【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症第7波による感染者数急拡大の影響を受けつつも、徐々に経済社会活動の制限が緩和され、景気は持ち直しの兆しが見られました。一方で、ウクライナ情勢等の長期化に伴うエネルギー価格や原材料価格の高騰、急激な円安など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループのカーケア関連商品の販売先であるサービスステーション(略称:SS)業界におきましては、引き続き政府からの補助金により、燃料価格の大幅な高騰は抑制されているものの、高止まりは継続し、物価高においては更なる上昇傾向にあり、ユーザーの消費マインドは低下が続いております。
このような環境のもと、当社グループは引き続き新型コロナウイルスの感染予防及び感染拡大防止策に努めながら、営業活動を継続してまいりました。今期は「市場深耕戦略」及び「市場開発戦略」によって市場の拡大を目指しておりましたが、市場の悪化に伴い二つの新戦略は自粛を余儀なくされました。この環境変化に素早く対応するため、従来の基本営業による営業特化へと切り替えを行った結果、カーケア関連商品の売上につきましては、一部の基本商品を除き前年度を上回る結果となりましたが、ノベルティ商品や機器関連商品の売上減少が影響し、売上高は前年を僅かながら下回りました。売上総利益に関しましては、効率的な仕入コントロールを行うことにより、前年を上回る結果となりました。
SS市場はコロナ禍の影響はあるものの回復基調にあります。当社グループはこの機会を見逃すことなく、二つの新営業戦略を市場で展開することで業績拡大を目指してまいります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高 3,575百万円(前年同期比 0.2%減)、営業利益 132百万円(前年同期比 40.5%増)、経常利益 142百万円(前年同期比 38.4%増)、法人税等 50百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は 91百万円(前年同期比 40.8%増)となりました。
また、当社グループは、カーケア関連商品販売事業を単一の報告セグメントとしており、その他の事業については、重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
財政状態の分析は次のとおりであります。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は 2,646百万円となり、前連結会計年度末に比べ 75百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が 39百万円増加し、受取手形及び売掛金が 59百万円減少したこと、その他のうち、未収入金が 26百万円減少したこと、商品及び製品が 29百万円減少したこと等によるものです。固定資産は 1,095百万円となり、前連結会計年度末に比べ 14百万円減少いたしました。これは主に建物及び構築物が2百万円減少したことと、投資有価証券が6百万円増加したこと、繰延税金資産が 13百万円減少したこと等によるものです。
この結果、総資産は 3,742百万円となり、前連結会計年度末に比べ 89百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は 948百万円となり、前連結会計年度末に比べ 144百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が 90百万円減少したことと、1年内返済予定の長期借入金が 33百万円減少したこと等によるものです。固定負債は 367百万円となり、前連結会計年度末に比べ 26百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が 33百万円減少したこと等によるものです。
この結果、負債合計は 1,316百万円となり、前連結会計年度末に比べ 171百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は 2,426百万円となり、前連結会計年度末に比べ 81百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が 77百万円増加したこと等によるものです。
この結果、自己資本比率は 64.8%(前連結会計年度末は 61.2%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ39百万円増加し、1,395百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は 120百万円です。これは主に税金等調整前四半期純利益 142百万円、棚卸資産の減少 29百万円、仕入債務の減少 89百万円 、売上債権の減少 52百万円、法人税等の支払額 29百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は 131千円です。これは主に貸付けによる支出1百万円、貸付金の回収による収入1百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は 81百万円です。これは主に長期借入金の返済による支出 67百万円、配当金の支払額 14百万円等によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。