【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の概況)
当社グループが事業を展開する音楽関連市場は、一般社団法人日本レコード協会の調べによりますと、音楽ソフト(音楽ビデオ含む)の生産金額は前年同期比110%(2023年1月~9月)と、CD/映像ソフトのリリースは好調に推移しており、有料音楽配信売上金額は前年同期比113%(2023年1月~6月)と、その内訳をみるとダウンロードは縮小傾向にあるもののサブスクリプション型や広告収入型の音楽配信サービス等のストリーミング配信市場が引き続き拡大しております。このような情勢において、当社グループは、「権利者に選ばれ、利用者から支持される著作権管理事業者となる。」という経営理念の下、次代を奏でる著作権エージェントとして、新しいテクノロジーを適切に導入しながら、公平・公正かつ透明性の高い著作権使用料の徴収・分配、著作物利用に対する迅速かつ柔軟な対応などに取り組んでまいりました。また、当社グループはこれまで企業価値向上のため事業基盤となる管理楽曲や取扱原盤を着実に積み上げ、DX推進による業務効率化、ソリューション型営業による取引拡大、楽曲・コンテンツの更なる利用促進、権利者へのマーケティングデータの提供等により上場以来増収増益を継続してまいりました。それに加えて、既存事業のこれまでの成長スピードの更なる加速と、長期的な成長基盤拡充のため、2023年9月28日公表の「株式会社レコチョクとの戦略的な資本業務提携及び連結子会社化に関するお知らせ」のとおり、株式会社レコチョクとの資本業務提携を実施し、両社グループのシナジー発揮による既存事業の成長だけでなく将来的な新規事業の創出を目指しております。
当第2四半期連結累計期間の経営成績につきましては、主力の「著作権等管理事業(著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション業務)」が順調な新譜リリース、配信市場の伸長、管理楽曲と取扱原盤の増加、営業活動の強化等を背景に堅調に進展し、「キャスティング事業」も前期までの新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、売上高は増収となりました。利益面でも、増収に伴う増益の他、前年同期に発生した役員退職慰労金制度廃止に伴う一時的な人件費増加要因がなくなったこともあり大幅増益となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間においては、株式会社レコチョク及びその子会社である株式会社エッグスの業績は含まれておらず両社の貸借対照表のみの連結となります。以上の結果、売上高は4,437,016千円(前年同期比107.1%)、営業利益は439,254千円(前年同期比136.1%)、経常利益は440,863千円(前年同期比135.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は299,721千円(前年同期比136.0%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 著作権等管理事業著作権管理業務においては音楽著作物の利用時期と当社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ1~2四半期のタイムラグが生じるため、当第2四半期連結累計期間の音楽著作権使用料の対象となる利用時期は主に2022年10月~2023年6月となります。当該期間における著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション(DD)業務は、CD/映像ソフトのリリース、配信市場の伸長、管理楽曲と取扱原盤の増加が堅調に推移し、Afterコロナにおける余暇時間の使い方の変化や配信市場規模拡大に伴う市場成長率の変化の傾向がみられる中、更なる営業活動の強化による新規取引先開拓や楽曲特定精度の向上による徴収額増加等に取り組んでまいりました。以上の結果、売上高は4,141,861千円(前年同期比104.2%)と増収となりましたが、人件費等の販売費及び一般管理費が増加し、セグメント利益は710,753千円(前年同期比98.5%)となりました。
② キャスティング事業Afterコロナにおいてリアルイベントが活性化し、人気ミュージカルや舞台のライブビューイング、映像作品の先行上映会、家庭向け動画配信コーディネート、自主興行フェスの開催等様々なサービスの開発提供に取り組んでまいりました。以上の結果、売上高は252,466千円(前年同期比191.8%)と大幅増収となりましたが、当第1四半期連結会計期間に発生した過去のイベントの費用確定に伴う売上原価の追加計上等によりセグメント損失は5,008千円(前年同期は1,562千円の利益)となりました。
(財政状態の概況)当第2四半期連結会計期間末より株式会社レコチョクを企業結合した影響が含まれております。
(資産)当第2四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べて4,974,128千円増加し、12,795,505千円となりました。これは主に、株式会社レコチョクを新規連結したことに伴う資産の増加5,659,941千円によるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて3,454,590千円増加し、7,701,571千円となりました。これは主に、株式会社レコチョクを新規連結したことに伴う負債の増加3,167,473千円によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて1,519,537千円増加し、5,093,933千円となりました。これは主に、株式会社レコチョクを新規連結したことに伴う非支配株主持分の増加1,204,692千円のほか、利益剰余金の増加299,721千円によるものであります。利益剰余金の増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して2,466,599千円増加し、8,119,748千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とその原因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、715,592千円(前年同四半期は596,068千円)となりました。これは主に、法人税等の支払額が181,497千円あったものの、著作権等管理事業の業績が好調に推移したことで資金が積み上がったことによるものであります。その主な内容は、著作権管理業務において権利者への分配が増加したことに伴う未払金の増加額355,288千円に加え、著作権等管理事業で使用しているソフトウェア等の減価償却費79,619千円及び税金等調整前四半期純利益440,863千円が計上されたことにより資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、1,360,165千円(前年同四半期は△146,459千円)となりました。これは主に、株式会社レコチョクを新規連結したことに伴う同社の現預金の取り込みによる増加1,497,023千円及び著作権等管理事業において使用しているシステムの継続的な改修及び新機能追加等に伴う無形固定資産の取得による支出136,688千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、2,767千円(前年同四半期は10,997千円)となりました。これは主に、ストックオプションの権利行使に伴う新株発行による収入2,880千円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動 該当事項はありません。
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