【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症については、活動制限の緩和に伴い徐々に経済活動は回復の兆しがみられたものの、7月中旬以降の第7波による感染者数の再拡大やウクライナ紛争の長期化によるエネルギー価格の高騰に加え、日米の金利差拡大を背景とする歴史的な円安等、依然として先行き不透明な状況となっております。
このような情勢下におきまして、引き続き新型コロナウイルス感染症対策を継続しながら、新規販路、新規市場の開拓と既存ルートへの営業戦力の強化等、積極的な営業活動に努力してまいりましたが、ショベル類および設備投資における物流機器類の売上が伸び悩み、売上高は4,103百万円(前年同期4,243百万円)となりました。
利益面につきましては、原材料や物流費が高騰する中、コストの低減と諸経費の節減等に努めましたが、営業利益は107百万円(前年同期179百万円)、経常利益は122百万円(前年同期193百万円)、四半期純利益は81百万円(前年同期133百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(生活関連用品)
ショベル類につきましては、懸命の拡販策を展開いたしましたが、コロナ禍での巣ごもり特需の反動および原材料の高騰による販売価格の改定等の影響により、国内向け売上高は402百万円(対前年同期比10.5%減)となりました。輸出においては、未だに十分な営業活動はできない中、新型コロナウイルス感染症による影響は徐々に回復基調にあり、売上高は48百万円(対前年同期比9.7%増)となり、ショベル類全体の売上高は450百万円(対前年同期比8.7%減)となりました。
アウトドア用品類、工事・農業用機器類につきましては、ショベル類同様に原材料の高騰による販売価格の改定等の影響がある中、猛暑により散水および除草関連商品の売上が伸び、売上高は2,470百万円(対前年同期比1.4%増)となり、生活関連用品全体の売上高は2,920百万円(対前年同期比0.3%減)となりました。
(物流機器)
業界内における設備投資は、コロナ禍における不透明な事業環境で先行きは極めて厳しい中、受注については比較的順調に推移しましたが、半導体供給不足の影響による電装品等の各種部材の調達が非常に困難となり、受注から搬入据付工事完了までの期間が長期化した結果、売上高は1,182百万円(対前年同期比10.0%減)となりました。
② 財政状態
当第2四半期会計期間末における資産、負債、純資産の状況は、次のとおりであります。
なお、記載内容は前事業年度末と比較しております。
(資産)
流動資産は、52百万円増加し5,260百万円(前事業年度末は5,208百万円)となりました。これは主に電子記録債権が827百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が451百万円、商品及び製品が387百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定資産は、64百万円減少し1,626百万円(前事業年度末は1,691百万円)となりました。これは主に投資有価証券が56百万円減少したことによるものであります。この結果、総資産は、12百万円減少し6,887百万円(前事業年度末は6,900百万円)となりました。
(負債)
流動負債は、54百万円増加し3,253百万円(前事業年度末は3,199百万円)となりました。これは主に未払法人税等が38百万円、流動負債のその他に含まれている未払金が136百万円それぞれ減少したものの、支払手形及び買掛金が283百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、42百万円減少し337百万円(前事業年度末は379百万円)となりました。これは主に退職給付引当金が11百万円、固定負債のその他に含まれている繰延税金負債が18百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、12百万円増加し3,591百万円(前事業年度末は3,579百万円)となりました。
(純資産)
純資産は、25百万円減少し3,295百万円(前事業年度末は3,320百万円)となりました。これは主に利益剰余金が33百万円増加したものの、その他有価証券評価差額金が41百万円減少したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて31百万円減少し、1,160百万円となりました。
なお、当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、99百万円(前年同期は327百万円の収入)となりました。これは主に棚卸資産の増加額が393百万円となったものの、税引前四半期純利益および売上債権の減少額の合計が455百万円となったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、55百万円(前年同期は13百万円の支出)となりました。これは主に有形および無形固定資産の取得による支出の合計52百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、75百万円(前年同期は64百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額47百万円によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
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