【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。(1) 経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況①経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、制限緩和により社会経済活動が徐々に正常化に向かってきた一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に起因した資源・エネルギー価格の上昇に加え、急激な円安の進行などによる物価の上昇に伴い、依然として不透明な状況が続いております。このような状況のもと、当社グループでは、持続的な成長と中長期的な事業価値の向上を目指すため、お客様から継続して利用料を頂く収益モデルであるストックサービスの維持・拡大を方針として選択と集中を進めました。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同四半期の21,033百万円から419百万円減少し、20,614百万円(前年同四半期2.0%減)となりました。営業利益は、前年同四半期の2,813百万円から705百万円増加し、3,519百万円(前年同四半期25.1%増)となり、税引前四半期利益は、前年同四半期の2,851百万円から692百万円増加し、3,544百万円(前年同四半期24.3%増)となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同四半期の1,912百万円から368百万円増加し、2,280百万円(前年同四半期19.3%増)となりました。
主なセグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
(ネットワークインフラ事業)ネットワークインフラ事業では、小売電力・光回線等のお客様インフラや節水装置等のストックサービスの企画・開発・販売・運営を行っております。光回線自社ブランド「ひかり速トク」、節水装置「JET」等が安定した収益源となっているほか、小売電力サービスにおいて、昨秋から電力調達原価の高騰が続く中、販売電力総額は増加しており、さらに電力調達原価高騰対策等の効果もあり、前年同四半期比で増益となりました。以上により、売上収益は前年同四半期の11,479百万円から2,260百万円増加し、13,739百万円となり、セグメント利益(営業利益)は、前年同四半期の662百万円から1,342百万円増加し、2,004百万円となりました。
(法人ソリューション事業)法人ソリューション事業では、中小企業及び個人事業主向けにUTM(統合脅威管理:Unified Threat Management)・ファイルサーバー・セキュリティ商品・環境関連商品・情報通信機器等の販売・施工・保守サービスを行っております。前連結会計年度において、法人ソリューション事業の中核子会社であった株式会社エフティコミュニケーションズの当社保有株式の全部を譲渡し、連結子会社から除外しておりますが、同社は当社の代理店となっており、取引利益が発生しております。また、法人向け光回線サービスの「FT光」や会員制サポートサービスの「Fプレミアム」、法人向けDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援サービス等のストックサービスの拡充に注力いたしました。以上により、売上収益は前年同四半期の9,859百万円から2,619百万円減少し、7,239百万円となり、セグメント利益(営業利益)は、前年同四半期の2,324百万円から620百万円減少し、1,704百万円となりました。
(その他事業)ネットワークインフラ事業と法人ソリューション事業以外をその他事業として集約しております。売上収益は前年同四半期の15百万円から5百万円増加し、21百万円となり、セグメント利益(営業利益)は、前年同四半期の3百万円から1百万円減少し、2百万円となりました。
②財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ2,575百万円減少し、31,689百万円となりました。これは、現金及び現金同等物が1,224百万円、その他の金融資産(非流動)が617百万円増加したものの、営業債権及びその他債権が2,388百万円、契約コストが1,876百万円それぞれ減少したこと等によるものです。当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ3,721百万円減少し、12,038百万円となりました。これは、有利子負債(流動・非流動)が3,749百万円減少したこと等によるものであります。当第2四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末に比べ1,146百万円増加し、19,651百万円となりました。これは、利益剰余金が親会社の所有者に帰属する四半期利益により2,280百万円増加した一方で、剰余金の配当により1,082百万円減少したこと等によるものであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。(主要な資金需要及び財源)当社グループの主要な資金需要は、商品販売のための仕入、外注費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社グループの設備新設、改修及び移転等に係る投資であります。また、当社グループの新たな収益源の多様化並びに継続的な成長・拡大を図るため、新規事業の開発やM&Aによる投資も行ってまいります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入及び社債発行等による資金調達にて対応していくこととしております。(資金の流動性)手許の運転資金につきましては、定期的な報告に基づき当社財務経理部が適時に資金繰計画を作成・更新することにより管理しており、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用し、資金の流動性リスクに備えております。また、当社及び一部の子会社においては、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入することで、各社における資金の一元管理を行い資金効率の向上を図っております。
③キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ1,224百万円増加し、9,533百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況と主な要因は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、6,258百万円の収入(前年同四半期は1,555百万円の収入)となりました。これは、営業債務及びその他の債務の減少が695百万円及び法人所得税の支払が620百万円あったものの、税引前四半期利益の計上3,544百万円に加え、契約コストを含む償却費が2,267百万円、及び営業債権及びその他の債権の減少が2,336百万円あったこと等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、8百万円の収入(前年同四半期は57百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産及び無形資産の取得による支出が103百万円あったものの、差入保証金や貸付金の回収による収入があったこと等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、5,042百万円の支出(前年同四半期は3,615百万円の支出)となりました。これは、有利子負債の純減による支出が3,752百万円あったことに加え、配当金の支払額が1,080百万円あったこと等によるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更等はありません。
(3) 優先的に対応すべき事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動に重要な変更はありません。
(5) 従業員数① 連結会社の状況当社グループでは、当第2四半期連結累計期間において、定年・独立での退職等による減員があった一方、業容拡大及び体制強化に伴う増員があり、前連結会計年度末と比べ、ネットワークインフラ事業において1名、法人ソリューション事業において1名及び全社(共通)において9名の従業員数がそれぞれ増加しております。なお、従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。② 提出会社の状況当第2四半期累計期間において、当社は業容拡大及び体制強化に伴い、ネットワークインフラ事業において19名、及び全社(共通)において9名従業員数が増加しております。なお、従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。
(6) 生産、受注及び販売の実績当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい増減はありません。
(7) 主要な設備当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。