【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症における経済活動の制約が徐々に緩和されたことにより全般的に持ち直しの兆しが見られたものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に起因したエネルギー、原材料価格の上昇、加えて急激な円安の進行などによる物価の上昇に伴い、依然として不透明な状況が続いております。また、当社グループが事業の主体を置く住宅市場におきましては、2022年7月~9月の新築着工数は、持家が前年同期比12.9%の減少、貸家が前年同期比6.1%の増加、分譲住宅が前年同期比7.1%の増加、全体では前年同期比0.0%の減少と底堅い状況で推移しているものの、新型コロナウイルス感染症蔓延前の着工数水準には戻っておらず、経営環境は総じて厳しい状況で推移いたしました。当社グループでは、当社グループの強みでもある木質廃棄物の回収から製品の製造・販売の木材のマテリアルリサイクルを生かすべく、部署間・グループ間の連携の強化、製造工程管理の見直し、人材育成等に注力し、売上の増加及び経費の削減に努めてまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は4,634,101千円(前年同期比29.7%増)となり、営業利益は142,694千円(前年同期は営業損失893,032千円)、経常利益は187,038千円(前年同期は経常損失921,752千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は57,797千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,122,877千円)となりました。
② 財政状態の分析(資産の部)当第2四半期連結会計期間における資産の残高は13,738,266千円となり、前連結会計年度末に比べ301,937千円増加いたしました。有形固定資産が主として減価償却費により491,866千円減少したものの、受取手形及び売掛金が419,078千円増加、現金及び預金が242,712千円増加、商品及び製品が115,438千円増加したことが主たる要因であります。 (負債の部)当第2四半期連結会計期間における負債の残高は10,191,704千円となり、前連結会計年度末に比べ227,635千円増加いたしました。長期借入金が970,074千円減少に対し、1年内返済予定の長期借入金が960,074千円増加、支払手形及び買掛金が102,977千円増加したことが主たる要因であります。 (純資産の部)当第2四半期連結会計期間における純資産の残高は3,546,562千円となり、前連結会計年度末に比べ74,301千円増加いたしました。親会社株主に帰属する四半期純利益57,797千円の計上が主たる要因であります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の四半期末残高は、前連結会計年度末に比べ242,712千円増加し、2,032,052千円(前年同期比652,207千円増)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は389,745千円(前年同期は129,097千円の資金の増加)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益135,632千円に、減価償却費643,898千円(資金の増加)、棚卸資産の増加173,314千円(資金の減少)、売上債権の増加419,078千円(資金の減少)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は131,114千円(前年同期は238,978千円の資金の減少)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出138,115千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は15,918千円(前年同期は15,900千円の資金の減少)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出10,000千円によるものであります。
(3) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消又は改善するための対応策当社グループは、前連結会計年度において5期連続して営業損失及び経常損失、2期連続して親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。当第2四半期連結累計期間において営業利益142,694千円、経常利益187,038千円及び親会社株主に帰属する四半期純利益57,797千円を計上しており、業績は回復基調にあります。しかしながら、当第2四半期連結会計期間末における有利子負債は7,472,798千円(短期借入金257,039千円、1年内返済予定の長期借入金3,130,797千円及び長期借入金4,084,961千円)と、手元流動性(現金及び預金2,032,052千円)に比して高水準な状況にあり、取引金融機関には継続して経営改善を前提とした支援を要請している状況にあります。
当社グループは当該状況を解消すべく、新型コロナウイルス感染の影響が不透明な状況下ではありますが、以下のとおり対応を進めてまいります。1)生産計画の精度向上2)保全体制の見直しと強化3)製造管理の研修会による人材育成4)更なる製造技術開発による製造経費の削減
これらの当社独自の対応策を実施することに加えて、各取引先との緊密な連携関係を深め、必要に応じた協力体制を築くことによりキャッシュフローの改善と財務体質の強化を図り当該状況の解消、改善に努めます。また、一部借入金につきましては財務制限条項がございますが、すべての関係金融機関と財務状態及び資金計画等の協議を行った結果、期限の利益喪失の権利行使をしない旨の同意を得ており、引き続き当該金融機関と緊密な関係を維持し、継続的な支援をいただけるよう定期的に協議を行ってまいります。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7,455千円であります。
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