【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の防疫と経済活動の両立が進む一方、急激な円安の進行やロシア・ウクライナ情勢等に起因する資源価格の高騰など、先行き不透明な状況で推移いたしました。こうした中、当社グループは、2030年を志向した長期経営計画[SG-Vision2030]のPhase1に当たる、中期経営計画[SG-2023]の活動2年目を迎え、企業価値向上に向けた諸施策を推進しております。当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、受注高は133,910百万円(前年同期比11.6%増)、売上高は104,001百万円(同3.7%増)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は243,764百万円(同33.3%増)であります。損益面は、鋼材価格の上昇等に伴い、営業利益は3,206百万円(同27.8%減)、経常利益は4,168百万円(同11.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,871百万円(同14.6%減)となりました。当第2四半期末における総資産は、売上債権や棚卸資産が増加したものの、現預金が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べて87百万円減少し221,118百万円となりました。負債は、短期借入金は増加したものの、法人税等の納付などにより、前連結会計年度末に比べて2,907百万円減少し124,038百万円となりました。純資産は、配当金の支払いはあったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことなどにより前連結会計年度末に比べて2,819百万円増加し97,080百万円となりました。これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の41.8%から43.2%に上昇いたしました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
(特装車)車体等の製造販売は、受注、売上ともに減少いたしました。また、保守・修理事業は、受注、売上ともに増加いたしました。このほか、林業用機械等は、受注は減少し、売上は増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は57,087百万円(前年同期比1.2%減)、売上高は43,717百万円(同9.6%減)となり、営業利益は746百万円(同79.2%減)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は96,244百万円(同37.7%増)であります。
(パーキングシステム)機械式駐車設備は、受注は増加し、売上は前年同期並みの水準となりました。また、航空旅客搭乗橋は、受注、売上ともに増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は20,619百万円(前年同期比8.5%増)、売上高は18,327百万円(同2.9%増)となりましたが、営業利益は1,157百万円(同39.5%減)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は46,287百万円(同5.7%増)であります。
(産機・環境システム)メカトロニクス製品は、真空製品の受注及び売上が増加した結果、分野全体でも受注、売上ともに増加いたしました。また、環境関連事業も、受注、売上ともに増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は24,172百万円(前年同期比69.7%増)、売上高は15,405百万円(同52.1%増)となり、営業利益は1,255百万円(同399.5%増)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は36,929百万円(同80.2%増)であります。
(流体)前期に実施したM&A効果などにより受注及び売上が増加した結果、当セグメントの受注高は13,868百万円(前年同期比31.7%増)、売上高は8,723百万円(同39.8%増)となり、営業利益は309百万円(前年同期は58百万円の損失)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は11,511百万円(前年同期比42.6%増)であります。
(航空機)防衛省向けは、受注は減少し、売上は前年同期並みの水準となりました。また、民需関連は、受注、売上ともに増加いたしました。この結果、当セグメントの受注高は9,898百万円(前年同期比6.4%増)、売上高は11,521百万円(同13.1%増)となり、営業利益は751百万円(前年同期は431百万円の損失)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は40,514百万円(前年同期比44.1%増)であります。
(その他)建設事業において、受注、売上ともに減少した結果、当セグメントの受注高は8,264百万円(前年同期比9.6%減)、売上高は6,306百万円(同16.1%減)となり、営業利益は347百万円(同15.3%減)となりました。なお、当第2四半期末の受注残高は12,276百万円(同1.9%減)であります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、17,029百万円と前連結会計年度末に比べて9,519百万円の減少となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果支出した資金は、6,137百万円(前年同期に支出した資金は1,092百万円)となりました。これは、税金等調整前四半期純利益を計上したものの、棚卸資産の増加額が5,294百万円、法人税等の支払額が2,570百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果支出した資金は、4,074百万円(前年同期に支出した資金は3,507百万円)となりました。これは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が1,995百万円、有形固定資産の取得による支出が1,832百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果支出した資金は、121百万円(前年同期に支出した資金は62百万円)となりました。これは、短期借入れによる収入が4,000百万円あったものの、配当金の支払額1,514百万円、長期借入金の返済による支出1,189百万円及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出770百万円があったことなどによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,163百万円であります。
(6) 主要な設備新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更があった設備は、次のとおりであります。 新設
会社名及び事業所名
(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
投資予定額
資金調達方法
着工年月
完成年月
総額(百万円)
既支払額(百万円)
新明和工業㈱寒川工場(神奈川県高座郡寒川町)
特装車
特装車生産設備
4,737
―
自己資金及び借入金
2022年11月
2025年9月
新明和工業㈱広島工場(広島県東広島市)
特装車
特装車生産設備
3,649
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自己資金及び借入金
2022年11月
2027年3月
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