【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 経営成績の状況当第2四半期累計期間において、新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられ、経済活動が正常化し始めた一方で、原材料の高騰や急速な円安などによる物価の上昇など、先行き不透明な状況が続いております。このような状況の下で、当第2四半期累計期間における当社の業績は、主力製品である半導体製造装置関連は、前第4四半期からお客様側で当社以外の部品が不足し装置の組立てが停滞したことにより、お客様側での在庫が増加し、第1四半期まで出荷調整の影響が残り売上及び利益とも大幅に落込みましたが、第2四半期は順調に回復いたしました。しかしながら第1四半期の落込みが大きく当累計期間では減少となりました。また、FPD(有機EL・液晶)製造装置関連も、コロナ禍の巣籠もり需要が一巡したことによる調整局面が続いております。この結果、当第2四半期累計期間の売上高は321百万円減収の2,977百万円(前年同期比9.7%減)、営業利益は150百万円減益の249百万円(前年同期比37.6%減)、経常利益は143百万円減益の259百万円(前年同期比35.7%減)、四半期純利益は87百万円減益の195百万円(前年同期比30.8%減)となり、当初の予想通りとなりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。特殊合金事業特殊合金事業は上述の通り、主力製品である半導体製造装置関連は、前第4四半期からお客様側で当社以外の部品が不足し装置の組立てが停滞したことにより、お客様側での在庫が増加し、第1四半期まで出荷調整の影響が残り売上及び利益とも大幅に落込みましたが、第2四半期は順調に回復いたしました。しかしながら第1四半期の落込みが大きく当累計期間では減少となりました。また、FPD(有機EL・液晶)製造装置関連も、コロナ禍の巣籠もり需要が一巡したことによる調整局面が続いております。この結果、売上高は2,901百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益は188百万円(前年同期比44.3%減)となりました。
不動産賃貸事業不動産賃貸事業は、前年同期と同額で推移し、売上高は76百万円、営業利益は60百万円となりました。
(2) 財政状態の状況総資産は、前事業年度末より482百万円増加し7,766百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加額285百万円、棚卸資産の増加額300百万円、電子記録債権の減少額125百万円等によるものです。負債は、前事業年度末より327百万円増加し2,792百万円となりました。これは主に買掛金の増加額261百万円等によるものです。純資産は、前事業年度末より155百万円増加し4,974百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額145百万円等によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ285百万円増加し2,652百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、387百万円(前年同期15百万円)となりました。これは主に税引前四半期純利益259百万円、仕入債務の増加額261百万円、売上債権の減少額103百万円、減価償却費82百万円等の増加要因が棚卸資産の増加額300百万円等の減少要因を上回ったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、△50百万円(前年同期△97百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出32百万円及びソフトウエアの取得による支出15百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、△52百万円(前年同期△99百万円)となりました。これは主に配当金の支払額50百万円等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は134百万円であります。なお、当第2四半期累計期間において研究開発活動の状況に重要な変更はありません。