【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和を受け、緩やかな回復傾向にあるものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰や世界的な物価上昇、各国の金融引き締めによる急激な為替変動等により、先行き不透明な状況で推移しました。当社グループの主要顧客である鉄鋼業界においては、半導体不足の緩和により自動車生産向け鋼材需要は回復基調であるものの、中国経済の回復の遅れや欧米の景気減速等により、国内の鋼材需要は回復が遅れています。一方、海外はインド等一部地域で鋼材需要が増加していることにより世界全体での粗鋼生産量は前年同期の水準まで回復しました。当第2四半期連結累計期間の国内粗鋼生産量は、前年同期に比べ2.3%減の4,376万トンとなりました。また、世界鉄鋼協会発表による2023年1~9月の粗鋼生産量は、インドは前年同期に比べ11.6%増の1億410万トン、世界全体では前年同期に比べ0.1%増の14億640万トンとなりました。[売上高]前年同期に比べ88億7百万円増加の893億99百万円(前年同期比10.9%増)となりました。昨年度来、耐火物事業における原料・エネルギー価格等コスト上昇分の着実な販売価格転嫁が進んだことに加え、当第2四半期連結累計期間における堅調なインド鉄鋼市場等での事業拡大並びに非鉄分野向け拡販によるものです。地域ごとの売上高は、日本が480億55百万円(前年同期比12.7%増)、インドが190億5百万円(前年同期比16.1%増)、アジアが51億54百万円(前年同期比7.0%減)、欧州が104億33百万円(前年同期比6.7%増)、その他が67億50百万円(前年同期比8.2%増)となり、海外売上高は413億43百万円(前年同期比9.0%増)、海外売上高比率は46.2%(前年同期比0.8ポイント減)となりました。[売上総利益]前年同期に比べ33億17百万円増加の178億22百万円(前年同期比22.9%増)となり、売上総利益率は、前年同期に比べ1.9ポイント増加の19.9%となりました。[営業利益]前年同期に比べ26億82百万円増加の75億96百万円(前年同期比54.6%増)となり、営業利益率は、前年同期に比べ2.4ポイント増加の8.5%となりました。販売費及び一般管理費は、前年同期に比べ6億35百万円増加の102億26百万円(前年同期比6.6%増)となりました。
[経常利益]前年同期に比べ29億8百万円増加の85億93百万円(前年同期比51.2%増)となり、経常利益率は、前年同期に比べ2.6ポイント増加の9.6%となりました。営業外収益は、為替差益の増加により前年同期に比べ3億38百万円増加の15億4百万円(前年同期比29.1%増)、営業外費用は、支払利息の増加により前年同期に比べ1億12百万円増加の5億6百万円(前年同期比28.4%増)となりました。[親会社株主に帰属する四半期純利益]前年同期に比べ30億42百万円増加の66億19百万円(前年同期比85.1%増)となりました。特別利益は、投資有価証券売却益の計上により前年同期に比べ16億27百万円増加の16億35百万円(前年同期比187.3倍増)、特別損失は、固定資産除却損の増加により前年同期に比べ1億77百万円増加の1億88百万円(前年同期比16.5倍増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。なお、各セグメントの売上高は、外部顧客への売上高であり、セグメント間の内部売上高又は振替高は含まれていません。また、セグメント利益は営業利益ベースです。
[耐火物事業]昨年度来、原料・エネルギー価格等コスト上昇分の着実な販売価格転嫁が進んだことに加え、当第2四半期連結累計期間において、堅調なインド鉄鋼市場等での事業拡大並びに非鉄分野向け拡販等に取り組んだ結果、売上高は前年同期に比べ12.3%増収の771億37百万円、利益は前年同期に比べ78.7%増益の65億8百万円となりました。
[ファーネス事業]売上高は大型工事案件の受注により、前年同期に比べ4.6%増収の73億23百万円となりましたが、利益は受注案件の構成差等により、前年同期に比べ27.1%減益の3億円となりました。
[セラミックス事業]顧客における需給調整に伴う電子部品向けセラミックス材料の受注減や半導体市況悪化による影響を受ける中、半導体露光装置用セラミックス材料等の受注増加や家庭用燃料電池向け断熱材の拡販により、売上高は前年同期に比べ0.5%増収の41億57百万円となりました。利益は受注案件の構成差により前年同期に比べ11.3%減益の4億90百万円となりました。
[不動産事業]売上高は、前年同期に比べ横ばいの3億68百万円、利益は、前年同期に比べ4.6%減益の2億86百万円となりました。
[その他]売上高は、前年同期に比べ7.3%増収の4億11百万円、利益は、前年同期に比べ10.5倍増益の11百万円となりました。
(2) 財政状態の状況
①資産総資産は、前期末に比べ79億73百万円増加して、1,713億13百万円となりました。流動資産は同70億24百万円増加の1,152億48百万円、固定資産は同9億48百万円増加の560億65百万円となりました。流動資産増加の主な要因は、売上増等に伴う受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものです。固定資産増加の主な要因は、機械装置の取得に伴う機械装置及び運搬具の増加によるものです。
②負債負債は、前期末に比べ3億42百万円増加して、858億24百万円となりました。流動負債は同20億64百万円増加の632億41百万円、固定負債は同17億21百万円減少の225億82百万円となりました。流動負債増加の主な要因は、コマーシャル・ペーパーの増加によるものです。固定負債減少の主な要因は、長期借入金の減少によるものです。
③純資産純資産は、前期末に比べ76億30百万円増加して、854億89百万円となりました。純資産増加の主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加及び為替換算調整勘定の増加によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ20億52百万円増加し、64億78百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
①営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は58億8百万円(前年同期は4億80百万円の支出)となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益100億41百万円、減価償却費18億69百万円、売上債権の増加額54億5百万円、棚卸資産の減少額29億50百万円です。
②投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は21億48百万円(前年同期は20億24百万円の支出)となりました。主な内訳は、設備等固定資産の取得による支出41億53百万円、投資有価証券の売却による収入18億88百万円です。
③財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果使用した資金は19億44百万円(前年同期は19億45百万円の収入)となりました。主な内訳は、コマーシャル・ペーパーの増加額20億円、長期借入れによる収入20億円、長期借入金の返済による支出44億67百万円、配当金の支払額15億10百万円です。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当第2四半期連結累計期間末における有利子負債の残高は、前期末に比べ4億63百万円増加し、398億47百万円となりました。
(5) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは2025経営計画を見直し、2023年7月28日に公表いたしました。また、これに併せて経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標を設定しております。
2025見直し経営計画の概要見直し後の2025経営計画の概要は以下となります。Ⅰ.基本方針・耐火物事業の国内主要顧客である鉄鋼業界においては、主要設備の大規模老朽更新を控える中、人口減少に伴う国内鉄鋼需要の減少、他方では東アジア地域での生産能力拡大に伴う鋼材輸出環境の変化を踏まえ、国内余剰生産能力の削減を進めている。・一方、海外市場においては、インド、東南アジアを中心とした人口増加・経済発展に伴う鋼材需要の持続的な拡大、中国での鋼材品位の高度化が進んでいる。・こうした状況下、国内需要の構造的変化に対応した国内耐火物事業の抜本的体質強化策を実行し、マザー拠点としての競争力を維持・向上するとともに、海外においては当社の高い技術力を活かしたインド・東南アジアでの拡販、パートナー企業との連携による欧州・米州での事業拡大を進め、グローバルな規模での耐火物事業の更なる成長を図る。・ファーネス事業においては、鉄鋼分野における整備作業領域の拡大を図るとともに、ゼロカーボン化の流れも踏まえ、当社の高い設計・施工技術力を梃子に省エネ工業炉、環境炉分野での拡販を強力に推進する。・セラミックス事業については、半導体製造装置用ファインセラミックスの受注拡大、環境関連分野への断熱材料開発・拡販、5G・IoT等を背景とした電子部品分野での需要増の着実な捕捉、新規分野への積極的な進出を図る。・これら各事業分野での戦略推進と合わせ、事業基盤である安全・環境・防災・内部統制分野でより高次元なレベルを追求するとともに、カーボンニュートラル含めたサステナビリティ課題、SDGsへの当社としての取り組みを進め、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。
Ⅱ.主要施策①耐火物事業での収益・競争力強化・鉄鋼各社の構造改革と当社最適生産量を踏まえた国内製造拠点の構造改革・高収益品の拡販による高収益体制の確立・製造実力・生産性向上、間接部門効率化・合理化の徹底推進及び人財配置の選択と集中・原料・調達品のBCP対策強化・水素還元高炉・電気炉への転換・高炉簡易改修等顧客動向を踏まえた耐火物開発の推進・グローバルな視点での研究開発体制強化の検討・海外成長市場、成熟市場でのグループ連携強化及びパートナー企業との提携・協業深化による受注拡大②ファーネス事業での収益力強化・大型案件の確実な受注、製鋼・コークス整備作業の基盤強化・顧客鉄鋼会社の構造改革を踏まえた整備テリトリー拡大・材工一体の技術力を活かした非鉄を含む国内外顧客への提案力強化による拡販
③セラミックス事業での収益力強化・半導体製造装置向け量産受注に対応した品質・生産技術力強化、能力増強投資のタイムリーな実行と投資効果の早期発揮・断熱材・ヒーター・電子部品分野での拡販・今後の更なる事業拡大を見据えた最適生産及び研究開発体制の整備④全社的事業基盤の強化と持続可能な社会への貢献・安全・環境・防災・内部統制活動の深化・カーボンニュートラル含むサステナビリティ活動基本方針に基づく諸施策の的確な展開・SDGsへの取り組み・グローバル人材の育成・採用強化及び人的資本強化施策の推進・生産性向上に向けたDX推進強化
Ⅲ.設備投資計画・財務目標①設備投資計画・現行の2025経営計画は、5年間で200億円規模の設備投資を計画しておりましたが、海外事業・セラミックス事業を中心とした更なる成長戦略実現のための案件増等により、同5年間で350億円規模の設備投資計画へ増額いたします。②財務目標・主要施策等を推進することにより、ROS8.3%以上、ROIC9.0%以上を目指します。Ex.2026年3月期(2025年度)連結売上高1,800億円、連結経常利益150億円
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億60百万円です。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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