【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、足下での鉱工業生産、財輸出の伸び悩みはありますが、自動車関連の生産・輸出及びインバウンド需要の回復、また設備投資、個人もサービス消費など増加しつつあり、全体では緩やかに回復しております。一方で為替やインフレの今後の動向等、ウクライナ・中東等の不安定な国際情勢もあり、引き続き注視が必要です。
〔財政状態〕
当第2四半期連結累計期間における総資産額は24,544百万円となり、前期末に比べて575百万円の増加となりました。主たる要因は、冬季商材調達に向け現金預金が減少する一方で商品と前渡金が増加、また売掛債権が増加したこと等によるものです。
負債総額は7,742百万円となり、前期末に比べて344百万円の増加となりました。主たる要因は、未払法人税等の減少があるものの冬季商戦に向けた仕入増加などに伴い買掛債務が増加したこと等によるものです。
純資産は16,801百万円となり、前期末に比べて230百万円の増加となりました。主たる要因は、繰延ヘッジ損益の増加等によるものです。
〔経営成績〕
当第2四半期連結累計期間の売上高は、自動車関連卸売事業でアルミホイール等が販売減になるなど、物流事業以外の主要事業の売上が減少したことにより、14,612百万円(前年同期比6.6%の減収)と1,033百万円の減収となりました。また営業利益は、396百万円(前年同期比40.9%の減益)、経常利益は587百万円(前年同期比27.7%の減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、326百万円(前年同期比28.5%の減益)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
自動車関連
卸売事業
物流事業
自動車関連
小売事業
福祉事業
その他
調整額
連結
売上高
当第2四半期連結累計期間
9,727
3,607
1,220
248
345
△536
14,612
前第2四半期連結累計期間
10,911
3,484
1,255
259
347
△611
15,646
セグメント利益又は損失(△)
当第2四半期連結累計期間
134
206
41
25
△9
△1
396
前第2四半期連結累計期間
487
91
53
36
1
△0
670
(自動車関連卸売事業)
自動車関連卸売事業の売上高は、9,727百万円となり前年同期比1,184百万円(△10.9%)の減収となりました。これは、主力のアルミホイール及び自動車用品等の売上減によるものです。セグメント利益につきましても、売上減に加え円安の進展等による仕入価格の上昇もあり、134百万円となり前年同期比352百万円(△72.4%)の減益となりました。
(物流事業)
物流事業の売上高は、自動車生産の回復など荷動きが増えたことで3,607百万円となり前年同期比123百万円
(3.5%)の増収となりました。セグメント利益は206百万円と前年同期比114百万円(124.7%)の増益となりました。
(自動車関連小売事業)
自動車関連小売事業の売上高は、ジェームス店でのタイヤはじめ自動車用品の販売減少により、通販会社への卸
売りは増加したものの1,220百万円となり前年同期比35百万円(△2.8%)の減収となりました。セグメント利益は経費等の減少がありましたが41百万円となり、前年同期比12百万円(△23.2%)の減益となりました。
(福祉事業)
福祉事業の売上高は、入居者の減少等により、訪問介護や通所介護の収入増はあるものの248百万円と前年同期比11百万円(△4.3%)の減収となりました。セグメント利益は売上減及び人件費等経費の増加により25百万円となり、前年同期比10百万円(△28.9%)の減益となりました。
(その他)
携帯電話代理店事業の売上高は、305百万円と前年同期比1百万円(△0.4%)の減収、賃貸事業の売上高は40百万円となり前年と同額、合わせて345百万円となり前年同期比1百万円(△0.4%)の減収となりました。セグメント利益は、携帯電話代理店事業では売上減及びイベント等の経費増により36百万円の損失と前年同期比11百万円の悪化となりました。また賃貸事業のセグメント利益は26百万円となり前年とほぼ同額、合わせて9百万円のセグメント損失となり前年同期比11百万円の悪化となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、資金という)は4,705百万円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は1,213百万円(前年同四半期は△1,472百万円の使用)になりました。主たる要因は税金等調整前四半期純利益の計上、仕入債務の増加等による調達はあったものの、自動車関連卸売事業における売上債権及び棚卸資産の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は158百万円(前年同四半期は18百万円の獲得)になりました。主たる要因は無形固定資産及び有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は394百万円(前年同四半期は279百万円の使用)になりました。主たる要因は配当金の支払と長期借入金の返済等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間における資金については、運転資金は金融機関より短期借入金で対応し、大規模な設備投資等の必要資金については資金必要時の金融状況を鑑みて、所定の社内手続きを経て金融機関より長期及び短期の借入金にて賄う方針ですが、当第2四半期連結累計期間においては、短期借入金残高は増加し、長期借入金残高は減少しました。