【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大と縮小を繰り返すものの企業の経 済活動に対する制限がかけられることもなく、正常化への兆しが見られました。一方で、ロシアによるウクライナ 侵攻に端を発する物価の高騰やインフレ懸念、世界各地で見られる地政学的リスクの高まりによって、景気の先行 きは不透明な状況が続いております。こうした中でも、当社が属する国内のソフトウエアプロダクツ市場の売上高 は14ヶ月連続前年同月比増加を続け、積極的なソフトウエア投資が継続しております。(経済産業省2023年1月20
日特定サービス産業動態統計調査(2022年11月分確報))
このような状況のもと、当社は、「顧客ターゲット別の営業推進」「ソリューション強化」「新人事制度定着に よる生産性向上」を重点施策に掲げて事業に取り組んでおります。
営業面においては、顧客ターゲット別の営業推進施策として、営業4部門による営業活動強化や担当SEのバーチ ャル組織化により販売体制を充実させております。また、イベント出展やオウンドメディア拡充などのマーケティ ング活動にも注力しており、新規営業リード獲得や認知度向上に努めております。
製品開発面では、昨年度から研究開発投資を行っていた主力製品である「ESS REC」の大幅な機能強化(次世代型システム証跡管理製品)とAIを搭載した本人確認によるなりすまし防止機能開発のプロジェクトにおいて、主要な機能実装が完了し、テストフェーズに移行しております。これによりソリューション強化のひとつとして、本年3月に最新版の「ESS REC 6」を発売いたします。本製品は、OSに依存しないプラットフォームの採用による永久サポートや大幅な管理・運用性の向上を実現するとともに、システム操作者の常時認証や操作環境の監視・記録により、在宅を含めたさまざまな場所から安全にシステム運用やリモート保守運用など重要システムへのアクセスが可能になりました。また、ソリューション強化のふたつめとして特権ID管理製品「ESS AdminONE」はAPI拡張により管理対象を拡大することで競争力強化を図っておりますが、昨年11月の新オプション販売開始に続き、本年3月に新バージョンを発売いたします。
製品開発にあたっては、一時的に協力会社社員の大幅な増員を行いましたが、新しい人事制度を活用することで オフィスの増床も行わず、フレキシブルな労働時間を有効に利用いたしました。
当社の当第3四半期累計期間における経営成績は次のとおりであります。
当第3四半期累計期間におけるライセンス売上は、主力製品「ESS REC」が国内市場において13年連続市場シェア1位を獲得したものの、前年同期にあった大型案件の反動により減少した影響で、前年同累計期間比では18.2%減少しました。コンサルティング売上については特権ID管理製品を中心としたサービスが大きく伸びたことにより前年同累計期間比で28.7%増加し、ストックビジネスである保守サポートサービス売上も引き続き順調に増加しております。なお、現時点で当期における保守サポートサービスの更新率は95%を超えて引き続き堅調に推移する見込みです。これにより、売上高は1,547,953千円(前年同期比2.7%増)、売上総利益は1,000,358千円(同4.7%増)となりました。
一方、販売費及び一般管理費においては、主力製品である「ESS REC」の大幅な機能強化(次世代型システム証
跡管理製品)とAIを搭載した本人確認によるなりすまし防止機能の2つの新製品開発プロジェクトによる投資や機
能拡張などを期初計画どおりに実行したことにより、研究開発費が前年同期比205,205千円増の294,194千円と大幅
に増加しました。なお、売上高に対する研究開発費率は19.0%(前年同期比13.1ポイント増)となっております。
この結果、営業利益は、126,293千円(前年同期比55.1%減)、経常利益は125,623千円(同55.3%減)、四半期純利益は84,457千円(同56.9%減)となりました。
当第3四半期累計期間における製品・サービス区分別販売実績
(単位:千円)
製品・サービスの名称
前第3四半期累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年12月31日)
当第3四半期累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年12月31日)
増減率(%)
うちESS REC
294,238
214,339
△27.2
うちその他ライセンス
128,920
131,874
2.3
ライセンス
423,159
346,214
△18.2
保守サポートサービス
885,263
967,493
9.3
クラウドサービス
60,968
64,789
6.3
コンサルティングサービス
109,225
140,542
28.7
SIO常駐サービス
16,137
17,667
9.5
その他
12,805
11,246
△12.2
合 計
1,507,559
1,547,953
2.7
(注)その他の主なものはSEER INNERのタームライセンス及び保守、レンタル売上等であります。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末に比べ213,997千円減少し、4,228,433千円(前事業年
度末比4.8%減)となりました。主な減少要因は法人税等の支払及び賞与支給等に伴う現金及び預金の減少286,495千
円、主な増加要因は無形固定資産に含まれるソフトウエアの増加105,235千円によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ173,329千円減少し、976,236千円(前事業年度
末比15.1%減)となりました。主な減少要因は、未払法人税等の減少138,964千円、賞与支給に伴う賞与引当金の減
少101,448千円、主な増加要因は保守サポートサービス売上に係る前受金(契約負債)の増加94,698千円によるもの
であります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ40,668千円減少し、3,252,196千円(前事業
年度末比1.2%減)となりました。主として利益剰余金の配当による減少120,865千円、四半期純利益84,457千円の計
上によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社は、システム運用を安全かつ安定的に稼動させるために、システムリスクとヒューマンリスクの両面からの
アプローチによって、最適なソリューションをパッケージソフトウエアで提供しております。当第3四半期累計期
間においては、主力製品である「ESS REC」の大幅な機能強化(次世代型システム証跡管理製品)とAIを搭載した
本人確認によるなりすまし防止製品の2つの新製品開発プロジェクトを主とした研究開発活動を行っており、当第
3四半期累計期間の研究開発費は、前第3四半期累計期間に比し205,205千円増加し、294,194千円となりました。
なお、売上高に対する研究開発費率は19.0%(前年同期比13.1ポイント増)となっております。
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