【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症の収束が見通せない中、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー原材料価格の高騰、急激な円安に伴う物価上昇など、依然として先行きは不透明で、予断を許さない状況にあります。
このような長引くコロナ禍にあって、当社グループはお得意先様や従業員の健康に配慮したうえで、感染予防対策に万全を期し、消費者の多種多様なニーズを発掘し、「医薬品スタンディングの美と健康と快適な生活にウイングを持つ需要創造型の新しい中間流通業」の実現を目指し、当社グループの社会的使命である医薬品等生活必需品の供給に努めてまいりました。
当社グループの属するヘルスケア業界におきましては、感染症予防対策としてのマスクや消毒液等の衛生関連用品は、前年度の反動により需要減となりました。反面、解熱鎮痛剤や健康食品・化粧品等の商材が寄与した一方、インバウンド需要の激減、人口減少による需要の減退、大手ドラッグストアのM&A等の生き残りをかけた再編、人件費・物流コストの上昇・販売競争の激化等、当社グループを取巻く経営環境は厳しさを増しております。
このような状況のもと、中長期的な将来展望を踏まえ、未来に向けてチャレンジし続ける企業文化を構築するとともに、健康寿命延伸産業の中核流通となるべく、企業価値向上に取組んでまいりました。
そのため、考え方を共有する小売店とパートナーシップを組み、医薬品・健康食品・化粧品・衛生医療用品、更には日用雑貨品に至るまで消費者が満足して購入し使って頂けるカテゴリー提案を積極的に行うとともに、店頭での販売力を強化する為の「インストアマーチャンダイジング」の展開など中長期的な企業価値向上や持続的な成長を目指し、市場シェアを拡大するべく事業を積極的に展開いたしました。
また、専売品の売上構成を高めるとともに、利益構造の改革を図り適正利益の確保に努めてまいりました。
さらに物流部門の生産性向上による経費抑制効果や効率改善に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め業務改革に取組んでおります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の連結売上高は152,281百万円(前年同期比7.3%増)、連結経常利益は1,227百万円(前年同期比14.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は870百万円(前年同期比19.0%増)と増収増益となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べ、受取手形及び売掛金が5,637百万円増加した事等により、結果として7,512百万円増加の121,467百万円となりました。また、負債は、仕入債務が6,485百万円増加した事等により、6,688百万円増加の98,549百万円となり、純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益が870百万円であった事等により824百万円増加の22,917百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首残高よりも692百万円増加し3,447百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、1,484百万円(前年同期は3,900百万円の獲得)となりました。これは主として、仕入債務の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、129百万円(前年同期は13百万円の使用)となりました。これは主として、固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、662百万円(前年同期は2,950百万円の使用)となりました。これは主として、借入の返済によるものであります。
#C3417JP #大木ヘルスケアHD #卸売業セクター