【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況経営成績の分析当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症法の分類が5類に移行したことから経済社会活動がより一層正常化に向かったことで、国内の景気は概ね回復基調で推移いたしましたが、一方ではエネルギーや原材料価格などの高騰に伴う物価上昇圧力に歯止めが掛からない状態が続いております。また海外では特に欧州地域における混乱の長期化や、金融引き締め等を背景とした景気の下振れ懸念など、引き続き予断を許さない状態が続いております。このような情勢のもと、当社の属するカーアフターマーケットにおいて当社グループは、新型コロナウイルスの感染症法の分類が5類に移行したことに伴い、出張による海外営業活動を本格化し、海外代理店等との緊密な連携の強化を図るとともに、Web会議ツールなども併用することで、これまで以上に効果的な営業活動に努めました。売上動向では北米が大きく落ち込んだことと合わせて国内がやや低調だった反面、「EnduraPro」シリーズを始めとする各種製品群がアジア地域を中心に持続的かつ好調に推移いたしました。他方で、国内では有力販売店を招いた工場見学会や製品説明会、また国内および中国ではメディア向けの製品試乗会を開催するなど、当社の製品性のアピールにも力を注いでまいりました。これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,373百万円(前年同期比2.6%減)となりました。損益においては生産量の増加や販売価格の見直しが功を奏してきたこと、また前年同期における為替影響が今期は縮小傾向だったことなどから売上総利益率の大幅な改善があり、営業利益は230百万円(前年同期比37.3%増)となりました。一方、為替差損益の影響により経常利益は262百万円(前年同期比1.6%減)、また親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同期での中国の現地子会社における経済発展局からの法人所得税の還付金が今期にはなかったことから185百万円(前年同期比17.5%減)となりました。
財政状態の分析(資産)当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ217百万円増加し、8,212百万円となりました。これは主として、商品及び製品の増加によるものであります。(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ65百万円増加し、2,255百万円となりました。これは主として、買掛金の増加によるものであります。(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ151百万円増加し、5,956百万円となりました。これは主として、為替換算調整勘定の増加によるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は56百万円であります。
#C7217JP #テイン #輸送用機器セクター