【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類へ移行され、社会 経済活動の正常化が進んだことで緩やかに回復しております。ソフトウエア投資を含む企業の設備投資も、高水準 の企業収益を背景に好調を維持しております。一方で、原材料費の上昇による物価高騰の傾向は長期化しており、 経済の先行きは不透明な状況が続いております。
当社がサービスを提供するソフトウェアプロダクツの市場においては旺盛な需要が継続しており、前年同月比で 7.2%の増加を示しております(経済産業省2023年7月10日特定サービス産業動態統計調査(2023年5月分速報))。 また、首都圏におけるオフィスの空室率の上昇基調が続く中では、引き続きリモートワークを継続する企業も多い と見られ、生産性の維持向上に向けたマネジメントとIT分野でのセキュリティリスク対策の重要性が高まっており ます。
このような状況のもと、当社は、2022年3月期に掲げた「顧客ターゲット別の営業推進」「ソリューション強 化」「新人事制度定着による生産性向上」を継続し、事業に取り組んでおります。
営業面においては、4月に営業部門のマネジメントを統一して活動の強化を図るため営業統括本部を新設したことにより、配下の営業3部門全てで前年同期比でのライセンス売上が増加いたしました。また、6月には株式会社ナノオプト・メディア主催の「Interop Tokyo 2023」や日本カード情報セキュリティ協議会(JCDSC)主催の「PCI DSSセキュリティフォーラム 2023」などイベントやセミナーのマーケティング活動に注力し、当社ソリューションの認知度向上及び有効性についての訴求を行ってまいりました。
製品開発面では、すべてが新しくなった最新バージョン「ESS REC 6」を4月にリリースいたしました。アーキ テクチャを刷新し、システム操作者の常時認証と操作環境の監視・記録を行うことで多様な働き方にも対応し、安 全なシステム運用業務を実現いたします。また、特権ID管理製品「ESS AdminONE」については、複数の外部モジュ ールオプションを新たにリリースし、管理対象システムの拡充を行いました。
当社の当第1四半期累計期間における経営成績は次のとおりであります。
当第1四半期累計期間におけるライセンス売上は、営業体制強化の成果及び特権ID管理製品の伸長により前年同 期比で12.9%の増加となりました。ライセンス売上に派生するコンサルティングサービス売上も、前年同期比で 38.7%の増加となりました。また、ストックビジネスである保守サポートサービス売上等も引き続き順調に増加し ております。
これにより、売上高は549,709千円(前年同期比6.9%増)となりました。
一方、売上原価並びに販売費及び一般管理費においては、賃上げによる労務費・人件費が前年同期比38,681千円 増加した他、前事業年度まで行ってきた「ESS AdminONE」の機能拡張への投資に係る減価償却費や、「ESS REC6」 の拡販に向けた広告宣伝費の増加等もあり、営業利益は15,385千円(同53.9%減)、経常利益は15,204千円(同 53.3%減)、四半期純利益は9,650千円(同55.6%減)となりました。
なお当第1四半期累計期間における製品・サービス区分別販売実績は次のとおりであります。
当第1四半期における製品・サービス区分別販売実績
(単位:千円)
製品・サービスの名称
パッケージソフトウエア事業※1
前第1四半期累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年6月30日)
当第1四半期累計期間
(自 2023年4月1日
至 2023年6月30日)
増減率(%)
うちESS REC(REC)
77,218
55,837
△27.7
うちその他ライセンス
50,810
88,761
74.7
ライセンス
128,028
144,598
12.9
保守サポートサービス
318,065
329,158
3.5
クラウドサービス
21,849
23,069
5.6
コンサルティングサービス
33,878
47,002
38.7
SIO常駐サービス
5,400
6,085
12.7
その他※2
6,855
△205
△103.0
合計
514,078
549,709
6.9
※1 当社はパッケージソフトウエア事業の単一セグメントであります。
※2 その他の主なものはレンタル売上、SEER INNERのタームライセンス及び保守、販売奨励金等であります。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ263,521千円増加し、4,471,577千円(前事業年度末 比6.3%増)となりました。主な増加要因は、保守サポートサービス売上に係る前受金(契約負債)の増加等によ る現金及び預金の増加299,420千円、主な減少要因は売掛金及び契約資産の減少44,315千円によるものであります。
(負債)
当第1四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ379,729千円増加し、1,245,866千円(前事業年度末 比43.8%増)となりました。主な増加要因は、保守サポートサービス売上に係る前受金(契約負債)の増加 333,517千円、賞与支給に係る社会保険料等の預り金の増加32,877千円、主な減少要因は、未払法人税等の減少 15,147千円によるものであります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ116,208千円減少し、3,225,711千円(前事業年度
末比3.5%減)となりました。主な減少要因は、剰余金の配当による減少134,295千円、主な増加要因は、四半期純
利益9,650千円の計上、その他有価証券の評価差額金の増加8,436千円によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社は、システム運用を安全かつ安定的に稼動させるために、システムリスクとヒューマンリスクの両面からの
アプローチによって、最適なソリューションをパッケージソフトウエアで提供しております。
当第1四半期累計期間においては、パッケージソフトウエア事業において、主力製品である「ESS REC」の大幅
な機能強化(次世代型システム証跡管理製品)とAIを搭載した本人確認によるなりすまし防止製品の2つの新製品
開発プロジェクトを主とした研究開発活動が2023年4月に終了したこともあり、当第1四半期累計期間の研究開発
費は、前第1四半期累計期間に比し64,240千円減少し、21,848千円となりました。
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