【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の概況)当社グループが事業を展開する音楽関連市場は、一般社団法人日本レコード協会の調べによりますと、音楽ソフト(音楽ビデオ含む)の生産金額は前年同期比112%(2022年1月~9月)、有料音楽配信売上金額は前年同期比116%(2022年1月~6月)となりました。定額制音楽配信サービスや動画配信サービス等のストリーミング配信市場は拡大傾向が継続しつつ、CD/映像ソフトのリリース状況やライブ・コンサートの開催状況は依然として新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」)の影響を受けているものの、回復の兆しも見られております。 このような情勢において、当社グループは、「権利者に選ばれ、利用者から支持される著作権管理事業者となる。」という経営理念の下、新しい時代の著作権エージエントを目指して、公平・公正かつ透明性の高い著作権使用料の徴収・分配、著作物利用に対する迅速かつ柔軟な対応などに取り組んでまいりました。2022年4月からは当社管理作品の演奏権管理の一部における著作権使用料の徴収を開始しております。また、引き続き新規契約及び既存権利者の管理範囲の拡大による取扱高の増加、With/Afterコロナにおける新たなサービスの開発提供等に注力しております。
主力の「著作権等管理事業(著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション業務)」はリリースの復調、配信市場の伸長、営業活動の強化等を背景に順調に進展しており、「キャスティング事業」は感染症の影響が残るものの、第1四半期連結会計期間に発生した役員報酬制度の改定に伴う一時的な人件費増加を吸収し、全体として増収増益となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は4,143,998千円(前年同期比120.2%)、営業利益は322,775千円(前年同期比108.1%)、経常利益は325,239千円(前年同期比108.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は220,457千円(前年同期比107.0%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 著作権等管理事業著作権管理業務においては音楽著作物の利用時期と当社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ1~2四半期のタイムラグが生じるため、当第2四半期連結累計期間の音楽著作権使用料の対象となる利用時期は主に1月~6月となります。当該期間のCD/映像ソフトのリリース状況は感染症の影響による低調な時期がみられたものの、録音権にかかる著作権使用料徴収額が徐々に回復したことに加え、ストリーミング音楽配信市場と動画配信サービス市場の引き続きの伸長や、管理楽曲・取扱原盤が順調に増加したこと等により著作権管理業務及びデジタルコンテンツディストリビューション業務の売上が堅調に推移した結果、売上高は3,974,873千円(前年同期比121.2%)、セグメント利益は721,335千円(前年同期比124.4%)となりました。
② キャスティング事業 感染症による影響のため、当事業で取扱いを予定していたライブビューイング等一部の案件において実施の見送りや延期が余儀なくされました。ミュージカルのライブビューイングの他、音楽ライブ以外にも舞台やイベント等に取扱いの幅を広げた家庭向け動画配信コーディネート、楽曲ブッキング等のコンテンツ利用促進コーディネート等、With/Afterコロナにおける様々なサービス提供を実施した結果、売上高は131,622千円(前年同期比104.7%)、サービス構成の変化や人件費増による利益率低下によりセグメント利益は1,562千円(前年同期比7.2%)となりました。
(財政状態の概況) (資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて529,632千円増加し、7,079,169千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加460,606千円、受取手形及び売掛金の増加75,667千円、固定資産の増加52,182千円の一方で、その他流動資産の減少62,020千円によるものであります。受取手形及び売掛金の増加は、主に上半期に開催した人気ミュージカルのライブビューイング実施によるものであります。また、固定資産の増加は、著作権等管理事業において使用しているシステムの継続的な改修及び新機能追加等に伴う増加によるものであります。他方で、その他流動資産の減少は、主にデジタルコンテンツディストリビューション業務において海外取引が増加していることに起因する消費税の還付金が入金されたことによるものであり、現預金増加の一因となっております。
(負債) 当第2四半期連結会計期間末における総負債は、前連結会計年度末に比べて287,470千円増加し、3,917,025千円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加109,603千円、役員退職慰労引当金の増加94,659千円の一方で、未払法人税等の減少28,678千円、役員賞与引当金及び賞与引当金の減少36,739千円によるものであります。 未払金の増加は、著作権管理業務が好調に推移し、著作権使用料の徴収が増加したことに伴い権利者への分配額が増加したことによるものであります。また、支払手形及び買掛金の増加は、主にデジタルコンテンツディストリビューション業務における増収に伴い原盤権利者へのロイヤリティ分配額が増加したこと、上半期に開催した人気ミュージカルのライブビューイング実施により権利者へのロイヤリティ分配額を計上したことによるものであります。役員退職慰労引当金の増加は、役員報酬制度の改定に伴い役員退職慰労金制度を廃止し打ち切り支給を行うにあたり、内規に基づく廃止時点までの要積立額を引き当てたことによるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて242,161千円増加し、3,162,144千円となりました。これは主に、利益剰余金の増加220,457千円によるものであります。利益剰余金の増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して460,606千円増加し、5,653,149千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とその原因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、596,068千円(前連結会計年度は321,516千円)となりました。これは主に、法人税等の支払額が136,267千円あったものの、著作権等管理事業の業績が好調に推移したことで資金が積み上がったことによるものであります。その主な内容は、著作権管理業務において権利者への分配が増加したことに伴う未払金の増加額173,692千円、デジタルコンテンツディストリビューション業務及びキャスティング事業における権利者へのロイヤリティ分配が増加したことに伴う仕入債務の増加額109,603千円に加え、税金等調整前四半期純利益325,239千円が計上されたことにより資金が増加したことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、△146,459千円(前連結会計年度は△97,761千円)となりました。これは主に、著作権等管理事業において使用しているシステムの継続的な改修及び新機能追加等に伴う無形固定資産の取得により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、10,997千円(前連結会計年度は40,500千円)となりました。これは主に、ストックオプションの権利行使に伴う新株発行による収入11,340千円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動 該当事項はありません。
#C7094JP #NexTone #サービス業セクター
