【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における日本経済の概況は、先行きについては、ウィズコロナの下で各種政策の効果もあり景気が持ち直していくことが期待されますが、世界的な金融引締め等が続く中で、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇・供給面での制約・金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。経済産業省「特定サービス産業動態統計確報」(サンプル調査)によりますと、結婚式場業の2022年(1-12月)売上高は226,671百万円、組数は73,237組と売上高・組数共に前期に比べ増加しております。また、葬儀業の2022年(1-12月)売上高は560,704百万円、件数は496,808件と売上高・件数共に前期に比べ増加しております。このような環境下におきまして、当社グループは周辺売上増強、新商品・新サービスによる収益源の確保に努めるとともに、コスト改善による利益率維持向上に努めてまいりました。
売上高売上高は9,669百万円(前年同期比7.8%増加)となりました。主な要因は、冠婚事業において婚礼施行組数の増加により274百万円(前年同期比7.0%増加)、葬祭事業において8,302百万円(前年同期比9.1%増加)、介護事業において1,082百万円(前年同期比0.03%減少)となったためであります。
売上原価売上原価は6,743百万円(前年同期比6.6%増加)となりました。材料費は1,554百万円(前年同期比10.1%増加)となりました。労務費は2,943百万円(前年同期比3.9%増加)となり、経費は業務委託費や水道光熱費の増加等により2,245百万円(前年同期比7.9%増加)となりました。販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は、1,433百万円(前年同期比1.4%増加)となりました。
営業利益以上により、当連結会計年度における営業利益は1,492百万円(前年同期比21.1%増加)となりました。
営業外損益営業外収益は149百万円(前年同期比0.7%減少)となりました。営業外費用は14百万円(前年同期比9.0%減少)となりました。
経常利益以上により、当連結会計年度における経常利益は1,627百万円(前年同期比19.1%増加)となりました。
当期純利益以上により、税金等調整前当期純利益は1,602百万円(前年同期比17.3%増加)となり、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は1,053百万円(前年同期比13.0%増加)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各事業の売上高、営業損益はセグメント間の取引による金額を含んでおります。
冠婚事業当セグメントにおきましては、婚礼施行組数の増加により売上高は274百万円(前年同期比7.0%増加)、営業利益は35百万円(前年同期比24.9%増加)となりました。
葬祭事業当セグメントにおきましては、葬儀施行件数及び葬祭一件単価の増加により、売上高は8,302百万円(前年同期比9.1%増加)、営業利益は2,232百万円(前年同期比11.7%増加)となりました。
互助会事業当セグメントにおきましては、売上高は197百万円(前年同期比6.0%増加)、営業利益は107百万円(前年同期比19.7%増加)となりました。 介護事業当セグメントにおきましては、売上高は1,082百万円(前年同期比0.03%減少)、営業利益は35百万円(前年同期比26.0%増加)となりました。
財政状態の状況は以下のとおりであります。(流動資産)当連結会計年度末の流動資産は、主に現金及び預金155百万円の減少により前連結会計年度末比104百万円減少し9,225百万円となりました。 (固定資産)当連結会計年度末の固定資産は、主に建物及び構築物の増加977百万円及び建設仮勘定の減少579百万円により前連結会計年度末比688百万円増加し24,706百万円となりました。(流動負債)当連結会計年度末の流動負債は、主にその他に集計された未払金の増加67百万円、未払法人税等の増加107百万円により前連結会計年度末比235百万円増加し1,409百万円となりました。 (固定負債)当連結会計年度末の固定負債は、主に前払式特定取引前受金の減少352百万円により前連結会計年度末比330百万円減少し12,237百万円となりました。 (純資産)当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金が当期利益の計上と自己株式の消却により723百万円増加し、自己株式は新規取得により44百万円増加した結果、前連結会計年度末比678百万円増加し20,285百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は155百万円減少し8,539百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動の結果、獲得した資金は1,457百万円(前期比30.0%増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,602百万円、減価償却費576百万円が計上された一方、前払式特定取引前受金352百万円の減少及び法人税等476百万円の支払いによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は1,238百万円(前期比3.3%増加)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出1,235百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動の結果、使用した資金は374百万円(前期比7.0%減少)となりました。これは主に自己株式の取得による支出44百万円、配当金の支払い329百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.
生産実績該当事項はありません。
b.
受注実績該当事項はありません。
c.
販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。(単位:千円)
セグメントの名称
当連結会計年度
前年同期比(%)
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
冠婚事業
湘南事業部
171,740
27.2
西事業部
96,219
△16.1
その他
6,428
△6.2
小計
274,388
7.0
葬祭事業
西東京事業部
516,645
△1.7
東事業部
1,875,167
9.1
湘南事業部
1,382,150
8.5
中央事業部
1,859,380
7.7
西事業部
1,643,020
16.0
県央事業部
341,378
16.7
さがみライフサービス㈱
208,441
6.1
その他
476,037
3.8
小計
8,302,221
9.1
互助会事業(注)
互助会事業
19
△74.0
介護事業
介護事業
1,082,231
△0.03
その他の事業
その他
10,731
△56.3
合計
9,669,592
7.8
(注) 互助会事業については、外部顧客に対する売上高のみを記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績等の状況に関する分析・検討内容セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。冠婚事業当事業では、コロナ禍により披露宴を伴う婚礼では自粛傾向が続いておりましたが、持ち直してきております。その中で、引き続き成人式や七五三等の各種衣裳レンタルや写真撮影といった商品の販売強化を行ってまいりました。また、来館が難しい状況下においても当社施設の特徴や各種オリジナル商品に触れる機会を作るべく、来館さながらに商品や施設を案内する「オンライン相談」を継続して実施、衣裳や写真を中心とした小規模ウェディング専用の商品見直しを行うとともに、コミュニティーウェディングの新スタイルとなるコーディネートを誕生させるなど、SNSやWebでの露出を強化し新規顧客誘引に努めてまいりました。 各種対策の効果もあり、婚礼施行組数は前年同期に比べ増加となりました。葬祭事業当事業は、平安レイサービス及びさがみライフサービスの2社で構成されております。その中で、当連結会計年度において社葬から家族葬まで対応可能なフロア貸切型葬祭施設として2022年10月に「湘和会堂辻堂」、建物貸切型の小規模葬祭施設として2022年4月に「湘和会館二宮」、2022年12月に「湘和会館広野台」を開業し、順調に施行件数を伸ばしました。さらに、ご家族のご安置ニーズに対応するべく故人にゆっくりと寄り添える貸切の個室型安置室「貴殯室」の新設を2022年12月「湘和会館愛甲石田」において実施いたしました。
また、当社においては故人を生花で囲んで送る「花園」や想い出の品々で人柄を表現する「追悼壇」、オブジェや装飾と生花を融合させた「追悼生花祭壇」、重低音から超高音まで原音を忠実に再現する「オリジナル大型スピーカー」により故人を偲ぶ音楽葬の提案、その他社内制作によるオリジナル商品を通じてご家族の方々の想いを形にする提案を継続して行っております。教育面では、当社独自となる生前相談の研修であるカウンセリングセールストーク研修、潜在的な想いを当社オリジナル商品を通じて具現化するコンサルティングセールストーク研修を現場で常に行えるよう、管理職から改めて実施いたしました。また、引き続き感染症の予防対策を徹底し、「貴殯室」をはじめとした不特定多数の人たちと交わらない施設の優位性を活かし、顧客満足度向上に努めてまいりました。その結果、当連結会計年度において当社主要エリアにおける死亡人口増減率は前年同期に比べ上昇した事もあり、葬儀施行件数は増加となりました。また、各種対策の効果により葬祭一件単価も増加となりました。互助会事業当事業では、葬儀施行において互助会利用件数及び葬祭一件単価が増加しました。介護事業当事業では、コロナ禍の影響によりデイサービス等の営業自粛がありましたが、訪問入浴・グループホーム・高齢者向け賃貸住宅において、職員の確保ができた事により稼働率が改善しました。 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成状況は、以下のとおりであります。当期は連結売上高、連結営業利益率ともに当初計画を上回りました。しかしながら、当社が目標とする連結営業利益率17.0%については未達成となりました。引き続き葬祭新店舗の開発等による売上高の拡大と人材・物流の効率化、内製化によるコスト改善等を推進し、計画達成に向け取り組んでまいります。 2023年3月期計画対実績
指標
2023年3月期
2023年3月期
計画比
(実績)
(計画)
連結売上高
9,669百万円
9,430百万円
239百万円増
2.5%増
連結営業利益
1,492百万円
1,294百万円
198百万円増
15.3%増
連結営業利益率
15.4%
13.7%
1.7ポイント増
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループは、主に営業活動により獲得したキャッシュ・フロー(キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。)を原資とした投資活動を行っております。 また、市場の変化に対応した投資計画に基づき、今後は大規模施設から小規模施設(邸宅型)へシフトすることにより、投資額を軽減し資金の流動性を高めてまいります。 以上により、得られた資金の一部につきましては、株主に対する利益還元として業績に応じた安定的な配当に充当してまいります。(配当政策については、「第4 提出会社の状況 3配当政策」に記載のとおりであります。)
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積が必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積を行っております。
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