【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の自動車関連部品市場における需要は、コロナ前の水準に向けて回復傾向にありますが、中国経済の低迷を起因とした生産・在庫調整を主たる要因として勢いが鈍化しました。
一方、水処理用分離膜市場における需要は海水淡水化プラント用途に加え、工業用プロセス水製造装置用途、廃水処理用途の増加により堅調に推移しました。
当第1四半期連結累計期間の売上高については前年より増加しましたが、収益面では原材料・燃料価格上昇による影響を大きく受けました。
その結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は4,185百万円(前年同四半期比81百万円増、2.0%増)となりました。営業利益は、貸倒引当金の戻入れを57百万円計上し104百万円(前年同四半期比47百万円増、84.1%増)となりました。経常利益は108百万円(前年同四半期比41百万円増、61.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券評価損を計上し92百万円(前年同四半期比12百万円増、16.1%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間の主要な品目別売上高の状況につきましては、次のとおりであります。
なお、当社グループは、機能紙・不織布の製造・販売を事業内容としており、単一の事業活動を行っておりますので、品目別に記載しております。
品目の名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)
金額
(百万円)
前年同四半期比
(%)
自動車関連資材
1,993
100.0
水処理関連資材
1,870
105.3
一般産業用資材
320
96.1
合計
4,185
102.0
②財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産総額は16,891百万円となり、前連結会計年度末より617百万円増加しております。主に受取手形、売掛金及び契約資産が264百万円、電子記録債権が263百万円減少しました。一方、建設仮勘定が主に新工場建設に伴い791百万円、商品及び製品が173百万円増加いたしました。
負債総額は10,269百万円となり、前連結会計年度末より464百万円増加しております。主に電子記録債務が235百万円、長期借入金が188百万円減少しました。流動負債のその他に含まれる未払金が370百万円、設備関係電子記録債務が276百万円、未払費用が252百万円増加いたしました。
また、純資産につきましては6,621百万円となり、前連結会計年度末より153百万円増加しております。主に利益剰余金が57百万円、その他有価証券評価差額金が51百万円、為替換算調整勘定が41百万円増加いたしました。
以上の結果、自己資本比率は29.9%となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、91百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。