と拡大しました。 これらの結果として、当社の売上高は8,933百万円となりました。営業利益につきましては、記録的な円安、原油・原材料高に起因する原価率上昇の影響などにより、421百万円となりました。 経常利益につきましては286百万円、四半期純利益につきましては1,056百万円となりました。
当第3四半期会計期間末における総資産の残高は、8,597百万円(前事業年度末は7,686百万円)となり、911百万円増加しました。 流動資産は、7,590百万円(前事業年度末は5,568百万円)となり、2,022百万円増加しました。これは現金及び預金の増加(1,277百万円)、受取手形及び売掛金の増加(259百万円)等があったことによるものであります。 固定資産は、1,007百万円(前事業年度末は2,117百万円)となり、1,110百万円減少しました。これは無形固定資産の増加(45百万円)があったものの、有形固定資産の減少(14百万円)及び投資その他の資産の減少(1,142百万円)があったことによるものであります。 流動負債は、2,126百万円(前事業年度末は2,105百万円)となり、20百万円増加しました。これは1年内返済予定の長期借入金の減少(430百万円)、未払法人税等の減少(104百万円)等があったものの、短期借入金の増加(336百万円)及び未払金の増加(96百万円)等があったことによるものであります。 固定負債は、572百万円(前事業年度末は669百万円)となり、97百万円減少しました。これは長期借入金の減少(94百万円)等があったことによるものであります。 純資産は、5,899百万円(前事業年度末は4,910百万円)となり、988百万円増加しました。これは利益剰余金の増加(999百万円)等があったことによるものであります。
セグメントの業績は以下の通りであります。 住関連ライフスタイル商品製造卸売事業は、卸売販売におきまして、国内販売においては、販路拡大を進めている 量販店の売上が拡大、またTV通販・SPの売上も前年を上回りました。Eコマース販売を主とする得意先および専 門店を有する得意先につきましては巣ごもり需要の落ち着きから売上は減少しました。また海外販売は、アジア圏に おける巣ごもり需要が落ち着いたこともあり台湾・香港などでキッチン家電の売上が減少しました。結果として住関 連ライフスタイル商品製造卸売事業の売上高は4,416百万円、営業利益は660百万円となりました。 住関連ライフスタイル商品小売事業は、Eコマース販売において、ギフトカタログ販売開始、コラボレーション企画商品の販売、各種福袋販売、新規向けの広告を強化するなど各種施策を実施いたしました。一方、楽天、Amazon等のモールサイトは巣ごもり需要が一段落したこともあり売上は減少、結果としてEコマース販売の売上高は前年同期比89%と下回りました。直営店販売においては、店舗数の減少により売上高は前年同期比91%と下回りましたが、ギフト売上の増加により「カタログ」「水筒・ボトル」関連の売上が拡大し、また旅行需要の回復や出張機会の増加により、「キャリー」や「トラベルバック」など『MILESTO』のトラベル関連商品の売上が拡大、外国人客の売上も伸びたことにより、多くの既存店売上高は前年を上回り、また一時閉店しておりましたTRAVEL SHOP MILESTO 成田国際空港店も2023年2月より営業開始いたしました。これらの結果として、住関連ライフスタイル商品小売事業の売上高は4,397百万円、営業利益は611百万円となりました。 デザイン事業においては、売上高は120百万円、営業利益は120百万円となりました。
(2) 研究開発活動
当第3四半期累計期間において該当事項はありません。