【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4.経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の普及や行動制限の緩和により段階的に経済活動が再開されていますが、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した原油や天然ガス、食糧等の世界的な流通の不均衡に伴う価格上昇等により、回復基調に水を差す結果となって、先行きに一段と不透明感が増しております。当社グループ関連の、ライフサイエンスの基礎研究分野市場の動向は、大学・公的研究機関において堅調に予算執行がなされているものの、依然として市場環境は厳しいものと捉えております。また、同業他社との競争は販売価格面で厳しい状況が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましては、懸念された新型コロナウイルス感染症の影響は現在のところ限定的に留まっており、引き続き新型コロナウイルス感染症対策をとるとともに、ライフサイエンス領域の研究開発に資する多様な自社製品・商品・サービスの提供と、在庫の適正化及び迅速出荷に取り組んでおります。当第3四半期連結累計期間における売上高は7,127百万円(前年同期比3.6%増)となり、売上総利益は2,591百万円(前年同期比5.6%減)、売上総利益率は36.4%(前年同期実績39.9%)となりました。為替レートは当第3四半期連結累計期間平均123円/ドル(前年同期107円/ドル)で推移しました。
販売費及び一般管理費は、人件費を主として増加し、営業利益は703百万円(前年同期比21.5%減)、経常利益は690百万円(前年同期比26.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は454百万円(前年同期比26.3%減)となりました。
また、売上高を品目別にみますと、研究用試薬5,530百万円(前年同期比5.6%増)、機器1,512百万円(前年同期比2.8%減)、臨床検査薬84百万円(前年同期比4.1%減)となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等の適用により、売上高が49百万円減少、売上原価が14百万円減少及び販売費及び一般管理費が35百万円減少しておりますが、損益への影響はありません。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ、商品及び製品が271百万円増加した一方、売上債権(受取手形及び売掛金)が277百万円減少及び、有価証券が300百万円減少したこと等により、221百万円減少いたしました。有形固定資産及び無形固定資産につきましては、重要な変動はありませんでした。投資その他の資産につきましては、投資有価証券が283百万円増加したことにより、290百万円増加いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は10,098百万円(前連結会計年度末比26百万円増)となりました。
(負債)
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ、166百万円減少し、固定負債につきましては、19百万円減少いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における負債は1,566百万円(前連結会計年度末比185百万円減)となりました。
(純資産)
純資産につきましては、8,531百万円(前連結会計年度末比211百万円増)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、57百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。