【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に引き下げられたこと等により、経済活動は正常化に向けて進み始めた一方、円安の進行や、原材料・エネルギー価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況が続いております。こうした中、当社グループは、2030年を志向した長期経営計画[SG-Vision2030]のPhase1に当たる、中期経営計画[SG-2023]の最終年度を迎え、企業価値向上に向けた諸施策を推進しております。当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、受注高は63,758百万円(前年同期比10.4%減)、売上高は52,399百万円(同10.9%増)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は267,094百万円(同12.7%増)であります。損益面は、原材料・エネルギー価格の高騰や人件費等の固定費の増加により、営業利益は637百万円(同19.5%減)、経常利益は1,218百万円(同16.0%減)となりましたが、税金費用の減少により、親会社株主に帰属する四半期純利益は647百万円(同26.4%増)となりました。当第1四半期末における総資産は、棚卸資産の増加などにより前連結会計年度末に比べて3,654百万円増加し230,562百万円となりました。負債は、法人税等の納付などがあったものの、短期借入金の増加などにより前連結会計年度末に比べて3,766百万円増加し130,234百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したものの、配当金の支払いなどにより前連結会計年度末に比べて112百万円減少し100,327百万円となりました。これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の43.5%から42.8%に低下いたしました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(特装車)車体等の製造販売は、受注は減少し、売上は増加いたしました。また、保守・修理事業は、受注は前年同期並みの水準となり、売上は増加いたしました。このほか、林業用機械等は、受注は増加し、売上は減少いたしました。この結果、当セグメントの受注高は30,419百万円(前年同期比1.1%増)、売上高は22,669百万円(同8.1%増)となりましたが、営業利益は190百万円(同65.4%減)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は113,473百万円(同23.4%増)であります。
(パーキングシステム)機械式駐車設備は、受注は増加し、売上は減少いたしました。また、航空旅客搭乗橋は、受注、売上ともに増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は10,230百万円(前年同期比2.6%増)、売上高は8,286百万円(同3.4%減)となりましたが、営業利益は372百万円(同15.9%増)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は47,373百万円(同5.9%増)であります。
(産機・環境システム)メカトロニクス製品は、真空製品の受注が減少したものの、売上が増加した結果、分野全体でも受注は減少し、売上は増加いたしました。また、環境関連事業は、受注、売上ともに増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は12,028百万円(前年同期比27.2%減)、売上高は8,085百万円(同33.3%増)となり、営業利益は589百万円(同15.2%増)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は47,238百万円(同22.7%増)であります。
(流体)需要が堅調に推移し、受注及び売上が増加した結果、当セグメントの受注高は6,167百万円(前年同期比6.6%増)、売上高は3,989百万円(同7.9%増)となり、営業損益は46百万円の損失(前年同期は61百万円の損失)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は9,199百万円(前年同期比9.7%増)であります。
(航空機)防衛省向けは、受注、売上ともに増加いたしました。また、民需関連は、受注は減少し、売上は増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は3,709百万円(前年同期比16.7%減)、売上高は6,763百万円(同24.7%増)となり、営業利益は394百万円(同143.2%増)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は40,135百万円(同2.5%減)であります。
(その他)建設事業において、受注は減少したものの、売上が増加した結果、当セグメントの受注高は1,203百万円(前年同期比72.2%減)、売上高は2,605百万円(同3.3%増)となりましたが、営業利益は22百万円(同71.0%減)となりました。なお、当第1四半期末の受注残高は9,674百万円(同20.2%減)であります。
(2) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、574百万円であります。
(5) 主要な設備新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更があった設備は、次のとおりであります。 新設
会社名及び事業所名
(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
投資予定額
資金調達方法
着工年月
完成年月
総額(百万円)
既支払額(百万円)
新明和工業㈱宝塚工場(兵庫県宝塚市)
産機・環境システム
メカトロニクス製品生産設備
1,000
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自己資金及び借入金
2024年10月
2026年3月
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