【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2022年7月1日~2022年9月30日)におけるわが国経済は、経済社会活動の正常化が徐々に進んだものの、新型コロナウイルス感染症拡大第7波の流行、歴史的な円安水準、原材料高による物価高騰、ウクライナ情勢の長期化などによるエネルギー価格の高騰など不安要素は払しょくされず、為替や株式市場の変動など、景気の下振れリスクに注視を要する状況です。 このような状況のなか、当社グループの第1四半期連結累計期間における売上高につきましては、ライフスタイル商品ブランド『BRUNO』は、国内販売におきまして、主力商品の「コンパクトホットプレート」が累計販売台数300万台を突破、「スチーム&ベイクトースター」も前年を上回る台数を販売いたしました。海外販売におきましては、中国で「グリルサンドメーカー」が販売台数を伸ばし、台湾でも「スチーム&ベイクトースター」が好調に推移しました。しかしながら、物価高や巣ごもり需要が落ち着いたこともあり、『BRUNO』の売上高は前年同期比86%にとどまりました。 トラベル商品ブランド『MILESTO』は、旅行需要の回復や出張機会の増加等により、「キャリー」や「トラベルバッグ」など各種トラベル関連商品の売上が伸び、『MILESTO』の売上高は前年同期比133%と大幅に拡大しました。 これらの結果として、当グループの売上高は3,844百万円(前年同期は3,882百万円)となりました。 営業利益につきましては、記録的な円安や原油・原材料高に起因する原価率上昇の影響やシカタ社を被取得企業とする企業結合に関する会計処理の修正などにより、17百万円(前年同期は150百万円)となりました。 経常損失につきましては、21百万円(前年同期は134百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、25百万円(前年同期は81百万円)となりました。
当第1四半期連結会計期間末における総資産の残高は、10,255百万円(前連結会計年度末は8,889百万円)となり、1,365百万円増加しました。 流動資産は、8,732百万円(前連結会計年度末は7,476百万円)となり、1,255百万円増加しました。これは借入金の増加等による現預金の増加(335百万円)、売掛金の増加(69百万円)及び商品及び製品の増加(803百万円)等があったことによるものであります。 固定資産は、1,522百万円(前連結会計年度末は1,412百万円)となり、109百万円増加しました。これは投資その他の資産の減少(53百万円)があったものの、有形固定資産の増加(27百万円)、無形固定資産の増加(135百万円)があったことによるものであります。 流動負債は、4,075百万円(前連結会計年度末は2,768百万円)となり、1,306百万円増加しました。これは1年以内返済予定の長期借入金の減少(78百万円)、未払法人税等の減少(162百万円)があったものの、支払手形及び買掛金の増加(77百万円)及び短期借入金の増加(1,437百万円)等があったことによるものであります。 固定負債は、1,019百万円(前連結会計年度末は936百万円)となり、82百万円増加しました。これは長期借入金の減少(37百万円)等があったものの、繰延税金負債の増加(116百万円)等があったことによるものであります。 純資産は、5,160百万円(前連結会計年度末は5,184百万円)となり、23百万円減少しました。これは利益剰余金の減少(32百万円)等があったことによるものであります。
セグメントの業績は以下の通りであります。 住関連ライフスタイル商品製造卸売事業は、当社卸売販売におきまして、国内販売においては、販路拡大を進めている家電量販店の売上が拡大、またTV通販の売上も前年同期を上回りました。Eコマース販売を主とする得意先につきましては巣ごもり需要の落ち着きから売上は減少しました。また海外販売では前述の通り、中国で「グリルサンドメーカー」、台湾で「スチーム&ベイクトースター」が好調に推移しましたが、香港・台湾での「コンパクトホットプレート」の売上が減少、またコンテナ運賃上昇の影響により販売代理店の仕入れが抑制された結果、北米での売上が減少しました。結果として当社卸売販売の売上高は前年同期比97%となりました。子会社シカタ社卸売販売におきましては、量販店向けのOEM販売の売上が堅調に推移し、売上高は前期比117%となりました。結果として住関連ライフスタイル商品製造卸売事業の売上高は2,298百万円(前年同期は2,328百万円)、営業利益は81百万円(前年同期は248百万円)となりました。 住関連ライフスタイル商品小売事業は、Eコマース販売においては、自社ECサイトの売上は各種販促施策の効果により購入率が上昇した一方、楽天、Amazon等のモールサイトは巣ごもり需要が一段落したこともあり売上は減少しました。結果としてEコマース販売の売上高は前年同期比86%となりました。直営店販売においては、店舗数の減少により売上高は前年同期比81%と下回りましたが、旅行需要の回復や出張機会の増加により、「キャリー」や「トラベルバック」など『MILESTO』のトラベル関連商品の売上が拡大し、既存店の売上高は前年とほぼ同水準となりました。これらの結果として、住関連ライフスタイル商品小売事業の売上高は1,472百万円(前年同期は1,542百万円)、営業利益は185百万円(前年同期は232百万円)となりました。 デザイン事業においては、中国におけるBRUNO商標のライセンス収入が前年同期に比べ大きく増加した結果、売上高は73百万円(前年同期は11百万円)、営業利益は73百万円(前年同期は11百万円)となりました。
(2) 研究開発活動 当第1四半期連結累計期間において、該当事項はありません。