【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況当社グループは、「中期経営計画2022」の達成に向けた取り組みを推進し、事業構造改革のスピードを上げ、機能性材料メーカーへの転換を目指して初年度の計画実行に取り組んでおります。当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,723百万円(前年同四半期比84.4%増)となりました。利益面は、営業利益364百万円(前年同四半期は営業損失23百万円)、経常利益407百万円(前年同四半期は経常損失18百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益262百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失46百万円)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、従来「その他事業」としていたナノマテリアル事業の重要性が増したため、報告セグメントを「その他事業」から「ナノマテリアル事業」に変更しております。
断熱材事業当事業は、連結子会社・阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司において、電子部品用副資材、耐火材料及び関連製品の開発・製造・販売を行っており、当社でも同社製品を中心とした輸入販売を行っております。国内は、主に工事案件の受注に伴い、炉材の販売が増加しました。また、受注先の別の拠点からも引合いがあり、横展開営業活動も展開しております。その他、売上構成比率は低いものの、断熱材に拘らない商材の販売が定期的な受注により増加しました。阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司は、異型成形品及び産業炉の販売が増加しました。特に太陽光発電パネル製造向け拡散炉用ヒーターモジュールが大幅に伸張し、売上拡大に貢献しております。また、為替レートが前年同四半期と比べ円安に進んだことに伴い円換算額が増加しました。以上により、断熱材事業の売上高は2,137百万円(前年同四半期比118.3%増)となりました。
アーカイブ事業当事業は、重要な情報を長期に亘って保存及び利用するための長期保存用光ドライブと長期保存用光ディスクの販売を行う「アーカイブ」と、産業用及びAV機器用光ドライブの開発・製造・販売を行う「ストレージソリューション」が含まれます。アーカイブは、新規顧客から監視映像記録向けの大型案件を受注したことや、医療機器向けを中心に伸張したこと等により、長期保存用光ドライブの販売が増加しました。また、写真プリント店の端末向けの販売は順調に推移していますが、前年同四半期の売上高を僅かに下回りました。ストレージソリューションは、産業機器用光ドライブの販売において、物流停滞の不安や半導体不足の影響から前倒し受注が続いている米国向けが増加したこと等により、前年同四半期の売上高を上回りました。以上により、アーカイブ事業の売上高は558百万円(前年同四半期比18.9%増)となりました。
インダストリアルソリューション事業当事業は、オーディオ・ビデオ機器やコンピュータ周辺機器等の規準及び調整用テストディスク等の開発・製造・販売を行っております。主要顧客であるカーオーディオ・カーナビ等の車載機器メーカー向けの販売が、テストメディア使用量の減少等の影響により、前年同四半期の売上高を下回りました。また、AV機器市場及びPC市場においても、光ディスク以外の媒体への移行が引き続き進んでいることから需要は減少しました。以上により、インダストリアルソリューション事業の売上高は21百万円(前年同四半期比15.9%減)となりました。
ナノマテリアル事業当事業は、ナノマテリアルの研究開発・製造及び販売を行っており、ナノサイズの炭素繊維を製品化しております。有償でのサンプル品の販売を行い、国内外共に幅広い業種へのサンプル出荷が増えております。また、本格採用の道筋が見えてきた顧客への対応を強化しており、顧客が抱える問題解決に向け複数のスペックの試作品を提案するなど、早期に採用されるよう取り組んでおります。これらの取り組みにより、一部の顧客においては最終段階テストやスケールアップテストを行う段階にまで進展しております。その結果、前年同四半期の売上高を上回りました。なお、福島双葉工場は、2022年8月に完成し、順次、設備機器の搬入・据付を行い、本格稼動に向けた準備を進めております。半導体不足の影響により一部の設備の納品が遅れておりますが、現時点において稼動計画全体に大きな影響は生じない見込みであります。以上により、ナノマテリアル事業の売上高は6百万円(前年同四半期比116.1%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における財政状態については、以下のとおりであります。当第2四半期連結会計期間末における総資産は、福島双葉工場の建屋及び設備の取得にかかる代金を計上したことによる建設仮勘定の増加等により、前連結会計年度末と比べて1,019百万円増加し、5,368百万円となりました。負債は、断熱材事業の受注増加に伴う前受金の増加等により、前連結会計年度末と比べて208百万円増加し、1,806百万円となりました。純資産は、減資による資本金及び資本剰余金の減少、新株予約権の権利行使による資本金及び資本剰余金の増加、欠損填補及び親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加、為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末と比べて811百万円増加し、3,562百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは105百万円(前年同四半期は△159百万円)となりました。これは主として税金等調整前四半期純利益の計上及び売上債権の増加並びに棚卸資産の減少等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは△667百万円(前年同四半期は△89百万円)となりました。これは主として事業用資産である有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは329百万円(前年同四半期は△107百万円)となりました。これは新株予約権の行使による株式の発行による収入によるものであります。
以上の結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は1,226百万円(前年同四半期は1,069百万円)となりました。
(3)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は35,875千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)従業員数① 連結会社の状況当第2四半期連結累計期間において、当社グループは業容の拡大に伴い、断熱材事業において36名、ナノマテリアル事業において6名増加しております。なお、従業員数は就業人員であります。② 提出会社の状況当第2四半期累計期間において、当社は業容の拡大に伴い、ナノマテリアル事業において6名増加しております。なお、従業員数は就業人員であります。
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