【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、7月以降には新型コロナウイルス感染拡大の第7波があったものの、感染防止策を講ずる中での行動制限の緩和などから経済活動との両立も進み、景気は概ね回復基調で推移いたしました。しかしながら、欧州地域における多くの混乱の長期化などを背景としたエネルギー価格や原材料価格の高騰に伴うインフレ圧力の高まり、また世界的な半導体不足の多方面への影響、さらには日米間の金利差拡大などによる歯止めの掛からない円安傾向といった状況により、景気の先行きの不透明感がより一層強まっております。このような情勢のもと、当社の属するカーアフターマーケットにおいて当社グループは、新型コロナウイルス感染拡大防止のための渡航制限の緩和もあり、一部地域への出張による海外営業の再開と合わせて、引き続きWeb会議ツールなども併用することで地域毎に効果的な営業活動に努めました。また新たな基幹製品である「EnduraPro」シリーズの車種開発を加速するとともに、売上が好調に推移しているアジア地域に向けた商材や開発速度の強化などにも継続して力を注いでまいりました。他方、利益率確保のための一部製品の販売価格の見直しを8月からおこなうなど、歯止めが掛からない円安傾向に対する対応なども図っておりますが、今後のさらなる価格見直しも視野に入れております。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,817百万円(前年同期比9.8%増)となりました。しかしながら、損益においては前年同期における増産傾向に対し、在庫適正化のための生産調整などにより当期は前年比で引き続き減産傾向であったこと、円安元高による原価押上作用といった為替影響、また原材料価格の上昇やセールスミックスなどの複合的な要因に伴う売上総利益率の大幅な低下があった反面、販管費の増加もあり営業利益は334百万円(前年同期比 37.5%減)、経常利益は為替差益の影響などから525百万円(前年同期比 13.0%減)とそれぞれ減益となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益については中国の現地子会社における経済発展局からの法人所得税の還付金33百万円などもあり434百万円(前年同期比 2.4%増)と増益となりました。
財政状態の分析(資産)当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ283百万円増加し、8,197百万円となりました。これは主として、機械装置及び運搬具をはじめとする、固定資産の増加によるものであります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ212百万円減少し、2,389百万円となりました。これは主として、1年内返済予定の長期借入金の減少によるものであります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ495百万円増加し、5,808百万円となりました。これは主として、為替換算調整勘定の増加によるものであります。
キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ126百万円増加し、1,566百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は913百万円(前第2四半期連結累計期間169百万円の取得)となりました。これは主として棚卸資産の増減額の減少157百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果支出した資金は272百万円(前第2四半期連結累計期間239百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出244百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果支出した資金は579百万円(前第2四半期連結累計期間167百万円の支出)となりました。これは主として長期借入金の返済による支出600百万円によるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は143百万円であります。
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