【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期累計期間における我が国経済は、ウクライナ情勢や円安による不透明感は依然として残るものの、
新型コロナウイルス感染症の収束や行動制限の緩和により、経済活動に回復基調が見られております。特に、日本
国内のソフトウエア投資は、DXや働き方改革の推進などさまざまな分野で前年度比6.8%の拡大が計画されておりま
す。(日銀短観2023年9月)中でも、企業の人手不足感から生成AIへの投資が活発化し、新サービスの開発や業務
効率化が進んでおります。
このような状況のもと、当社は、2022年3月期に掲げた「顧客ターゲット別の営業推進」「ソリューション強
化」「新人事制度定着による生産性向上」を継続し、事業に取り組んでおります。
営業面においては、4月に営業部門のマネジメントを統一して活動の強化を図るため新設した営業統括本部配下
の営業3部門及び戦略営業部を加えた全営業4部門で前年同期比でのライセンス売上が増加いたしました。また、
7月には「FIT東京フォーラム セキュリティセミナー」、9月には「FIT大阪」(いずれも日本金融通信社主催)
などのイベントやWebセミナーなどマーケティング活動に注力しており、新規営業リード獲得や認知度向上に努め
ております。
製品開発面では、すべてが新しくなった次世代型システム証跡管理製品「ESS REC6」を4月にリリースいたしま
したが、リモート運用・リモート業務時の本人性/業務正当性をさらに高める機能拡張やWebサービスに対するブラ
ウザ操作の証跡取得強化などを進めております。なお、同製品は8月にファーストユーザーへの納品を完了いたし
ました。また、特権ID管理製品「ESS AdminONE」については、SaaSなどWebサービスに対するアクセス管理強化や
アカウント棚卸など運用面での機能強化を進めておりますが、製品販売開始後2年半となる2023年9月の時点にお
いて、採用されたプロジェクトが150件に到達いたしました。販売開始から2年の時点で、100件の採用実績があり
ましたが、わずか半年で新たに50件のプロジェクトに採用いただきました。同製品は業種を問わず、金融、情報通
信、公共、製造、サービス、建設、医療など、幅広い業種のお客様に採用いただいており、システム運用の安全性
向上・運用効率に貢献しています。
当社の当第2四半期累計期間における経営成績は次のとおりであります。
当第2四半期累計期間におけるライセンス売上は、営業体制強化の成果及び特権ID管理製品の伸長により前年同
期比で46.2%の増加となりました。ライセンス売上に派生するコンサルティングサービス売上も、前年同期比で
65.8%の増加となりました。また、ストックビジネスである保守サポートサービス売上等も引き続き順調に増加し
ております。これにより、売上高は1,184,124千円(前年同期比17.2%増)となりました。
一方、賃上げ等による労務費・人件費が前年同期比74,864千円増加(前年同期比14.4%増)した他、前事業年度
まで行ってきた「ESSAdminONE」の機能拡張への投資に係る減価償却費や、「ESS REC6」の拡販に向けた広告宣伝
費の増加等もあり、売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計額は1,055,677千円(前年同期比10.7%増)とな
りました。
この結果、営業利益は128,447千円(前年同期比124.1%増)、経常利益は129,391千円(同128.4%増)、四半
期純利益は88,818千円(同136.4%増)となりました。なお、当第2四半期累計期間における製品・サービス区分
別販売実績は以下のとおりであります。
当第2四半期における製品・サービス区分別販売実績
(単位:千円)
製品・サービスの名称
パッケージソフトウエア事業※1
前第2四半期連結累計期間(自 2022年4月1日
至 2022年9月30日)
当第2四半期累計期間
(自 2023年4月1日
至 2023年9月30日)
増減率(%)
うちESS REC
139,494
153,619
10.1
うちその他ライセンス
※2
88,676
179,911
102.9
ライセンス
228,170
333,531
46.2
保守サポートサービス
641,009
662,025
3.3
クラウドサービス
42,478
48,104
13.2
コンサルティングサービス
78,015
129,314
65.8
SIO常駐サービス
10,800
11,071
2.5
その他※3
10,111
78
△99.2
合 計
1,010,586
1,184,124
17.2
※1 当社はパッケージソフトウエア事業の単一セグメントであります。
※2 その他ライセンスの主なものは、ESS AdminONE(当第2四半期累計期間113,502千円、前第2四半期
累計期間 63,649千円、増減率78.3%)の販売であります。
※3 その他の主なものはSEER INNERのタームライセンス及び保守、レンタル売上、販売奨励金等でありま
す。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ405,986千円増加し、4,614,043千円(前事業年度末比9.7%増)となりました。主な要因は現金及び預金の増加297,796千円、売掛金及び契約資産の増加31,042千円、無形固定資産に含まれるソフトウエアの増加24,427千円によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ442,775千円増加し、1,308,912千円(前事業年度末比51.1%増)となりました。主な要因は、保守サポートサービス売上に係る前受金(契約負債)の増加272,986千円、
未払法人税等の増加62,157千円、賞与引当金の増加45,357千円、その他に含まれる未払消費税等の増加40,524千円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ36,789千円減少し、3,305,130千円(前事業年度末比 1.1%減)となりました。主な減少要因は、剰余金の配当による減少134,295千円、主な増加要因は、四半期純利益88,818千円の計上、その他有価証券の評価差額金の増加8,687千円によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,490,582千円(前事業年 度末比297,796千円増)となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおり であります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得られた資金は、584,115千円(前第2四半期累計期間は36,388 千円の資金増)となりました。主な収入要因は、保守サポートサービス売上における契約負債の増加272,986千 円、税引前四半期純利益129,391千円、減価償却費の計上120,548千円、賞与引当金の増加45,357千円によるもので あります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果支出した資金は、152,023千円(前第2四半期累計期間は110,899千円の資金減)となりました。主な支出要因は、製品の拡張・改良に伴う市場販売目的ソフトウエア等の無形固定 資産の取得による支出136,409千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果支出した資金は、配当金の支払134,295千円(前第2四半期累計期間は120,865千円の資金減)によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当社は、システム運用を安全かつ安定的に稼動させるために、システムリスクとヒューマンリスクの両面からの
アプローチによって、最適なソリューションをパッケージソフトウエアで提供しております。研究開発活動におい
ては、パッケージソフトウエア事業において、主力製品である「ESS REC」の大幅な機能強化(次世代型システム
証跡管理製品)とAIを搭載した本人確認によるなりすまし防止製品の2つの新製品開発プロジェクトを主とした研
究開発を行なってきました。
当第2四半期累計期間においては、2023年4月に「ESS REC6」をリリースし、上記新製品開発プロジェクトが終
了したため当該製品に係る研究開発費が減少し、当第2四半期累計期間の研究開発費は、前第2四半期累計期間に
比し162,625千円減少し、28,472千円となりました。今後は、製品リリース後のさらなる機能拡張に加え、AI機能
強化等の研究開発活動を継続して進めてまいります。
#C3682JP #エンカレッジテクノロジ #情報通信業セクター
