【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動規制が緩和されたことにより経済活動が正常化し、企業収益や所得環境の改善を背景に緩やかな回復傾向を示しております。しかし、世界的な資源価格の高騰や為替の変動による物価高が顕著であり、地政学リスクの上昇も懸念され、先行きは不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、EC利用による商品購入は定着化しておりますが、消費者の外出機会の増加により店舗利用が拡大し、通信販売の利用は反動減となりました。
このような経営環境のもと、当第2四半期連結累計期間においては、中期経営計画で掲げている「通信販売事業のデジタルシフト」、「収益構造の変革」及び「パートナー企業との共創」等の施策を集中的に実施いたしました。その効果は着実にあらわれてきておりますが、当第2四半期連結累計期間においては、当社グループの中核事業である通信販売事業のベルメゾンにおいて計画達成に充分な注文獲得費効率が得られず、売上高が前年同期を下回りました。その結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は266億35百万円(前年同期比6.2%減)、営業損失は31億57百万円(前年同期は39億8百万円の営業損失)、経常損失は32億68百万円(前年同期は37億49百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は32億64百万円(前年同期は36億56百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
(通信販売事業)
カタログ及びインターネットを中心とする通信販売事業は、当第2四半期連結累計期間において販売促進費をカタログからデジタルへシフトし各種施策を積極的に展開いたしました。デジタルシフトは成果の兆しも見えておりますが、既存会員の戻り率(当期における再購入)が想定を下回ったことで、当第2四半期連結累計期間の売上高は238億30百万円(前年同期比5.2%減)、営業損失は33億15百万円(前年同期は40億42百万円の営業損失)となりました。
(法人事業)
法人向けの商品・サービスを提供する法人事業は、企業の物流業務等の代行サービスの利用が想定より伸びず、当第2四半期連結累計期間の売上高は18億46百万円(前年同期比16.7%減)、営業利益は5百万円(前年同期比94.5%減)となりました。
(保険事業)
ベルメゾン会員を中心に最適な保険選びのサポートを行う保険事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は2億31百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は1億15百万円(前年同期比19.5%増)となりました。
(その他)
子育て支援事業を行うその他の事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は7億26百万円(前年同期比10.6%減)、営業利益は36百万円(前年同期は70百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ51億7百万円減少し、338億15百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ49億77百万円減少し、196億10百万円となりました。これは、未収入金が21億10百万円、現金及び預金が20億5百万円それぞれ減少したことが主な要因であります。また固定資産は、投資その他の資産が1億26百万円増加した一方で、有形固定資産が81百万円、無形固定資産が1億74百万円それぞれ減少したことにより前連結会計年度末に比べ1億30百万円減少し、142億4百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ19億93百万円減少し、111億8百万円となりました。これは、買掛金が9億94百万円、その他が8億25百万円それぞれ減少したことが主な要因であります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ2億41百万円減少し、35億60百万円となりました。これは、長期借入金が3億10百万円減少したことが主な要因であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ28億73百万円減少し、191億46百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失32億64百万円を計上したことが主な要因であります。この結果、自己資本比率は56.6%となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は72億82百万円となり、前連結会計年度末と比較して20億5百万円の減少となりました。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は16億91百万円の支出(前年同期は40億79百万円の支出)となりました。主なプラス要因は、その他の流動資産の減少額18億37百万円であり、主なマイナス要因は、税金等調整前四半期純損失33億48百万円、仕入債務の減少額9億96百万円、その他の流動負債の減少額9億38百万円であります。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は4百万円の収入(前年同期は2億73百万円の支出)となりました。主なプラス要因は、貸付金の回収による収入72百万円であり、主なマイナス要因は、無形固定資産の取得による支出79百万円、有形固定資産の取得による支出74百万円であります。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は3億68百万円の支出(前年同期は4億82百万円の収入)となりました。主なマイナス要因は、長期借入金の返済による支出3億10百万円であります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、20百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。