【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国経済の雇用・所得環境が底堅い成長を維持する一方、中国経済におけるゼロコロナ政策解除後の回復ペースが鈍く、緩やかな減速が継続いたしました。また、材料費の高止まりや、緩和傾向にあるものの半導体不足をはじめとした供給制約等が依然続いていることに加え、金融引き締めによる米欧経済の減速、中国経済の回復遅れと世界の対中輸出の弱さ、政策支援による主要先進国での投資拡大等、経済の不確実要因も多く存在しており、先行き不透明な状況が継続しています。
当社グループの属する自動車業界におきましては、前第2四半期連結累計期間に比べ増産となった一方、コロナ禍以前の自動車生産台数を回復するには至っておらず、また材料費の高止まりに加え、為替の影響等により、依然として大変厳しい事業環境となっております。
このような外部環境の変化及び足元の状況に鑑み、2023年度より、「各ビジネスの収益性改善」、「コスト構造改革」、「B/Sのスリム化による収益改善・財務体質改善」を強力に推進する「収益構造改革」に集中して取り組んでまいりました。
一方、中長期的な視点では、車載通信の多様化、自動運転の普及、自動車の所有から共有へといった自動車価値の変化等、自動車業界を取り巻く環境も変化しており、このような環境に鑑み、中長期経営の方向性として、目指す姿を「当社は、車載アンテナのトップ企業であり続けます。また、周辺事業を拡大していくことにより収益基盤を確立します。加えて、当社技術を活用し、新規事業分野を開拓します。」、組織運営のあり方(3C+S)を「様々な変化をプラス思考でチャンスと捉え、積極果敢にチャレンジし、自分自身をそして組織をチェインジしていきます。そうしたことをスピード感を持って実践します。」と定め、コネクテッドが実現する豊かなカーライフに貢献することを目指してまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は、世界の自動車生産台数が前年同期比で増産となったことや、従前からの販売活動を強化・継続するとともに、車載アンテナ周辺領域における関連機器の製造・販売を強化し、加えて販売価格の適正化等に取り組んだ結果、過去最高となる227億62百万円(前年同期比15.9%増)となりました。利益面については、材料費の高止まりや為替影響による原価率の上昇等により大変厳しい状況が続いておりますが、「収益構造改革」に集中して取り組んだ結果、営業利益は6億25百万円(前年同期は営業損失2億32百万円)となり、経常利益は支払利息等により3億20百万円(前年同期は経常損失1億15百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は遊休資産の譲渡等により25億55百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失4億18百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(イ) 日本
自動車生産台数の回復等により、外部売上高は82億38百万円(前年同期比21.4%増)、セグメント間の内部売上高は8億42百万円(同12.1%減)、営業利益は6億円(同1857.2%増)となりました。
(ロ) アジア
アジア市場における自動車生産台数は回復傾向にあったものの一部の地域における生産調整や、材料費の高騰、また為替影響等により、外部売上高は39億4百万円(前年同期比6.4%減)、セグメント間の内部売上高は84億78百万円(同1.5%減)、営業損失は5億99百万円(前年同期は営業損失1億27百万円)となりました。
(ハ) 北中米
北中米市場における自動車生産台数の回復や為替の影響等により、外部売上高は71億26百万円(前年同期比21.6%増)、セグメント間の内部売上高は20百万円(同92.5%減)、営業利益は4億94百万円(同527.0%増)となりました。
(ニ) 欧州
欧州市場における自動車生産台数の回復や為替の影響等により、外部売上高は34億92百万円(前年同期比24.1%増)、セグメント間の内部売上高は8億47百万円(同44.2%増)、営業利益は36百万円(前年同期は営業損失2億29百万円)となりました。
なお、セグメントの売上については外部顧客に対する売上高とセグメント間の内部売上高を記載しております。
② 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は281億99百万円(前連結会計年度末297億8百万円)となり、15億8百万円減少いたしました。これは主に「商品及び製品」が14億34百万円減少したことによるものであります。固定資産は103億8百万円(前連結会計年度末104億23百万円)となり、1億14百万円減少いたしました。これは主に「投資その他の資産」が86百万円増加したものの、「有形固定資産」が1億90百万円減少したことによるものであります。この結果、総資産は385億7百万円(前連結会計年度末401億31百万円)となり、16億23百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は225億2百万円(前連結会計年度末274億7百万円)となり、49億4百万円減少いたしました。これは主に「短期借入金」が36億円、「1年内返済予定の長期借入金」が5億円、「支払手形及び買掛金」が4億50百万円減少したことによるものであります。固定負債は16億68百万円(前連結会計年度末15億57百万円)となり、1億10百万円増加いたしました。これは主に「退職給付に係る負債」が78百万円増加したことによるものであります。この結果、負債合計は241億71百万円(前連結会計年度末289億65百万円)となり、47億93百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は143億36百万円(前連結会計年度末111億66百万円)となり、31億69百万円増加いたしました。これは主に「利益剰余金」が24億47百万円、「為替換算調整勘定」が6億77百万円増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して2億3百万円減少し、57億45百万円(前連結会計年度末比3.4%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、「有形固定資産売却益」33億91百万円、「仕入債務の減少額」9億20百万円、「為替差損益」5億84百万円等の減少要因がありましたが、「税金等調整前四半期純利益」37億11百万円、「棚卸資産の減少額」28億16百万円等の増加要因により、15億96百万円の収入(前年同期は70百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、「有形固定資産の取得による支出」4億21百万円等の減少要因がありましたが、「有形固定資産の売却による収入」31億64百万円等の増加要因により、28億68百万円の収入(前年同期は3億77百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、「短期借入れによる収入」393億55百万円等の増加要因がありましたが、「短期借入金の返済による支出」435億31百万円、「長期借入金の返済による支出」5億円等の減少要因により、49億91百万円の支出(前年同期は16億74百万円の収入)となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、4億64百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
