【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年9月30日)のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、多くの地域で緊急事態宣言等が長期にわたり発出されるなど、依然として厳しい状況が続き、経済活動や個人消費に大きな影響を与えております。足元では国内における新型コロナワクチンの接種率が急速に向上し、今後はその効果への期待があるものの、変異株の流行など未だ懸念要素があり、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループ損益に大きく影響する原油相場は、年初のUS$50/bbl台前半から9月にはUS$70/bbl台後半まで高騰しました。
このような厳しい状況下、当第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期比において、
(ワックス販売)
国内は、数量では2,300トン増の24,450トン、売上高では747百万円増の7,824百万円、
輸出は、数量では3,044トン増の32,806トン、売上高では953百万円増の5,390百万円。
(重油販売)
数量では7,088キロリットル増の119,398キロリットル、売上高では1,632百万円増の6,128百万円。
(総売上高)
その他商品を含めて3,346百万円増の19,482百万円となりました。
(損益)
前第3四半期連結累計期間におけるワックス販売大幅減、原油価格の急落によるデリバティブ損失及び棚卸資産評価損の計上が解消されたため、営業損益は2,454百万円増の営業利益277百万円、経常損益は3,145百万円増の経常利益245百万円、親会社株主に帰属する四半期純損益は3,168百万円増の親会社株主に帰属する四半期純利益228百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して3,160百万円増加の33,946百万円となりました。これは主として受取手形及び売掛金の増加額747百万円、たな卸資産の増加額2,416百万円等によるものです。
これに対して負債合計は、前連結会計年度末に比較して2,963百万円増加の26,468百万円となりました。これは主として支払手形及び買掛金の増加額1,891百万円、短期借入金の増加額685百万円、流動負債その他の増加額539百万円等によるものです。
また純資産合計は、前連結会計年度末に比較して197百万円増加の7,478百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加額231百万円等によるものです。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は93百万円であります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
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